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目的は「永住権獲得」…グローバル化する偽装結婚

相手を騙し金を取るだけの目的が大半だと思われていましたが、今や永住資格を取利日本に住むためや、働けないために詐欺に加担する人、それを仲介するブローカーの存在など偽装結婚は裏ビジネス化しています。

更新日: 2019年06月18日

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egawomsieteさん

■日本の在留資格を狙った“偽装”国際結婚は許さない! 行政書士たちの戦い

「期限付きのいわゆる就労ビザと違って、国際結婚で認められる在留資格は活動に制限がない。ゆえに結婚の実態がないのに取得し、実質的には不法に日本に滞在している外国人は相変わらずいる」

と話すのは「さむらい行政書士法人」代表の小島健太郎氏。入国管理局への在留資格申請を専門とする同氏は、違法行為を見抜くには、いくつかの着眼点があると話す。

 例えば日本人の男性が中国本土に住む女性と結婚して呼び寄せる場合、在留資格を得るために、認定証明書(日本国の推薦状)を持って中国にある日本領事館に行き、ビザ申請を行う必要がある。

「認定証明書発行の申請は当法人のように行政書士が行うことが多いんですが、出会った時期、場所、結婚までの経緯、離婚歴など、かなりプライベートなことを訊きます。同様の質問を日本領事館でもされますから、内容があやふやだと許可されないんです」

また、ここが曖昧だと偽装結婚を疑うこともあるという。

「年齢差が大きい、交際期間が短い場合は疑いありです。ビザ申請で交際の証拠として写真提示を求められますから、当方も写真を確認しますが、背景がお互いの祖国でなかったり、2人で写った写真がない場合も怪しいです」

ほかにも離婚歴が多かったり、また結婚紹介所を挟んでいる場合も偽装結婚の可能性があるという。

 場合によってはLINEやSkypeの履歴にも目を通す。「やりとりが形式的、逆に愛の囁きだけ、というのも疑う余地ありなんです。国際結婚というのは、相互交流の理想的な形。だからこそ、ズルはいけません」。

 さまざまな履歴が残ってしまう現代社会。情報の“ネタ元”もまた、多様化しているのだ。

■ベトナム女ら偽装結婚 福岡県警

福岡県警は13日までに、偽装結婚をしたとして電磁的公正証書原本不実記録・同供用の疑いで、ベトナム国籍の女で工場作業員、ヌェン・ティ・レン容疑者(30)=埼玉県蓮田市=ら4人を逮捕、仲介役の清掃業、友井将夫容疑者(59)=北九州市、同罪で公判中=を再逮捕した。

 逮捕容疑は平成25年6月17日、5人は共謀しヌェン容疑者と夫役の無職、岡本克己容疑者(52)=岡山県赤磐市=との虚偽の婚姻届を赤磐市役所に提出、うその記録をさせた疑い。

 福岡県警によると、ヌェン容疑者が50代の中国人の男に報酬として290万円を支払っており、この男が主犯格とみて行方を追っている。

■ブローカーの女ら5人逮捕=中国人女に偽装結婚容疑―警視庁

中国人女2人を偽装結婚させたとして、警視庁組織犯罪対策1課などは3日までに、電磁的公正証書原本不実記録・同供用容疑で、ブローカー役の会社員中山茜(50)=東京都新宿区=と中国国籍の飲食店従業員施燕洪(26)=北区=両容疑者ら男女5人を逮捕した。

逮捕容疑は2009年12月〜10年4月、施容疑者と日本人の男(48)=同容疑で逮捕=が結婚したという虚偽の婚姻届を埼玉県川口市役所に提出するなどした疑い。

 同課によると、中山、施両容疑者は容疑を否認し、残り3人は容疑を認めている。中山容疑者は約292万円の報酬を受け取ったとみられる。

 同課によると、施容疑者は日本人の男と10年に偽装結婚後、別の中国人男との間にもうけた男児を出産。日本人の男の男児であるとうその出生届を提出し、男児に日本国籍を取得させていた。

■日本人の男と中国人の女の偽装結婚を仲介するブローカー

同課によると、長谷川容疑者は「10組の偽装結婚を仲介した」などと供述。金容疑者が経営していた韓国人クラブの従業員の韓国人女性らから1回120万~180万円で依頼を受けて偽装結婚を仲介していたとみられる。

 逮捕容疑は平成21年2月、観光ビザで入国した韓国人女性を長期滞在させるため、結婚する意思がない日本人男性とのうその婚姻届を都内の区役所に提出して受理させたとしている。

日本人の男と中国人の女の偽装結婚を仲介したとして、電磁的公正証書原本不実記録・同供用の疑いで逮捕、起訴された日本人ブローカーの男が、石川県警の調べに対し、「20~30件の偽装結婚を成立させた」と供述していることが30日、捜査関係者への取材でわかった。

男は、東京都墨田区立花、無職宮村誠一被告。起訴状などによると、宮村被告は金沢地裁で有罪判決を受けた中国籍の女(25)、金沢市の男(40)と共謀し、2009年1月、男女の虚偽の婚姻届けを金沢市役所に提出し、戸籍を書き換えたとされる。宮村被告の初公判は2日、同地裁で行われる。

捜査関係者によると、宮村被告はかつて金沢市に住んだ経験があり、つてをたどって男に偽装結婚も持ちかけた。数十回訪中して培った人脈を生かし、中国で現地のブローカーと接触。偽装結婚を希望する女が見つかると、中国で形だけの式を挙げ、来日させたという。県警は、女が300万円ほどを中国人ブローカーに支払い、一部が宮村被告、男に60万円が渡ったとみている。

 日本人ブローカーが手にする相場は約100万円。宮村被告は「7年ほど前から仲介を始めた。20~30件の偽装結婚を成立させ、2000万~3000万円を手にした」と供述する一方、具体的な男女の名前は明かしていないという。捜査幹部は、「豊かな生活を求める外国人女性と、金に困る日本人の男性、仲介でもうけたいブローカーの3者の利害が一致する。今回の摘発は、氷山の一角に過ぎない」と話す。

お金に困る人がいる限り偽装結婚は起きる

「病気で働けず、生活保護を受けていたが、それだけでは足りなかった」。読売新聞の取材に、金沢市の男は生活苦から偽装結婚を行ったと説明。男は、女のことを親しげに呼び、報酬として最初に60万円を得た後も、「金が不足したときに数回電話をして全部で80万円くらいもらった」と明かす。「自分はもうやらないが、お金に困る人がいる限り偽装結婚は起きるのでは」と話した。

永住資格を取って給料の良い日本で働くため

金沢市内にある飲食店。着飾った30歳代の中国人女性は、「日本に来てとどまるのは簡単ではない。永住資格を得るには結婚が一番」と滑らかな日本語で語った。2年前、中国の新聞広告で目にした“会社”に連絡、日中の会社を介して40歳代の日本人と中国で結婚、来日したが、「愛情はなく、すぐに離婚した」とあっけらかんと話す。月に10万~15万円を本国に仕送りしているという。

 別の店で働く30歳代のフィリピン人女性は、「離婚したけれど最初は愛はあった」と偽装結婚ではないとした上で、「周りで(偽装結婚を)した人はいる。“プロモーター”が間に入って結婚し、月に数万円を日本人男性に支払う」と仕組みを話す。永住資格を取って給料の良い日本で働くためで、「愛はなく、一緒にも住まない。ばれるまでにどれだけ働くかだよ」と実態を明かした。

■偽装結婚ブローカー逮捕 韓国人と10組仲介

偽装結婚を仲介したとして、警視庁組織犯罪対策1課は、電磁的公正証書原本記録不実記録・同供用容疑で、ブローカーで東京都新宿区大久保、無職、長谷川雅一(49)と韓国籍、金美玉(54)の両容疑者を逮捕した。

同課によると、長谷川容疑者は「10組の偽装結婚を仲介した」などと供述。金容疑者が経営していた韓国人クラブの従業員の韓国人女性らから1回120万~180万円で依頼を受けて偽装結婚を仲介していたとみられる。

 逮捕容疑は平成21年2月、観光ビザで入国した韓国人女性を長期滞在させるため、結婚する意思がない日本人男性とのうその婚姻届を都内の区役所に提出して受理させたとしている。

■興行資格から偽装結婚へ 「永住権獲得」変わる手口

東南アジアや中国などの女性が、見ず知らずの日本人男性と入籍だけして別々に生活する偽装結婚は、手っ取り早く日本人配偶者の資格や永住者の資格を得る手段として、10年ほど前から急増。日本人男性を紹介するブローカーも暗躍しており、ブローカーに渡る仲介料は数十万円が相場とされるが、捜査当局による摘発は「氷山の一角にすぎない」との見方も根強い。

東京都内のフィリピンパブで働くフィリピン人女性(38)は約10年前、芸能活動などの名目で交付される「興行資格」で来日し、数年後に日本人男性と偽装結婚して日本人配偶者の資格を得た。さらに3年後には永住権を手に入れ、すぐに離婚したという。

 「夫だった男性のことは何も知らない。時々、ベランダに男性用の下着を干したり、玄関先に紳士靴を置いたりして、入管当局による監視の目をすり抜けるのに苦労しました。もう時効だけど…」。この女性はあっさりと、こう認めた。

日本に出稼ぎに来るフィリピン人など東南アジアの女性は、かつて「ジャパゆきさん」と呼ばれ、昭和50年代後半に社会問題化。興行資格でパブで働き、資格外就労などで相次いで摘発されたが、平成17年の法務省令改正で興行資格の審査が厳しくなり、偽装結婚に移行したとみられる。

 18年末~23年末の5年間でフィリピン人の興行資格の滞在者は1万4千人から4千人に激減。一方で永住者は6万人から9万9千人に急増した。日本人配偶者は結婚後最短3年で取得できる永住者になれば、離婚しても重罪を犯さない限り、国外退去とはならないことが背景にあるという。

■中国人ら偽装結婚ブローカー御用 「お見合いおばさん」の巧妙な手口とは

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