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keioooさん

★妖魔の森の家

長編に劣らず短編においてもカーは数々の名作を書いているが、中でも「妖魔の森の家」一編は、彼の全作品を通じての白眉ともいうべき傑作である。発端の謎と意外な解決の合理性がみごとなバランスを示し、加うるに怪奇趣味の適切ないろどり、けだしポオ以降の短編推理小説史上のベスト・テンにはいる名品であろう。ほかに中短編四編を収録。

結末はどうなるんだろうと ドキドキしながら読んでました
最後は大マジックの種明かしをみせられたような気分でした。
でも その種明かしとは 想像もつかぬものでした。
カー 作品は驚かされることが多いですが、これは逸品だ
と思います。

★Xの悲劇

満員電車の中で発生した殺人事件。被害者のポケットからは、ニコチンの塗られた針が無数に刺さったコルク球が発見された。群衆ひしめく巨大なニューヨークで続く第2、第3の大胆な殺人にも、目撃者はいない。この難事件に、聴力を失った元シェイクスピア俳優ドルリー・レーンが挑み、論理的で緻密な謎解きを繰り広げる。20年ぶりの決定版新訳でよみがえる、本格ミステリの不朽の名作。

これまで読んだことのない人には、本書は本格もののみならずより広い意味でのミステリーとしても極上のものであろう。だが、若い頃読んだ記憶がある、という人にこそ勧められる本でもある。自分の中にあるミステリーの基準が再確認され、新たな発見があるに違いない。

★青チョークの男

パリの街で夜毎、路上に青チョークで円が描かれ、その中に様々なガラクタが置かれるという奇妙な出来事が続いていた。蝋燭、人形の頭、クリップ…。変わり者の哲学者の仕業か?しかし、ある朝、そこにあったのは喉を切られた女性の死体だった。そして、また一つ、また一つ死体が…。警察署長アダムスベルグが事件に挑む。仏ミステリ界の女王による大人気シリーズ第一弾。

初めて読む作家だが、特に秀逸、「これは!」というほどのミステリでもない。絶妙なのは登場人物設定。事件を解決するアダムスベルグ署長の不可思議な精神構造、女性海洋学者の奇癖など、ちょっとお目にかかったことのないキャラクタ設定。総じてストーリー全体に独特の雰囲気がある。それを味わうだけでも読む価値あるか。

★そして誰もいなくなった

その孤島に招き寄せられたのは、たがいに面識もない、職業や年齢もさまざまな十人の男女だった。だが、招待主の姿は島にはなく、やがて夕食の席上、彼らの過去の犯罪を暴き立てる謎の声が……そして無気味な童謡の歌詞通りに、彼らが一人ずつ殺されてゆく! 強烈なサスペンスに彩られた最高傑作!

本格ミステリの原点であり、未だに世界中のミステリ作家に影響を及ぼし続けている、古典中の古典。本書のプロットを基軸に書かれたミステリ多数。本書へのオマージュとして書かれたミステリ多数。本書をパロディ化して書かれたミステリ多数。この本を読まずしてミステリを語る事なかれ。

★黄色い部屋の謎

フランス有数の頭脳、スタンガースン博士の住まうグランディエ城の離れで、惨劇は起きた。内部から完全に密閉された“黄色い部屋”からの悲鳴に、ドアをこわしてはいった一同が目にしたのは、血の海の中に倒れた令嬢の姿だけ…犯人はどこへ消えたのか?不可能犯罪に挑むは青年記者ルールタビーユ。密室ミステリの金字塔にして、世界ベストテンの上位に選ばれる名作中の名作。

黄色い部屋から 誰にも知られずに犯人は どのように脱出したのか。
絶対不可能と思われることを,可能にした ガストン・ルルー。
「オペラ座の怪人」しか この作家のことは知らなかったが、この本は最高の推理小説だ
と思う。

★悪魔と警視庁

濃霧に包まれた晩秋のロンドン。帰庁途中のマクドナルド首席警部は、深夜の街路で引ったくりから女性を救った後、車を警視庁に置いて帰宅した。翌日、彼は車の後部座席に、悪魔の装束をまとった刺殺死体を発見する。捜査に乗り出したマクドナルドは、同夜老オペラ歌手の車に、ナイフと『ファウストの劫罰』の楽譜が残されていたことを掴む。英国本格黄金期の傑作、本邦初訳。

1930年代から50年代にかけて70冊以上の長編ミステリを発表した英国の女流作家。 もっともその正体が女性だという事は長く隠匿されていたらしい。
心理的な描写よりテンポの早いサスペンスフルな展開を基調とする作風はマーシュやアリンガムといった同時代の巨匠たちよりもリーダビリティに優れ、クリスティと比べても遜色ないほど普遍的に感じられる。
1938年発表の本書は濃霧の夜、悪魔の扮装の男がシリーズキャラクターのマクドナルド警部の車の後部座席から発見されるキャッチーな発端から複雑かつ明快なプロットが展開される傑作。
登場人物も充分に描き分けられていて、黄金期の探偵小説にありがちな長々と容疑者の尋問が続くような退屈な構成とは程遠いスピーディーさが心地よい。
マクドナルド警部の造形も程よく衒学的で没個性でないのが好ましく、さらにその全貌が明らかになるべく翻訳が望まれる実力派。

★スノーマン

オスロにその年の初雪が降った日、一人の女性が姿を消した。彼女のスカーフを首に巻いた雪だるまが残されていた。捜査に着手したハリー・ホーレ警部は、この10年間で、女性が失踪したまま未解決の事案が、明らかに多すぎることに気づく。そして、ハリーに届いた謎めいた手紙には“雪だるま”という署名があった…。全世界でシリーズ累計2000万部、ノルウェーを代表するミステリー作家の傑作。

文句なく面白いくて、一気読みしました。

スーパーマンのような活躍ではなく
競馬シリーズのように普通の人が一つ一つ
事件を解決しようとして・・・

ラストの恐ろしさといったら・・・

★スーツケースの中の少年

旧友から頼まれ、コインロッカーに荷物を取りに行った看護師のニーナ。重いスーツケースに入っていたのは裸の男の子だった。母親は?なぜ裸でスーツケースに?母語が異なり言葉の通じぬ幼い男児を守ると決めたニーナ。二人を追う謎の大男の正体は。『ミレニアム』に続き世界を驚愕させた北欧ミステリ作家登場!

しばしば本の帯に書かれている煽り文句や賞賛の言葉にそそのかされ、うっかり購入した本にガッカリした経験をお持ちの方は多いはず。
しかし、この本に限っては『看板に偽りなし』です。
私は就寝前に読み始め、気が付いたら夜が明けそうになっていました。
本作は『ミレニアム』と賞争いを演じているそうですが、どちらかというと今作の方が好みです。

★グリーン家殺人事件

ニューヨークのどまんなかにとり残された前世紀の古邸グリーン家で、二人の娘が射たれるという惨劇がもちあがった。この事件をかわきりに、一家のみな殺しを企てる姿なき殺人者が跳梁する。神のごときファイロ・ヴァンス探偵にも、さすがに焦慮の色が加わった。一ダースにのぼる著者の作品中でも、一、二を争うといわれる超A級の名作。

クイーンが「Yの悲劇」で本作を凌駕しようと試みたり、浜尾四郎が本作にインスパイアされて「殺人鬼」を書いた、ということを考えると、本作のインパクトと影響がいかに大きかったかが分かる。
そして、本作は本格ミステリの重要なガジェットのひとつをクリエイトしたものとしても、高く評価されるべき作品である。

★パイは小さな秘密を運ぶ

11歳のあたしは、イギリスの片田舎で、化学実験に熱中する日々をすごしてる。ある日、何者かがコシギの死体をキッチンの戸口に置いていき、父が尋常ではない恐れを見せた。そして翌日の早朝、あたしは畑で赤毛の男の死に立ち会ってしまう。男は前日の晩に、父と書斎で口論していた相手だった…。活溌な少女の活躍を温かくのびやかな筆致で描く、CWAデビュー・ダガー受賞作。

とにかく主人公がいい! 化学オタクの11歳の女の子の言葉で語られる文章には随所で「クスリ」と笑わせられ、彼女が元気いっぱいに手掛かりを探し回る様子は爽快。陰惨な作品を読む気分じゃない、でもいわゆるコージー・ミステリでは物足りない・・・という人には特にオススメ。
全6巻構想だそうだが、できればもっと長く続いて欲しいと、1冊目を読んだ段階で既に思う。

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