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犬一万頭を食べる「犬肉祭」を巡って中国で議論沸騰

広西チワン族自治区玉林市で毎年行われている犬肉とライチを食べる「ライチ犬肉祭(狗肉節)」。この祭りの是非を巡って中国で議論が起きています。何が起きているのか簡単にまとめました。

更新日: 2015年08月18日

yamadayamaさん

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犬を食べる中国の伝統行事

2013年6月21日、 一年で一番昼が長い夏至に当たるこの日、中国の広西チワン族自治区玉林市では毎年恒例のライチと犬肉を食べる「ライチ犬肉祭」が催された。

夏至に犬肉を食べると病気にならないとの言い伝えがあることから、毎年この日になると、地元の人々は集まって犬肉や新鮮なライチを味わい、お酒を楽しむ。

どの犬肉販売店でもすでに処理された犬肉が店先に山積みとなっていて、次々と訪れる客たちが先を争って犬肉を買って行く。

1万頭の犬が犠牲に

しかし、動物愛護団体によると、毎年「犬肉祭り」のために約1万頭の犬が殺されているという。

動物愛護団体によると、屠殺の方法は「感電死・焼き殺す・生きたまま皮を剥ぐ」などの残酷なものが多いという。

昨年までは各店舗が店先の客の目の前で、犬を殺して食用加工の処理を行っていたが、その残酷な場面がネットに投稿されて全国から非難が殺到したため、今年は事前に撲殺された犬の死骸が市場へ運び込まれた。

各店舗に引き取られた犬の死骸は、バーナーで全身の毛を焼き払われ、内臓と骨の除去処理を行った上で、食用肉として店先に並べられた。

祭りの廃止を訴える動物保護団体

西北政法大学動物保護法研究センター、中国小動物保護協会など約20の団体約20の団体は共同で「玉林の夏至ライチ犬肉祭の取り締りに関する緊急呼びかけ」と題した声明を発表。

犬肉をめぐる違法な売買や悪徳業者の存在を指摘し、更には犬肉の検査・検疫が厳格に行われていないとして、現地政府に「犬肉祭りの断固廃止」を呼びかけた。

愛護団体側は殺される犬の多くがさらわれてきたものだとも主張している。

現地からは「伝統を守れ」という声も

中国国内のみならず、海外からも非難の声が高まっている「犬肉祭り」だが、現地からは伝統文化を守ろうという声も上がっている。

売り手は「犬肉を売ってはいけないとは聞いていない。こんなに長く続いてきた習慣が途絶えるなんて、あり得ない」と話す。

チワン族自治区の伝統文化研究協会の謝萍郷は「犬の肉を食べることは民族の食習慣の一種であり違法ではない」と語っている。

2011年には浙江省の犬肉祭りが中止に

中国政府は、同国東部の浙江省金華市で毎年10月に行われる伝統行事「犬肉祭り」の開催を禁止した。犬を殺して食肉にする同行事は約600年続いていたが、残酷だとの批判を受けて中止になった。

ネット発で祭を非難する声が全国的に広まり、地元住人の声も調査したところ、会場で犬を殺すことに反対する人が大半だった。

副市長「時間をかけて対応」

玉林市の副市長は「政府が犬肉を食べることを完全に禁止あるいは取り締まるための法的根拠がない。数百万人の生活習慣に関わる問題であるため、時間をかけて対応する必要がある」と話している。

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