彼は全盲の男
彼には盲導犬がいたが最近たびたび道を間違えたりと、男を危険にさらす。

病気だから処分しなければ、と周囲は言った、ある日、男は手術で光を取り戻した

「やぁ」

男は犬を初めて見た。

尾を振る犬の目は、病気で白く濁っていた。

「今度は俺がお前の目になってやる、一生だ」

男は言った。

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