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実践的いじめ対策まとめ

オフィス・宮島です。集英社が出版している「セブンティーン」という雑誌に情報分析の専門家・青木文鷹(あおきふみたか)氏が具体的な対策を発表しています。いじめに遭って塗炭の苦しみを味わっている人は、これを読んでいじめに立ち向かいましょう!「死んで花実が咲くものか」です。ふてぶてしく戦いましょう!

更新日: 2013年06月22日

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この記事は私がまとめました

はじめに

滋賀県大津市の中学校で発生した「いじめ」を苦にして中学生男子が自殺した事件、大阪府立桜宮高校で「教師の暴力を苦にして」男子高校生が自殺した事件…などがありました。
また、大人の世界でも「辞めさせたい社員をターゲットにして、無理な課題やノルマを課して精神的に追い詰め『自主的に』退職させる」という「いじめ」が存在します。

現在、私が非常勤講師をしている塾の生徒が、学校でいじめに遭い、その影響が学業にまで及んでいます。私は、その生徒に「もし学校で何かあったら相談してほしい」と伝えているのですが、その時「うん」といっても一回も相談に来たことがありません。なぜなら、その生徒と私の年齢差が「17歳」だからです。

今まで学校が取り組んできた「いじめ対策」では対処できないので、より具体的かつ実践的な「いじめ対策」を青木文鷹氏が述べているので、それをまとめてみました。

大人は頼りにならない

青木氏は、よく使う「いじめ」対処法
●先生に相談する
●親に相談する…を分析したところ…このような結果が得られました。

●先生に相談する→何もしてくれない
●親に相談する→話を聞いてくれない

このことより、「大人に助けを求める=必ず解決できるわけではない」と青木氏は結論付けています。これに関しては私も同感です。「はじめに」の部分でも書きましたが、私が非常勤講師をしている塾の生徒と私の年齢差は「17歳」です。彼らの年代にとって、大人は「自立を阻害する障害物」と見えるのでしょう。(実際に授業の進捗状況についてその生徒の親と話したとき、私が「あなたは学校の先生なので勉強を見てやってほしい」とお願いしたところ、親御さんが「私を煙たがる」とこぼしていたため)

高校に進学した彼の先輩とは非常に仲良く話していたので、年が近いと悩みを打ち明けやすいのだと感じました。

語弊があると思いますが、いじめを受けた子供・いじめの首謀者・共謀者の子供と接する時間が最も長い「親」がいじめの被害およびいじめに加担している実態に気付かない、あるいは気づいていても「見てみぬふり」を決め込むケースが多いようです。

逃げる場所がない

「いじめに遭ったら逃げなさい」という問題に関しては、青木氏は次のようなこのような苦言を呈しています。

●学校に行くといじめられることがわかっているにもかかわらず親は「学校を休むのはよくない」
といって学校に行くことを強制させられる

●「逃げろ」といわれてもどこに逃げればいいのかわからない

● いじめから逃げたはいいが、そのあとはどうすればよいのか?

教育評論家やいじめを専門に研究している学者や研究者はこの3つの問いに関して明確な回答を出していません。

まず最初の問いかけに対して、親は学校に行くと「否応なしに加害者と顔を突合せねばならなくなる」ということがわからないのです。そして、それがものすごい精神的苦痛になるということが理解できていません。その結果、苦しい『今』から解放されることを望む子供たちが『自殺』という悲しい手段を用いて『今』から逃れるというわけです。

次の問いかけに対しては、近くに「窓際のトットちゃんに出てくる学校」や「フリースクール」などがあればそこに入ればよいのですが、ない場合はどうすればよいのかということが具体的に示されていないのです。たとえば、「富山県内だったらオフィス・宮島などが行っている」という実例を挙げることができません。

最後の問いかけに対して、どうにかしていじめから逃げることができたとしても、その間に学問の遅れを取り戻さなければなりません。大検(高認)を取得する方法や通信制高校に入るための学力をどのように確保するのかなどの課題を解決する手段を述べていません。また、どのようにして親を説得するのか、学力確保のプランや費用を提示することもできません。

気持ちだけでは解決できない

親や周囲の大人(私も含む)はいじめに遭って苦しんでいる生徒にこう答えるでしょう。
「他に夢中になれることを探せばよい」と。

しかし、このような回答を出す大人に対し、
「誰もが簡単に趣味を見つけられるわけではないし、クラス替えや卒業で離れればきれいさっぱり決別できるが、苦しいのは『今』なのに、その間我慢し続けろというのか。その間に耐え切れず生徒が自殺したら誰が責任を取るのか」と青木氏は批判しています。

私も高専入学して間もなく、クラスの全員から煙たがれて精神的に参ったことがあります。私の場合は「パソコンが好きで入学したけれど、このままではだめになる。だから大学に行って勉強したい。そしてこいつらを見返してやりたい」と決意できたため、勉強に夢中になることができました。しかし、このようなことをできる子供はほとんどいないと思ってください。このような決意ができない子供たちをどうやってサポートするのかを専門家たちはほとんど述べていません。

                       ◇

また、佐藤孝幸氏の著書「大人の勉強やってはいけない!」にもこのように書いてあります。
「ストレスは発散しても逃れられない。問題を根本から解決しない限り、ストレスを元から絶たない限りストレスはたまり続ける」と。

だから、「問題の原因は何か、どうすれば解決できるのか、それは自分の責任なのか、あるいは自分の力で解決できないどうしようもない問題なのかをきちんとアプローチしなければならない」と締めくくっています。

そこまでの経路を示すのが、「大人」の役割ではないでしょうか。

さらに付け加えるならば、気持ちが「どん底」の状態で「頑張れ」とか言われても励みになるどころか「更なるプレッシャー」になります。そこをわかっている大人がどれほどいるか…

いじめ対策実践法① ~準備編~

青木氏が提示する「実践的いじめ対策法」について述べてゆきます。

青木氏は「カツアゲ」「ネットいじめ」「暴力」は「いじめ」ではなく「犯罪」と断言しています
そこで、加害者に立ち向かうためには次に示す下準備が必要であると述べています。

①日記をつける
これは「いじめ」の証拠となります。「手書き」で行ってください。
なぜなら、「手書き」で行うため、「筆跡鑑定」を行えば、書いたのが「本人」であることが証明できるし、「字に気持ちが表れて」読んだ人にいじめを受けたことによる「辛さ」が伝わりやすくなるからです。これは必ず守ってください。メールやワードドキュメントのような「電子的」なものは「偽造」を疑われる可能性があるためです。

また、「誰かに見せること」は「全く考えなくてよい」です。とにかく「いつ、どこで、だれに、何をされたか」を「自分の書き方」で書いておくことが重要です。仮に相手と食い違いが生じたときこれが証拠になるし、青木氏の表現を借りれば「これを突き付ければ、大人も動かざるを得ない」とのことです。

②写メを撮る
いじめ行為により体を傷つけられたり、持ち物を壊されたら、写真を撮っておきましょう。
体を傷つけられた場合は「傷害罪」の決定的な証拠になるし、持ち物を壊された場合は「器物損壊」の証拠になります。また日付も自動的に入ります。日記には「○○に△△を壊された。写メをに撮った」という風に書いてください。

このような場合の「証拠」はどのようにすればよい?

●カツアゲされた
「ものを買わされた」場合はその時のレシートを日記に貼っておき、日記に「○○に△△を無理やり買わされた。その時のレシート」という風に書いておきましょう。

直接お金を取られた場合は、銀行のATMの明細を保存して日記に貼っておきましょう。先ほどと同様に「○○に△△円取られた。その時のレシート」という風に書いておきましょう。

財布を取られた場合は「○○円くらい入っていた財布を△△に取られた」と日記に書いておきましょう。また、財布の中に入っていたポイントカードなどの種類も書いておきましょう。

やむを得ず親の財布からお金を抜き取ってしまった場合は、親への謝罪文と一緒に「○○に△△円取られた」と日記に書いておきましょう!

●ネットいじめ
掲示板などに自分の誹謗中傷を書かれた場合は、「誹謗中傷を書かれたページを印刷して保存」。
さらに、「そのサイトのURL」「相手のハンドルネーム」「自分のログイン名」「パスワード」を日記に控えておきましょう

●暴力を受けた
軽いけがでも病院に行き、「診断書」を作成すること。費用は掛かるが重要な証拠になります。
精神的な苦痛で不眠になったり、見た目はそれほどでもなくても痛みのあるけがならば診察を受けてください。

これも「証拠」になります

いじめに遭った日が書いてなくても、「思い出せる範囲内で可能な限りノートに書き記して」おきましょう。青木氏によると、「書いたものがあるだけで、証拠として認められる」ケースがあるそうです。

また、当事者でなくとも、「目撃したことを書いておく」といじめられていた子の助けになります。

いじめ対策実践法② ~避難編~

次はいじめの被害から身を守る方法です。

身の危険を感じたら、危険な場所に自分の身をさらす必要はありません。とにかく「自分の家に引きこもって」ください。高等学校の場合は「出席日数が足りないことによる留年」というペナルティがありますが、その場合は「高等学校卒業程度認定試験(高認)※」を受けてください。

※ちなみに、高認の合格ラインは各教科40%程度の正答率で、一回の試験で全教科合格してしまえば高校卒業と同じ扱いになるので、その気になって勉強すれば1年で高校の課程を修了することも可能です。

※「就学義務猶予免除者等の中学校卒業程度認定試験」と呼ばれる中学校卒業認定を行う試験もありますので、高校入試を考えている方はこれを受験してください。

このように「学校を休んでいても抜け道はたくさんある」ので気にしないでください。ただし、これを行うときは、必ず保護者の方に今まで学校であったことを勇気をもって「事実」を伝えてください。この時、いじめ対策実践法①で示した証拠があれば、説得力が大幅に増すでしょう。

親との関係がうまくいっていない場合は、電話相談、弁護士会あるいは青木文鷹氏に直接メールを送ってください。確か動画で「私にメールを送ってくれれば代わりに親に話をします」といっていましたので、やむを得ない場合はインターネットで「青木文鷹」と検索してください。彼のブログがヒットするので、そこからメールを送ってコンタクトするとよいでしょう。

いじめ対策実践法③ ~対抗編~

今度は、加害者を封じ込める方法について述べます。
前にも述べましたが、「問題の原因は何か、どうすれば解決できるのか、それは自分の責任なのか、あるいは自分の力で解決できないどうしようもない問題なのかをきちんとアプローチしなければならない」限り、あなたに暗い影を落とし続けます。そこで、①、②が完成したらいじめ対策の最終段階として、今から挙げることを実施してください。

●学校に申し入れをする
避難を続けながら、保護者を通じて学校で受けたいじめの被害を伝えます。証拠として①で書いた「日記のコピー」を提出します。原本は必ず自分が責任をもって管理しましょう。
これをもって学校に行き、担任の先生および学年主任の先生に、学校でのいじめの事実を示し、対処するよう求めましょう。申し入れるときは『いじめ』と言ってはいけません!
受けた行為は「暴行」「恐喝」「強要」と説明し、『犯罪である』といいましょう!

●警察に被害届を提出する
学校の対応が悪い時は必ず「警察」に行きましょう!
いじめの内容を時系列(「●月×日、△△に○○円取られた」という具合)に紙に書き出し、①で作成した証拠と一緒に警察署にもっていきましょう。その時もらった名刺に「日付」をメモしておきましょう。

被害届が受理されたら、そのことを学校に連絡します。
前もって学校に被害届を出すことを報告すると、学校側と加害者らが何かしらの『報復措置』をとる恐れがあるので、『決して報告しない』ようにしましょう!

また、大きな被害を受けないと被害届を受理しない場合が多いので、その時はすぐ『弁護士会』に行き告訴の準備に入ります。

●告訴する
被害届と同様の証拠を弁護士に渡し、加害者を訴えたいと相談します。
ただし、費用は掛かります。これは『自分の将来と命を守るために使う』費用と考えてください。
告訴状を提出するとき、『弁護士に同行してほしい』ことも伝えましょう。そうしないと警察が受理しない場合があるそうです。

●民事訴訟を起こす
告訴と並行して、生活のトラブルを解決するための「民事訴訟」を起こすのも1つの手でしょう。
青木氏によると、これによって『加害者からの接触や妨害を防ぐことができる』そうです。
この際、けがやものを壊された「損害賠償請求訴訟」も一緒に弁護士に依頼しましょう。

この段階までこれば、あなたも学校に行くことができるようになるでしょう。
さらに、訴訟中にいじめ行為があると裁判官への印象が悪くなり、加害者は非常に不利な立場に追い込まれるでしょう。
また、加害者側から話し合いの解決を提案されることがあると思いますが、すぐに応じては『いけません!』

いじめた側に『罪をしっかり自覚させる』ことが重要だからです。

ふてぶてしく生き抜いて加害者を心底震え上がらせよ!

はっきり言うと、これは『法戦(法律を駆使した戦い)』です。
加害者は「被害者がここまでやる」とは考えていません。『被害者を甘く見ると痛い目に遭う』ということを上に示した手段を使って加害者に身をもって教え、『罪をしっかり自覚』させましょう

あなたが自殺して喜ぶのはほかでもない「加害者」です。しぶとく生き抜いて加害者たちをきりきり舞いさせてやり、一寸の虫にも五分の魂があることを認識させてやりましょう!

また、この厳しい戦いに勝ち抜いたことにより『負けなかった』という自信が自分に芽生え、どんな厳しい状況でも戦える精神力が身に宿るでしょう。

最後に

青木氏はこのように締めくくっています。

「いじめがなくなる方法は誰も知らない」と。

滋賀県大津市の中学校であった痛ましい事件は「いじめ」ではなく「犯罪」であります。それに強いショックを受けた青木氏がセブンティーンのインタビューにこのように答えています。

●なぜこの方法を公開したのか?
青木氏は、評論家の人たちは「精神論ばかり述べているが具体的な方法は1つも挙げていない」と怒りの声を挙げています。青木氏自身いじめられた経験を持っているので、いじめられっ子の気持ちが痛いほどわかるのです。彼は、『いじめによって子供が死ぬことだけは防がなければならない』と感じたため、そのような子供たちの手助けになればよいと思い、2013年2月号に掲載された「実践的いじめ対策」をツイッターに投稿したそうです。

ものすごい反響があり、特に被害者の親御さんから「救われた」という声をたくさん寄せられたそうです。

●具体的な対処法は知らない
この方法は青木氏が以前から「当然」として考えていた方法なのですが、意外と知っている人はほとんどいないのだな、と感じたそうです

●いじめは根絶できる?
また、評論家や研究者たちは「いじめは根絶できる」という発想のもとで対策を立てますが、彼は「その発想自体が間違っている」とも述べています。
「いじめは根絶できる」という発想では、「いじめの存在」自体が「罪」になってしまうので、いじめが発生した学校では記者会見などでいつも「知らなかった」といってごまかしているのです。

●問題なのは「いじめが犯罪行為」になっていること
彼は、今学校で問題になっているのは「いじめが犯罪行為になっている」ことだと指摘しています。なぜなら、「お金を取る」「殴る」「囲んで『飛び降りろ』と叫ぶ」という行為はそれぞれ「恐喝」「暴行」「強要」であり、それによって人を死に追いやっている立派な「犯罪行為」であるにも関わらず、子供がやると「いじめ」として解釈してしまうからおかしくなると述べています。

彼は「いじめ」と「犯罪行為」をこのように定義しています。
いじめ…友達同士でふざけていて後で許しあえる範囲の行為
犯罪行為…死を覚悟するとか、学校へ行けないほどの苦痛を感じさせる行為のように
    「限度を超えた」行為

今学校で起きているのは「いじめ」ではなく「犯罪行為」であるということを学校側は明確にしなければならない、と青木氏はぼべています。

●最大の味方は保護者
意外と子供のいじめを見落としているのが保護者なのだそうです。青木氏はなぜ保護者が「いじめの事実を信じてくれない」のかを突き詰めたところ、「証拠がない」という答えにたどり着きました。だから、親への説得力を上げるためにも「証拠集め」が重要であると彼は述べています。

彼は「証拠がきっちりそろっていれば、大人は動かざるを得ない」と述べています。もし、親に相談しても信じてもらえないときは「おなかが痛い」といって学校を休み、その間に相談ダイヤルなどに電話して「親がいじめを理解してくれない」と電話し、そのうえで親に相談ダイヤルの窓口の担当者と話をしてもらうという風にすれば、親も「子供の言っている話は事実なのだ」と理解しやすくなるだろうと、見解を示しています。そして最後に「この問題は保護者が味方にならないと解決しない」と締めくくっています。

●罪の意識を持ってもらうため反撃は必要不可欠
「いじめを見ている子は複雑な心境ですよね。でも被害者をかばわないほうがいい。極端な例だがヤクザが一般人に暴行を加えているとき、近くにいたからって止められないでしょう?今度は自分が標的にされるかもしれない」と青木氏は述べています。

青木氏はこのように続けます。
「だからといって、『止められない』ということを負い目に感じることはありません。心苦しいなら『直接が助けてあげられないけど、こんな方法があるよ』という風にアドバイスする(セブンティーンの記事を見せる)のもいい方法です」と。

あとは「いじめの現場を目撃した」ことを、「いつ」「どこで」「だれが」「どんなこと」を書き留めておくことは非常に意味があり、裁判になったとき、書いておいたメモを「証拠として使ってもいいよ」と渡し、その友達が「『見ました』といってくれる」ことが「ものすごい被害者の救い」になるということを強調しています。

●笑うのは犯罪者
そして、青木氏は『反撃する』ことを何度も強調しています。
「暴行」「強要」は犯罪である。犯罪者から逃げることは悪いことではない。しかし死んではいけない。あなたが死んで最も喜ぶのはほかならぬ「犯罪者」である。反撃する手段があるのにいじめた側を喜ばせてどうするのか。何もしないのでは一方的にやられるだけだから、せめてイーブンまで持ってゆこう。その結果、あなたの中に『いじめ(犯罪)に屈しなかった』という自信が芽生えるだろうと締めくくっています。

●加害者には罪と罰の認識を
悪いことをしても訴えないのであれば、「加害者は悪いことしてもよい」という思考になる。だからきちんと罰を受けてもらい、人を死に追いやることの重さを知ってもらわなければならない。
それができて初めていじめによって子供が亡くなるという悲しい事件が社会から無くなってゆくのではないかと青木氏はまとめています。

「死ななくても反撃ができる。ふてぶてしく生き抜いて加害者を心底震え上がらせよ!」

この言葉で締めくくります。

参考文献

今回の記事を書くにあたって参考にした文献です。

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