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「ゲイは治療できる」との主張のキリスト教団体最大手が、これまで傷つけてきた人に謝罪し組織閉鎖

※本「まとめ」はいくつもの外部の文章の要点の寄せ集めです。それぞれ出典は記してあります。何か確認したいことがおありの方は、当方へのご意見・お問い合わせの*前に*、それら出典(リンク先のサイト)をご確認ください。英語が読めない方は翻訳の仕事としてご依頼ください。

更新日: 2013年06月22日

nofrillsさん

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"Ex-gay" という言葉をご存じですか?

出典clatl.com

英語の接頭辞、"ex" は「外」の意味を持ちますが、「人」を表す名詞とくっついて「元~」を表すのによく使われます。ex-wifeで「元妻(結婚していたが離婚した相手の女性)」など。

"Ex-gay" は「元ゲイ」、つまり、「以前はゲイだったが、今はそうではない」ということを主張する表現です。

この "ex-gay" を単純に「ゲイではない」と解釈することはできません。つまり、"not gay" とは明確に異なる概念を、 "ex-gay" は表しています。

I'm not gay. といえば単に「私はゲイではない」という意味です(ほとんどの場合それは「私はヘテロセクシュアル/ストレートである」の意味だろうと思います)。

一方で I'm ex-gay. というのは「私はかつてはゲイだったが、今はゲイではない」という意味です。その「変化」は可能である (Change is possible) というのが彼らの主張です。

"Change is possible" は、単独で見れば、何ら問題のない一般論的な言説であるように見えますが、この文脈ではめちゃくちゃたくさんの問題を含んでいます。端的にいえば、「ホモセクシュアリティは "治療する/癒す" ことができる(のだから、"治療" しなければならない)」という主張を一言で言い表すのが、"ex-gay" という言い方です。

"Ex-gay" という概念はそれ自体「気づき」を与えることを目的としたものです。今、同性に惹かれてしまう自分だけれども、「変化」がもたらされれば、それはいつか「過去」のもの (ex) となるのだ、という「気づき」。そこから「新しい自分」(あるいは「本当の自分」)が始まるわけです。

これが(「自己啓発セミナー」ではなく)「宗教」を軸として行われているのが、北米に生じた "ex-gay" という運動です。(彼らの解釈するような)キリスト教の理念に従い、神の恩寵として「ゲイ(という悪いこと)をやめる」ということ。その実践者たちが本を書いたり、講演を行なったりして、その思想を広めているのです。「当事者」(同性愛者であり/あったことがあり、なおかつキリスト教の信仰を抱いている人々)が多く参加するその場には、おそらく、「悪意」はありません。だからこそ、根深いし救いがない。

その "ex-gay movement" の中心的な組織のひとつが、Exodus International

Mission: "Mobilizing the body of Christ to minister grace and truth to a world impacted by homosexuality."

「エクソダス・インターナショナル」は、「同性愛というものの影響を受けた世界」に「神の恩寵と真実をもたらす」ことを旨とする宗教団体です。(「宗教団体」はここでは厳密に法的な語としては使っていません。「宗教を核とし、実践する団体」程度にゆるめにとらえてください。法的にはエクソダス・インターナショナルはnon-profit organisationであるようです。)

Founded in 1976, Exodus was an umbrella organization which grew to include over 120 local ministries in the United States and Canada and over 150 ministries in 17 other countries.

1976年に設立され、米国とカナダの120以上の教会(という言い方は用語として不正確ですが便宜上使います。ministry)と、ほか17か国の150以上の教会を含むまでに拡大。

キリスト教のプロテスタント保守派(エヴァンジェリカルな宗派)がベースにあります。

彼らのような "ex-gay" の活動は、具体的には、性指向(セクシャル・オリエンテーション)を、神に祈ることによって(神の恩寵で)変えよう、というもの。

「変えた」結果どうなるかではなく、「変える」こと(同性に惹かれるということがなくなるようにすること)が重要なようです。

このExodus Internationalが、これまでのex-gayの活動について謝罪し、活動を停止するという。

Exodus International shuts its doors: Alan Chambers to promote “safe, welcoming, & mutually transforming communities” scholarsandrogues.com/2013/06/20/exo…

承前。「ゲイは治療できる」との主張の宗教(キリスト教)団体最大手、Exodus International(アメリカ)が「これまでいろいろ言ってLGBTQのコミュニティの皆さんを傷つけたことを謝ります」との声明を出し活動停止・組織廃止 scholarsandrogues.com/2013/06/20/exo…

And this morning, an absolute bombshell dropped, as Exodus International, the world’s largest pray-away-the-gay organization, closed its doors with an apology from its director.

つまりこのブログが書かれた6月20日の朝、エクソダス・インターナショナルの会長が謝罪文を出し、組織を閉鎖した。

▼会長の謝罪

BREAKING: Tune in tonight to my opening address at the 38th Annual @ExodusIntl Conference. I will highlight changes moving forward.

エクソダス・インターナショナルの会長、アラン・チェンバースのTwitter.

PRESS RELEASE: Exodus International President to the Gay Community: “We’re Sorry” fb.me/2V5IhHgdz

Three years ago, Leslie and I began a very public conversation with Our America’s Lisa Ling, from the Oprah Winfrey Network (OWN) regarding some of our deeply held beliefs about Christianity and the LGBT community. Today, we have decided to carry this public conversation even further.

書き出し。「3年前、レスリーと私は、オプラ・ウィンフリー・ネットワーク(OWN)の番組、Our Americaのリサ・リングさんと、公の場で会話を始めました。話題は、キリスト教の信仰とLGBTのコミュニティについて私たちが深く抱いていた信念のいくつかに関するものでした。そして今日、私たちはこの公開の会話をさらに推し進めることにしました」

Several months ago, this conversation led me to call Lisa Ling to take another step on this messy journey. I asked if she would, once again, help us add to the unfolding story by covering my apology to the people who have been hurt by Exodus International. Our ministry has been public and therefore any acknowledgement of wrong must also be public.

「数か月前のことです。この会話の結果、この混乱した旅程でさらに一歩を踏み出すため、私はリサ・リングさんに電話をかけました。私は今一度、彼女に頼みました。エクソダス・インターナショナルによって傷つけられた人々に対する私の謝罪をあなたの番組で扱ってもらえないだろうか、と。私たちの教会組織は公の物ですから、私が過ちを認めたこともまた、公にされねばなりません」

It is also strange to be an outcast from powerful portions of both the gay community and the Christian community. Because I do not completely agree with the vocal majorities in either group and am forging a new place of peaceful service in and through both, I will likely continue to be an outsider to some degree. I imagine it to be very much like a man I recently heard speak at a conference I attended, Father Elias Chacour, the Melkite Catholic Archbishop of Israel.

He is an Arab Christian, Palestinian by birth, and a citizen of Israel. Talk about a walking contradiction. When I think of the tension of my situation I am comforted by the thought of him and his.

このような前置きに続いて、アラン・チェンバース氏がOWNのリサ・リングさんに語った謝罪の文面が掲載されています。

「1993年のことです。私は車4台の衝突事故を起こしました。私は友人の家に行く途中で急いでいました。わたしが運転している車内に、1匹のハチが入ってきました。叩き落としたのですが、1分後、ダッシュボードの上に転がっていたそれは猛烈に怒って羽をぶんぶん言わせ始めました。刺されてはかなわないと思った私は、目の前でバスが停車し、車が3台停まっているという事実を見落としてしまいました。時速40マイルで運転する私の車はすぐ前の車に衝突し、次々と玉突き事故になりました。私は怪我をしました。ほかにも何人かが怪我をしました。私にはこんな事故を起こすつもりは毛頭ありませんでした。誰かを故意に傷つけたこともありません。けれども事実、私は人に怪我を負わせてしまったのです。落ち度は私にあります。早く行かなければと焦っていたこと、ハチに刺されたらいやだなと思っていたこと、自分のことしか考えずに前方確認を怠ったこと、それによって、私は他の人々に怪我をさせてしまいました。

そのときに怪我をされたかたの中に、長期的な後遺症が残ったかたがいらっしゃるかどうか、私にはわかりません。私にはその人たちを傷つけるつもりはなかったのですが、事実、傷つけてしまった。私の心に悪意がなかったという事実は、そのかたがたの痛みや苦しみを軽減しはしなかった。あの秋の日の午後、注意をそらしたことを、私は今も大変に申し訳なく思っています。人々とその財産にあのような損害をあたえてしまったことを。もしやり直せるものなら、絶対にやり直します。けれどもそれはできない相談です。事故に巻き込まれたかたがた全員の怪我が完治していることを祈るのみです。

さて、最近、私は改めて、経験を通じて、または言葉を通じて、エクソダス・インターナショナルによって傷つけられたかたがたにどのように謝罪すべきかを考え始めました。……」

I cannot apologize for my deeply held biblical beliefs about the boundaries I see in scripture surrounding sex, but I will exercise my beliefs with great care and respect for those who do not share them. I cannot apologize for my beliefs about marriage. But I do not have any desire to fight you on your beliefs or the rights that you seek. My beliefs about these things will never again interfere with God’s command to love my neighbor as I love myself.

Man who touted gay 'cure' has new message huff.to/1bzJBVW

チェンバース氏の謝罪そのものは、1週間前、13日には既に固まっていたようです。オプラ・ウィンフリー・ネットワーク(OWN)の番組、Our America(リサ・リングさんの番組)の予告編のようなクリップが、HuffPoのOWNのページに出ています。

Back then, Chambers had said, "Change is possible. I stand by that phrase and I live by it. The opposite of homosexuality isn't heterosexuality; it's holiness." But now, Chambers has a new message: an apology.

Last year, Chambers decided to stop endorsing the denounced practice of gay "reparative therapy" and reached out to Ling for an opportunity in which he could formally apologize to those who felt adversely affected by Exodus' practices.

「当時、チェンバースは『変化は可能である。私はそのフレーズを支持しますし、私自身それによって生きています。ホモセクシュアリティの対義語はヘテロセクシュアリティではありません。神性です』と語っていたが、今は別のことをぜひ伝えたいという。謝罪だ。昨年、チェンバースはゲイの『レペラティヴ・セラピー』(方々で批判されている)を勧めることをやめ、リングに連絡を取って、エクソダスのやってきたことによって悪い方向で影響を受けたと感じている人々に正式に謝罪できる機会を持ちたいと語っていた」

それが20日にこのチャンネルで放映されたのです。

▼組織の閉鎖

Irvine, Calif. (June 19, 2013) — Exodus International, the oldest and largest Christian ministry dealing with faith and homosexuality announced tonight that it’s closing its doors after three-plus decades of ministry. The Board of Directors reached a decision after a year of dialogue and prayer about the organization’s place in a changing culture.

「カリフォルニア州、アーヴァイン発(2013年6月19日):信仰と同性愛の問題を扱ってきたキリスト教組織として最古で最大の団体、エクソダス・インターナショナルは、30余年の活動に終止符を打つことを今晩宣言した。変わりつつある文化の中でこの組織がどのような場所を得るかについて1年をかけ対話と祈りを重ねた結果、理事会がこの結論に達した」

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※基本的に、ログを取ってるのであって、「まとめている」のではありません。