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『「弱くても勝てます」開成高校 野球部のセオリー』が面白くて役に立つらしい

東大合格者数率日本一の開成高校の野球部が面白いらしい。開成という名称とは裏腹に、大胆な野球を行うそうで、それが面白い、役に立つと評判だったので、まとめてみました。

更新日: 2013年06月19日

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takikawaさん

▽主役は開成高校の野球部です

超エリート輩出校としてあまりにも著名な開成高校だが、野球が意外に強い

同校野球部を足かけ5年にわたって追い続けているノンフィクション作家・髙橋秀実氏がそれを追いかけた。

▽開成高校の野球部の成績(平成17年全国高等学校野球選手権大会)

1回戦 開成10ー2都立科学技術高校(7回コールド)
2回戦 開成13ー3都立八丈高校(5回コールド)
3回戦 開成14ー3都立九段高校(7回コールド)
4回戦 開成9 ー5都立淵江高校
5回戦 国士舘高校10ー3開成(7回コールド)

緻密さに欠ける、というか、もっと言ってしまえば、「賢さ」をまったく感じさせないスコアだ。

「野球は9回裏まで何が起こるかわからない」という決まり文句があるが、開成の野球には9回がないのである

▽開成高校の野球部の実態

プレーというよりプレー以前に走り方がぎこちないし、キャッチボールでもエラーを連発するので球があっちこっちから飛んできて、見ていて危なくてしょうがない

平成17年の夏の東東京予選は5回戦まで進んで16強入り。負けたのは優勝した国士舘高校でした。平成19年には4回戦で強豪の修徳高校に0対1の接戦の末敗れました。同20年も24対0で1回戦を大勝していますし、12昨夏も4回戦まで勝ち進みました。

▽勝てるのは「うまくなるため」ではなく「勝つため」の野球をしているから

開成では守備練習をほとんどしません。練習時間が限られているので、守備練習をする余裕がないんです。守備は内野ゴロが走者一掃のランニングホームランになるような「大惨事」さえ防げればよい。

「練習の成果が試されるような打球は1試合に1、2球しか来ない」と割り切る

その上で、試合は点をとらないと勝てませんから、とにかく打ち勝つことを目標に打撃練習ではひたすら強く振り抜く練習を繰り返します。

エラーしまくると相手は油断する。エラーは一種の戦略でもあるのだ。

「エラーは開成の伝統ですから」らしい。

▽秘密は超攻撃野球を貫いている点にあった

一般的には、1番に足の速い選手、2番はバントなど小技ができる選手、そして3番4番5番に強打者を並べます。要するに、1番に出塁させて確実に点を取るというセオリーですが、ウチには通用しません

確実に1点取っても、その裏の攻撃で10点取られてしまうからです。送りバントのように局面における確実性を積み上げていくと、結果的に負けてしまう

セオリーには『相手の攻撃を抑えられる守備力がある』という前提が隠されているんです。我々のチームにはそれがない。ですから『10点取られる』という前提で一気に15点取る打順を考えなければいけない

1番から6番まで、できる限り強い打球を打てる選手を並べていく。もっとも強い打者は2番。そして、ひたすら強振。

一番チャンスがあるのは8番、9番からはじめるイニングで、彼らがうまいことヒットやフォアボールで出塁した場合だ。下位打線を抑えられなかったことで動揺する相手ピッチャーに1番が強振して長打、そして最強の2番打者が打つ。

1番から強打者。10点とられるという前提で20点とりにいくんです。バントはしません。バントは練習が必要ですからね。高度な技術と練習が求められるサインプレーもありません。

弱いチームに打たれたことにショックを受けている相手を逃さず、後続がとにかく振り抜いて連打を食らわせして大量点を取るイニングを作り、そのままドサクサに紛れて勝つ、のだそうだ。

それが開成が勝つための戦略なんです。ドサクサにまぎれてコールド勝ち。大切なのは勢いをつけて打線を一気に爆発させることで、小さなスイングはいくらヒットになっても怒られるし、三振しても強く振り切ればベンチから「ナイススイング」という声が飛ぶ。

▽グラウンドでやるのは『練習』ではない

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