話が前後するが、俺が仏像の前で南無阿弥陀仏を繰り返していた時、母は祖母に電話をかけていた。
祖母からすぐにS先生に相談が行き(相談と言うよりも助けて下さいってお願いだったらしいが)、最終的にはS先生がいらしてくれる事になっていた。

ただし、S先生もご多忙だし何より高齢だ。
こっちに来れるのは三週間先に決まった。

つまり、三週間は不安と恐怖と、何か起きてもおかしか無い状況に居なければならなかった。
そんな状況だから、少しでも出来るだけの事をしてないと気持ちが落ち着かなかった。


○○が電話を折り返してきたのは夜11時を過ぎた頃だった。

○○「待たせて悪いね。知り合いに相談したら連絡入れてくれて、明日行けるって。」

俺「明日?」

○○「ほら、明日日曜じゃん?」

そうか、いつの間にか奴を見てから五日も経つのか。不思議と会社の事を忘れてたな。


俺「分かった。ありがと。ウチまで来てくれるの?」

○○「家まで行くって。車で行くらしいから住所メールしといて」

俺「お前はどーすんの?来て欲しいんだけど」

○○「行く行く」

俺「金、後でも大丈夫かな?」

○○「多分大丈夫じゃね?」

俺「分かった。近くまで来たら電話して」


何とも段取りの悪い話だが、若僧だった俺には仕方の無い事だった。

前へ 次へ

この情報が含まれているまとめはこちら

2chで語り継がれる怖い話「リアル」※長編 話の最後に本当の【ありえない】が・・・

ふとした何気ない事で霊に憑かれてしまった“俺”。数々のお祓いが一切通じない、一度や二度じゃ終わらない。高名な霊能者S先生を頼る“俺”だが、それでも悪夢は終わる事は無い。これまでの「キチンとお祓いすれば…」は一切通用しない。そして最後は物語最大の「ありえない」がやってくる。これが本当の『リアル』です。

このまとめを見る