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映画では見れない天空の城ラピュタ徹底解説

アニメージュ文庫『小説 天空の城ラピュタ』等から考察した天空の城ラピュタ徹底解説(随時更新中)

更新日: 2013年12月30日

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freddie337さん

『風の谷のナウシカ』の成功から一転・・・

宮崎駿は『風の谷のナウシカ』で得た資金を有意義に使いたいと考え、『柳川堀割物語』を撮影

水の都福岡県柳川市の風情をとらえた映画『柳川堀割物語』を撮影することになり、高畑が脚本・監督を務め、宮崎の個人事務所「二馬力」が製作を担当した。

しかし、高畑があまりにも巨額な製作費を費やしたため、宮崎が用意した資金を全て使い果たした挙句、宮崎の自宅を抵当に入れざるを得ない事態となった。

『柳川堀割物語』の製作費を回収するには、新作アニメーション映画を製作しその収入で賄うしかないとの結論に至る。その後、宮崎と鈴木は新作映画『天空の城ラピュタ』の製作を目指し奔走することになる。

ラピュタのモデル

天空の城ラピュタのモデルは本編でパズーが口にしているアイルランドの風刺作家ジョナサン・スウィフトにより1726年執筆された『ガリバー旅行記』の第三篇『ラピュータ』である。このガリバー旅行記のラピュータのモデルになったと言われているのが、プラトンの失われた地理誌『天空の書』に記載されたラピュタリチスである。名前の借用以外は『ガリヴァー旅行記』との関連はない。

ラピュタチリスは、かつて地球上に一大技術文明が栄えた時、戦争きらい、天空へ逃れた一族によって築かれたのであった。しかし、あまりに高度に発達しすぎた文明の末、ラピュタ人は生命力を失い、次第に人口を減じ、紀元前500年頃に突如発生した奇病により滅亡した。

出典アニメージュ文庫『小説 天空の城ラピュタ』

ラピュタの宮殿は無人と化し、王の帰りを待つロボットたちによって守られ続けた。しかし、長い年月の間に次第に領土は損壊し、今はその一部のみが空中を漂泊しているだけである。島は常に低気圧の源となって雲の峰にかくれ、偏西風とともに異動するので、地上から目撃されたことは一度もない。
 なお、現代の機械文明以前に、かつて核エネルギーすら欲しいままにした文明が地球上に存在したという説は、現代でもわずかな人々によって唱えられている。インドの民族抒事詩「ラーマヤーナ」「マハーバーダラ」を根拠にして、特にインドにその節を信ずる者が多い。

「ヤケクソ」?雑誌インタビューで、宮崎駿監督は「ラピュタ」という名前について語っています。

企画書に「ガリバー旅行記・第三部」に出てくると書くと、それを読んだことのないオジサンたちが、何となく、ああ、そうか! と思うでしょ。説得力があるんですよ(笑)

女房に電話して、百科事典を調べてもらったら、ラピュタという名前だと聞いて、ガッカリしましてね。これは良くない名前だなと思ったんだけど、ヤケクソで「ラピュタ」って題名にしちゃったんです(笑)。

『天空の城ラピュタ』公開当時の雑誌インタビューで、宮崎駿監督は「ラピュタ」という名前について語っています。

――ラピュタは、「ガリバー旅行記」に出てくる浮島の名前だそうですが、最初から登場させようと。

宮崎:
いや、全然思ってなかったです。古めかしい機械が出てくるんで、うんと漫画映画っぽいものをやろうと話しあってたんです。その後に企画書を書きはじめて、どうせなら「宝島」みたいなものをつくろうと思ってたんです。それで海の向こうにある宝島より、空に浮いている島がいいやと突然思いついて、途中から企画書に入れはじめた(笑)。確かそういうのは「ガリバー旅行記」に出てたなあと思って。

宮崎は製作が始まる前の1985年5月にイギリスのウェールズをロケハンで訪れており、そこで見た風景が本作に活かされた。後に押井守や鈴木敏夫らと同地を再訪している。

物語は『アラジンと魔法のランプ』に想を得ている。
香木を焚くと香炉から巨大な魔王が出現し、飛行石の力を以って空を飛び、無敵の力を発揮する。
彼自身は呼び出した者の命を受けるので、時には主人公であるポップ少年と敵対することもある。

舞台はアラビアともアフリカともつかぬ異郷の地、魔王はターバンを巻き赤いマントを身にまといブーツを履いたアラブ風のコスチューム。
四色カラー16ページという豪華な体裁に盛り込まれた異国情緒あふれる背景世界は、その荒唐無稽な冒険活劇の筋立てと共に、終戦直後の少年たちの心を捉えた。
後にアニメ映画監督となる宮崎駿もその1人で、『風の谷のナウシカ』や『天空の城ラピュタ』に本作の影響を見出すことができる。

▼登場人物

パズー

父親は冒険家で、伝説のと言われていたラピュタを目撃、写真を撮影し、想像図等も書くが、誰も確認できない為に詐欺師扱いされる。その父は新飛行船建造の為のスポンサー探しに出かけた時に不慮の事故で死亡。母親も数年前に死亡し、孤独で仕事が無かった所をスラッグ渓谷の鉱山で鉱夫として働いている親方に機械見習い工として鉱山で働けるようにしてもらっている。飼育している鳩は7羽

パズーが自らラピュタを発見するために作っている鳥形飛行機。
エンディングではこれを完成させてゴンドアへ行くという案があったが、実用化されていないものを13歳の子供が完成させるのはおかしいということでボツになった。
それにしても作った後はどうやって外に運び出すのだろうか?壁を壊すつもりだろうか。

シータ

本当の名は「リュシータ・トエル・ウル・ラピュタ」
両親と共にゴンドアの谷で暮らし、両親共に死別している。母親から形見として飛行石を所持している。地上での戦争を嫌い、天空へ逃れた。天空の城ラピュタを築き、そこで文明を発達させていた王家の末裔。一人でゴンドアの谷で暮らしている。

幼い頃に大事な子羊がどうしても見つからなかった時に祖母から「困った時のおまじない(リテ・ラトバリタ・ウルス・アリアロス・ハル・ネトリール)」を教えてもらった。

構想段階では、シータも海賊ドーラの娘という設定であり、風の谷のナウシカ(ワイド版)同様、シータの命によってロボット兵がラピュタを破壊するラストシーンにする予定であった。

ムスカ

本名は「ロムスカ・パロ・ウル・ラピュタ」
政府からの密命を受け、調査機関として軍と共にラピュタを調査しているが、本当の目的は、ラピュタの科学力で恐怖の帝国を復活させ、地上を支配することである。
一族は700年前にラピュタの天空の城で得体の知れない疫病が流行り、ラピュタの科学力をもってしても克服できなかった。それで地上に戻り、ゴンドアの谷でひっそりと暮らしていた。もともとシータの一族と同じ王家だったが、何代か前にシータとの一族と別れ、都会で生活を始める様になる。
ラピュタの為なら手段を選ばない。シータ以外でも飛行石を扱えるか確認する為に、兵隊に飛行石を持たせ城郭から飛ばせたがそのまま落下し死亡。
ラピュタの謎を探ってるうちに古代文明ついてもかなりの知識を持つに至るようになる。

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