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※ 2013年7月4日、福島県で首相演説会が開かれました。この演説会で「原発廃炉に賛成?反対?」と書いたプラカードを掲げた女性から、自民党スタッフらがプラカードを取り上げ、この女性の住所、氏名、電話番号を聞き出しました。

※ 後ほど紹介する有志の記者会見によると、「掲げてすらいなかった」ということです。(7月9日)

※ 7月14日、東京新聞の朝刊に取り上げられたそうです。(7月15日)

■ ここから本編

安倍晋三首相が来県!!

7月4日(木)安倍晋三首相が森まさこ候補の応援のため来県し、 福島市といわき市にて街頭演説を行いました。

※ 自民党の福島県連サイト

・・・秘書です。
安倍総裁と福島県いわき市でに街頭演説を終え東京の街頭演説会会場(池袋駅東口)へ移動中です。

いわき駅前では「安倍さ〜ん、森さ〜ん、頑張って!」「絶対に勝ってくれ〜!」とお集まりいただいた沢山の皆様から熱いご声援いただきありがとうございました。

※ 安倍晋三さんのオフィシャルFacebookページ

安倍晋三が福島演説で総理に原発廃炉、反対?賛成?とプラカード掲げようとしたら自民党に没収された youtube.com/watch?v=nRpZiN…

※ 以下は書き起こし。発言者の同定は正確でないかもしれません。青いジャンパーの人物は自民党職員ということですが、男2人がなにものかは不明です。

男A「…となりまして、関係者の方ですから、これは演説会であって質問、国会の場所で、国会とかそういう質問して応答する場所でないですから。自民党の方には…(聞き取れず)ちょっと。」
自民党員「(名刺を出しながら)すみません。いったん、これ、私、間違いなくお預かりしますので、あとでお返ししますので…(聞き取れず)。」
男A「すみませんが、ここはそういう場所でないんですよ。」
自民党員「ご協力いただいて、ありがとうございます。」
男A「すみませんねえ、本当に…(聞き取れず)。」

男B「あれですか。(聞き取れず)質問を投げるんですけど、プライバシーに当たるんですが、プライバシーに当たるんですけど、どういったあれなんです。どちらから来られたんです?」
女性「私は、あの二本松市っていうところ、二本松市っていうところ。」
男B「二本松市、はい。(二本松市)の、どちらですか。」
女性「反対は、しに来たんじゃなくて、あのー、聞きに来て、総理大臣がどういう風に考えてるのかなって、私知りたかったんです。」
男B「(女性の声を遮り)あー、なるほどね。はいはいはいはい。」
男A「失礼ですが、あの、お預かりした関係で、あの、住所とお名前、自民党の方に、すみませんがちょっと教えていただけますか。」
女性「はい、二本松市○○○…。」
男A「お名前が?」
女性「佐々木○○と申します。」
男A「佐々木…。○○様、どう書くの?」
女性「ひらがなで○○です。」
男A「○○さんですね?」
女性「はい。」
男A「ええと、連絡先(電話番号)教えていただけますか?」
女性「それは、なんで?」
男A「あ、いいですか。いや、先ほど、あの、プラカードを預かった関係で、あのう、もしも連絡付かなかったらお返しできないなあと思って。」
女性「じゃあ、私、今(プラカードを)持ってこの場から出て行けば(電話番号を教えなくても)いいですか?」
男A「出て行けばっていうか、いや、話は聞いてもらっていいですからね、もちろん。ただ、そういう質問とかね、そういう、そういうあれじゃないですよっていう、それだけ、ですね。あの、みなさん要は、話を聞きに来てるんですから。要は(聞き取れず)一日ね、あのう、総理が一人一人の質問に答えるっていう場ではないんですよ。で、そういうことを理解していただければ、全然話を聞いていただいて結構ですから。」
女性「じゃあ、私、そのカードを持って、あの、もう帰ります。」

男B「いや、一応、あの聞いててもらって結構ですよ、うん。」
男A「それで、先ほどの青いジャンパーを着た方が自民党の方ですから、自民党の方に、あのう、言っていただければ。えー、その、プラカードなり何なり返していただけるようになりますから。」
女性「(何か語りかけようとする)」
男B「大丈夫ですか、大丈夫ですか。」
女性「そんなに大事なものでもないので、それをいただいて…(声を詰まらせる)。」
男B「大丈夫、大丈夫、大丈夫。いいえ、いいえ。どうぞ、どうぞ大丈夫。あの、聞いてます。大丈夫ですよ。」
女性「あの、大丈夫?帰ります。」
男B「はい、どうもすいません。」
女性、その場を立ち去る。

<拡散をお願い致します>① 7/4自民党安倍総理の第一声@福島駅前に、一人のお母さんが このような紙を持って参加しました。 「総理、質問です。原発廃炉に 賛成?反対?」 pic.twitter.com/sIDhH2aYP0

<拡散をお願い致します>② 武装するでもなく、怒声をあげるでもない、ただ立っていただけの、このお母さんは、男性陣に囲まれ、身元を根掘り葉掘り聞かれ、紙を没収されました。こちらはその際に自身で撮影された動画です。 m.youtube.com/#/watch?v=nRpZ…

<拡散をお願い致します>③ どのような想いで参加したのか、どのように感じたのか、インタビューさせて頂いた内容がこちらです。 ustream.tv/recorded/35345…

※ 以下に書き起こしがあります。

自民党の福島県連は2012年の衆院選で「原発を廃止する」と約束していたのだから、安倍政権がそれに反する政策を行うなら演説会で真意をただすのは当たり前の話。それをなんだ。/ 安倍総理の福島演説で原発廃炉プラカード自民党に没収された takumiuna.makusta.jp/e223595.html

脱原発!!
■県内の原発10基すべて廃炉を実現します。
■国の責任において原発事故の早期収束を図るとともに、廃炉作業の監視体制を強化します。
■世界最先端の再生可能エネルギー(太陽光・風力・バイオマス・小水力等)の先駆けの地を実現するため、研究開発を推進するとともに、民間導入しやすい、仕組みづくりを実現します。

リンク先はPDF。2012年の衆院選で公約(?)として福島県連サイトのトップページに掲げられていたものです。

県内原発10基すべて廃炉の実現を!!
●国の責任において廃炉工程の監視体制を徹底して強化します。
●真の原発事故の原因を徹底解明し、早期収束を図ります。
●世界最先端の再生エネルギー(太陽光・風力・バイオマス・小水力等)の先駆けの地を実現するため、研究開発を推進するとともに、民間導入しやすい仕組みづくりを実現します。

■ 女性へのインタビュー

今日の福島市での安倍首相第一声の場でプラカード没収された女性が話してるよ。「純粋に、堂思ってるのか、聞いて見たかった」 ( #IWJ_FUKUSHIMA1 live at ustre.am/zApY)

記者「あの、どうするかは、○○さんの方で。」

女性「うんうんうん。いや、私的にね、特にその、なんだ(聞き取れず)びっくりして、“ああ、こんなことになってしまうんだ”と思いながら、しゃべって帰ってきたんですけど。そうしたら、あれですよ。」

記者「今日の流れは、まず自民党の第一声ということで、参院選のね、第一声を、○○さんがまず行かれたわけでしょ。で、どんな思いで、まずはプラカードを持って?」

女性「私、本当にただ純粋に、このね、だって福島でこんなことがあって、もう原発(問題を)抜きにして復興とかなんて、もう考えられるはずがないんですね、それは。そのことについてどう考えているのかっていうのを、ちゃんとみんなの前で言えるのかなっていう、私すごくそこに興味があって、聞きたいなと思って。ただ本当に純粋にあれを聞いてみたかったんですよ。」

記者「誰も思うことだよね、本当に。どう思ってんの?あんたの腹の中はどう思ってるの?色んなこと言ってるけども、実際に福島のこの現実をどう捉えているのかっていうのを。」

女性「(安倍晋三さんが)前回も来たのが選挙のときで、また今回も選挙のときで、選挙のときしか来ないしね。福島をそういう形で利用しようとしているのかなあっていう思いももちろんある。でもとにかく、いま福島は全基廃炉にして欲しいっていうのが、もちろん県の意志でもあるし、県民の声でもあるし、そのあたり…。」

記者「とりあえず今日、こうやって映像撮らせてもらうけども、配信するかどうかは、もうどっちでも?OKだったらば、今日のうちに配信できればしたいと思うんです。こっちに繋げていきたいんで。そんなところもあって、ちょっと突然撮らせてもらったんだけど。現実、私も今日1日、自民党からあの時、民主党やって、共産党やって。で、さっき1時半から海江田(民主党代表)ですね。それでずっと撮ってきてて、本当に腹の中はどうなのよっていうのがね、みんな奇麗事はお伝えしていただくんですけどね。そんな中で今日、佐々木さんがやったことは本当にすごいアクションだったと思うんですよ。まず、自分の中で、政治家に対して、参院選これから始まるけど、どんな思いで見てます?」

女性「うーん、正直言えばね、政治には特に期待をしていないんですよね。難しいなっていうところが正直なところ、本当に自分たちの力がすごくちっちゃくて無力で、なんかそういう歯がゆさみたいなものはあるけど。ただね、みんながただ黙って、そうやって諦めの延長じゃないけど、ずっとこの震災後、最初のうち声を挙げてた人たちもだんだん、あまりの自分たちの手応えのなさに諦め始まってるし。でも諦めていくだけじゃダメだなと、そこは思ってるんですけど。正直、でも期待感というのはないんですけど、ただ騙さないでほしいと思ってですね。」

記者「そうだよね。現実、その通りだと思いますよね。本当に奇麗事を並べ立てて、色んなことでおだて上げてね、なんとかこの思いを本当は汲み取ってくれるんじゃないかっていう一票をね、あのように踏みにじっていくっていう姿はね、ただただ怒りでしかないし、どれだけあなたに期待すればいいのよっていうね。(期待)することすらも疲れているのは現実じゃないですか。ただ、今回の参院選は、本当に福島の人たちにとってはやる瀬ないだろうし、でも何かしなきゃいけないっていうのも。このまんま指をくわえて見てるのも、いかがなもんですかっていうのも現実あるんだけどね。」

女性「そうなんです。」

記者「選挙で変えられるんなら、変えてくれよっていうね。」

女性「そしてね、もう本当に自分のあの思いの丈を福島に来て、話してくれるんならいいんですけど、やっぱりね、嘘というか奇麗事だけを言って、福島の人たちを半ば騙すような形でね、スピーチだけして帰るというのがなんかね、残念だなあと思って。」

記者「前回の時も、原発に対しては廃炉っていうようなね、自民党が言ってたのに。実際、自民党政権になったらば、開けてみたら結局は違うじゃないですか。私たちはいつまで騙され続けるんですかっていうね。」

女性「みんな期待はしたと思いますよ、あの時の自民党の話聞いたら、原発はきっと、もうなくなっていく、そういう方向に進んでいくんだろうと思ったし。きっとね、あの自民党のあったかな、自民党じゃなくてもね、いろんな政党にやっぱりそれなりの期待をして、みんな投票はしたと思うんですけど、ぺろっと手のひら返したようにね、やっぱり原発はゼロじゃなくなっていくし、再稼働の方向に進んでいくしで。」

記者「そこがやる瀬ないよね。」

女性「そうなの、やる瀬ないんですよ。」

記者「なんか、あの、一番悔しいっていうかね、これほど真剣にみんなが原発はもうやめてくれってねえ。あの地を追い出された人たちだって、本当にそう思って、選挙に自分の一票を投じたと思うんだけど、それを何もなかったかのように推進していく姿を。またそれでいけしゃあしゃあとまたお出でになってっていう姿を、やっぱり私たち国民はもう一度、あり方っていうのを考えるべき時期には来てるとは思うんですけどね。なかなかアクションを起こすっていうことが、今日、本当に先ほどネットで見させていただいて、○○さんがああした行動を起こしたっていうことは本当に大事な行動だと思うし。」

女性「私、でも、まさかあんな風にプラカードというかね、あれは私の質問状というか、なんか目に入ったらいいな、こっち見てくれて、なんかそこに対して一言でも話してくれたらいいなあなんて、私もああいう場所に行ったことがないので実際。どんな場所なのかもよく分からなかったんですけど。でもやっぱり持ってただけで“何、この人。嫌がらせ?”とかって声も聞こえるし、“あっ、こういう場所なんだ”と思いながら立ってはいて、そしたらわっと取り囲まれたんで、もう恐怖だけでしたけどね。怖かった。」

記者「そうだよね。あのガタイのいい男どもがね、急に集まって来ちゃうんだから。」

女性「いや、怖かったですよ。なんか私、逮捕でもされんのかなって思ったり、なんか名前も聞かれたし、住所も聞かれたし、電話も聞かれたから、ものすごく嫌がらせ電話とかが来るのかなとかね。すごくいろいろ浮かんで怖くって、もう逃げてきちゃったんですけど。」

記者「それは当たり前だよね。そのプラカードって実際、なんて書いてあったんですか?」

女性「総理質問ですって書いてて、原発廃炉に賛成?反対?って書いてたんですよ。」

記者「どっちですかっていうことを聞きたかったわけですよね。」

女性「そう、別にね。批判はしようと思って行ったわけでは全然ないし、原発反対って言いに行ったわけでもないんですよ。ただ、総理がどう思ってるのかなあっていうのを、なんかその場所に行ったら、いくら官邸前とかでスピーチしてもきっと届いてないのかなと思ったり、なんかここはちょっと私とかのこう意見をね、実際、直接、本当に見てくれたら感じてくれるのかなと思ったり。」

記者「そう思ったらば、そのプラカードを(取り上げられた)。そうなんだねえ。結局、そんな国なんだっていうのを見せ付けてくれたね。」

女性「だって、どうやっても私たちのこうやって、だって選挙で投票したってダメだし、“うーん、どうやったら届くのかな”と思って、私はただ別にそんなどこの党でもいいけど、この子たちを守りたいだけなんですよ。ちゃんと胸張ってね、手渡せる福島をこの子たちに返したいだけなんですよ。」

記者「そのプラカードを見ただけで、そんなに取り囲むっていうのは、よっぽど福島に対して警戒をしてたんでしょうね。」

女性「びっくりした。ねえ、そういうことなのかなあ。なんか、もう私も全然わけが分かんなくって、なんかとんでもないことしちゃったかなあと思いながら帰ってきて、なんかこんなことで、じゃあ嫌がらせとかが、うちに来るようになっちゃったり、自民党とかの政治家とかからクレームとか来ちゃうようになったら、(勤務先の)お寺とかに迷惑かかるかなとか。そんなこと考えながらね、帰ってきたんですけど。意外と周りの人たちは、それはちょっと、私の言論の自由の機会を、まあ、力というか、圧力で奪っている行為だから。」

記者「っぽいですね、あの行動を見るとね。何もしないうちに、もう取り囲んでというようなことをしてきたわけですから、全く何もしてないうちにそれを起こすってこと自体、おかしな話でね。それが自民党政権のやり方だっていうのを見せていただいたので、私は本当に。」

女性「でも、あれじゃあ、やっぱり怖くてね。できないですよ。私も二度と行きたくないですもん、怖くて。」

記者「そうだよね。あれで囲まれるんだったらば、紙一枚こうやって出しただけでも、検挙されるのかって思っちゃいますもんね。」

女性「思っちゃう、うん。」

記者「それはちょっと許せないですよね。でも、現実ね、そういう風にちょっとした行動を起こしただけで、こういう風に言論の自由を奪うこの国は、じゃあどうしたら変えられるのって、本当に変えてほしいってみんな思ってることなんだけど、ずっと声挙げてる人たちがもうやはり二年を過ぎて、疲れてきてるの現実あるしね。(声を)挙げたことへの見返りが、原発をまた推進していくのかっていう、またそういった行動も許されないっていうこの国に、何に未来を託せばいいのっていうね。」

女性「でも、なんか、だから私、本当、今日帰って、帰ってくるまでは本当に落ちこんでいたし、なんかすごくただ苦しいだけで帰ってきたんですけど、ちょっとしばらく落ちついて、そのFacebookに来るメッセージとかがね、“よくがんばってやってくれたね”っていうのもあったり、あとあのうちの主人も、“ちょっとこれ(自民党の行為)はおかしい、お前のやったことはおかしくはない、そういう、やっぱりあれをむりやり取り上げるっていう行為の方がおかしい”っていうのを、言ってくれたりして。ちょっと落ちついたら、やっぱり、あの、じゃあここでリベンジしようかな。7日(に開催される七夕プロジェクト)の、なんか仲間たちと友だちが、本当(に励みになった)。」

記者「この“100万人の母たち”っていう行動が、今度の日曜日に行われますけども、首相官邸(に)集まろうっていうプロジェクトがあって、二本松からバスが出ますよね。バスの方でみなさん福島から首相に届く官邸前に集まるっていうアクションなんだけども、現実、こうやって福島からお母さんたち連れてアクション起こそうと思ったのは、まずどんなところから?」

女性「でも、これも私はね、(亀山)ののこちゃんともよく知ってるし、メッセージいただいてたこともあったり、あとこないだの中村(隆市?)さんいらしてくださったりということもあるし、やっぱりこれこそが母親の願いだなと思って、そんなにものすごく力を入れて拳振り上げてなくても、ごくごく当たり前の母親の願いとしてね、原発なんかいらないって当たり前に言っていいはずで、それをこのイベントは本当にそこがすごく素敵だなあって思ってね。」

記者「共感できますよねえ。それはお母さんたちの優しさがいっぱい詰まった中でのアクションなんで、本当にこのアクションを全国の人に知ってほしいし、今回こういった――逆に今日のできごとはきっかけかもしれないですけども――、この七夕プロジェクトにぜひ繋げていきたいなと思うんですよね。」

女性「そうですねえ。」

記者「あの、場所の方って、まだ空きがありますかね。」

女性「はい、あの、あと14~5名は座れると思います。」

記者「あ、そうですか。じゃあもし行きたいという方がいたらば。」

女性「はい、あの連絡先、電話番号なんですけど。」

記者「このチラシね。」

女性「はい、こちらなんで。」

記者「ご案内させていただいて、じゃあ、あの、今日もしご案内できたら(番組の中で紹介させていただきます)。」

女性「ええ、はい。よろしくお願いします。」

記者「佐々木さん、本当にどうもありがとうございました。」

女性「とんでもありません、ありがとうございました。」

記者「今日とりあえず帰りね、寄ってみようとか思ってね、どんなことになって落ちこんでヘコんでんじゃないかなとかって、やばいぞこれって思ってね、まっすぐとりあえず海江田万里(への取材)が終わったあとにね、出て来てはみたものの、ヘコみすぎて出てこなかったどうしようとかね。」

女性「なんか、もう本当こんなことのね、ずっと繰りかえしで。」

記者「ねえ、なんかあるたんびにね、何回こう、もう釘打たれるし、みたいなね。なんでこんなことでバッシングするんだよとか思うことたくさんあるし。ごくごく当たり前なんだけどね。やってることね。」

女性「そうと思うんです。本当に何も悪いことしてないと思う、だって、こんな目に遭って、原発あって良かったなんて思ってる人いるはずないんですよ。」

記者「いるはずがない。何が思ったらこういう(聞き取れず)だから、すんごい(聞き取れず)あれだけの事故を起こしてこれだけのことになってるのに、なんで変わんないんだろう。」

女性「そう、そうねえ。」

記者「どうしたら変えられるんだろう。ずっと常に思い続けてるのもあれなんだけど。」

女性「私、だって震災のね、あの直後なんかはもっとどんどん福島のためにね、国が必死になって動き出すだろうと思っていたんだけど、そんなに甘いものでもなかったんですよねえ。でもこんなこと絶対繰り返しちゃいけないし、私なんか、それまでただね、なんにも感じずに生きてきたからこの子たちにこんな重いもの残していくしかなくなっちゃったから、なんかどんなことがあってもね、声を挙げ続けなくちゃいけないと思ってますけど。」

記者「確かにそうだよねえ。挙げ続けることが、本当に、それしかないんだなって本当に思うんだよね。それで最初にやっぱりみんなで挙がってきた声が、やっぱりみんな疲れてきてるってのが本当に手に取るように分かるじゃないですか。」

女性「そうなんです。本当に。」

記者「それも辛いし、やっぱりこう、みんなで手を繋いできたものが、なんかこうぽろぽろ手が離れ始まってる感じがすごく辛いんだよね。今回の七夕プロジェクトはやっぱりお母さんたちの本当の優しさの中で繋がっていくものだから、これはなんとかうまく、こう全国に広げていきたいなって思うんですよね。なんか、本当にあの時で変わるべきだったのに変わらない(聞き取れず)。本当に人間のいけないとこだね。」

女性「でも、本当、それを忘れてしまうことがね、一番繰り返す(原因だと思います)。」

記者「そうだね。風化させちゃいけないね、これは。なんかしなきゃいけないと思いながらも、声挙げるしかないんだよね。こういうさ。」

女性「ないんですよ。」

記者「挙げ続けることしかないのかって、なんかないのかねっていうさ、もうちょっとなんか簡単にいく方法ないのかなとか思うんだけどね、意外とないもんだね。」

女性「でも、こうやって確実に繋がってる人間が、日本中にいるからねえ。」

記者「そうだね。本当にその声を広げていくしかないよね。やっぱりこう心と心が繋がっていかないと、やっぱり繋げられないものなんだね。おんなじ意識に上げていく自分たちも持ってなきゃいけないし、だから○○さんがよっぽどね、いろんなところで今日お話をされているっていうのが一番やっぱりその、日本の現実を知ってもらうという方法の一つとしてはね、もう過去の物にされてしまっているということもあるじゃないですか。」

女性「本当にねえ。だって、お話に行ってやっぱりすごく思うのは、福島では当たり前に新聞に出るし、ニュースにもなるし、みんな当たり前に原発の問題、いろんな問題がもうたくさん山積みだってことを、日本中の人が知ってるかと福島の人は思ってるけど、一歩外に出るとなんにも知らない、甲状腺癌の子がこんなにたくさんいることも、知らないんですよ。」

記者「甲状腺癌って何から始まるか、またそこから説明かなって思うのも切ないんだけどね。」

女性「でも、だからこそ知らなかったら、きっとまたどこかで事故が起きたって隠されてね、福島の本当に私たちが味わったようなことが起こると思う、今のままだったら。」

記者「起こるね。」

女性「だから、もう経験した私たちが伝え続けなくちゃいけないんだろうなって思うんですけど。」

記者「そうですね。そのためだねえ。大変だけど頑張っていきましょうか。」

女性「ありがとうございました。」

■ 女性へのインタビュー その2

みなさん、こんにちは。ジャーナリストの岩上安身です。私は今、福島県二本松にあります浄土真宗大谷派のお寺・真行寺の方に伺っております。こちらの副住職・佐々木道範さんの奥さん、佐々木るりさんにこれからお話を伺おうと思っております。るりさん、お久しぶりです。

お久しぶりです。

佐々木るりさんとは一年、いやそれ以上前かな。こちらにお邪魔に上がりまして、百人百話という福島県の人たちのライフストーリーを聞くインタビューでお世話になりました。こちらの真行寺に伺うのはそれ以来ということになるんですけれども、今回はちょっとした事件の――事件と言っていいかどうか分かりませんけれども、プチ事件――。

ええ、そうですね。

プチ事件の主人公、当事者としてお話を、実体験をお話願いたいと思います。2013年7月4日ということですから、ごく最近ですよね。参院選直前の日なんですけれども、その参院選の公示日、選挙戦スタートのとき、自民党の総裁・安倍さんの第一声は福島駅前のデパートの前で、第一声が発せられたわけですけれども、その演説会の方に福島市民の一人として行かれた、それをご覧になっていたところ、ご自身がお持ちになっていた段ボールで作った紙のボード、まあ大きなものでもないんですけれども、それを掲げたところ、多くの警察官、それから自民党の職員に囲まれて、それを掲げる前に制止をされて、名前等を誰何されるというような事件が起きたんです。ちょっと順番立てて、なんでここ行こうかなと思ったっていうことから、ちょっとお話願えますか。

はい。今回の選挙にはもちろん私も関心がありましたし、それから総理が来てくださるということで、どんなお話があるのかなっていうことももちろん聞きたいと思っていたんですが、ただ、ずっと自民党が原発を推進してるっていうことは知っていましたし、それは私の中ではずっともちろん納得がいかない部分でもあって、だけど福島の自民党(県連)は県内の原発は廃炉にするっていうことを公約でも言っていて、原発には反対の立場を取っているように私からは見えて、なんで中央(本部)と福島とで同じ自民党が言っていることが違うのかなという疑問はずっとあったんですね。それで、そのことを一番の代表の総理がいらっしゃるから、確かめてみたいっていう気持ちがすごく湧いてきたので、本当に思い付きなんですけど、私みたいな者って総理に自分の声を届けられるチャンスなんて本当に滅多にないと思ったので、すごくチャンスだと思って、もしかしたらあの質問(ボード)を、こっち見てくださったら答えてもらえるかなという期待も少しあって、それで出かけたんです。

場所はどんな所だったんですか。

デパートとデパートの間の広場みたいなところにステージが作ってあって、私はそのステージからは道路を挟んで反対側20メートルくらい離れた場所だったんでしょうか、そこで総理が出ていらっしゃるのを待っていたんです。普通に誰でも――通勤する人も誰でも――通る道路ですね。

なるほど。これがそのプラカード、プラカードというか段ボールなんですよね。これが送り返されてきたもの、つまり一回没収されてしまうわけですね。中を出していいですか。どういうものをお持ちだったのかということで。これはお手紙だそうです。まあ後でお手紙は見せていただくとして。一応、こういう風に段ボールを挟んで、こういう風に「I Love Fukushima」と書いてあった。それから、これですね。「総理、質問です。原発廃炉に賛成?反対?」と。これどんな風に掲げようと思ってたんですか。どういう風に持ってたんですか。

私が取り上げられたときは、こうやって持ってました。こうとか、あとはこうやって(脇に挟んで)。で、スマホを持っていたので、スマホで(総理が)来たら撮ろうと思っているような状態で。なんで…。

(なんで)この程度のものが目に付けられるというか。こういう風に持ってたんだったら「I Love Fukushima」としか書いてない。こっち側を見せてたんですか。

いや、見せてなかったんです。やっぱり周りにもちろん自民党の応援をしてらっしゃる方がいっぱいいらっしゃったので、周りの人の目が怖かったので隠してました。

そうしましたら、どういうタイミングでどんな人たちが寄ってきたのでしょう。

街頭演説そのものは9時から始まる予定になっていて、私がその場所に着いたのが8時50分くらいだったんですが、(総理が)出てくるのを待っていて、ちょうど9時になって誰かの演説が始まるっていうときに、脇から声を掛けられた感じで、一番最初がおそらく「警察の者ですが」っていう言葉で、「えっ」と思って脇を見たらもう数人の黒い服を着た男の方たちがいらっしゃったんです。で、「それはなんですか」っていうことを、多分このボードのことを聞かれて、「これ、質問したくて持ってきたんです」っていうことを言って、そしたら「ここは国会みたいな質問とかやり取りをする場所じゃないので」っていうような説明が始まった辺りで、ちょっと私も怖そうな男の人たちがいっぱい来てる(ので)、「怖いな」と思って、なんとなくスマホの録画のスイッチを入れたんですね。何かあったらと思って。それがYoutubeに上げた動画なんですけど。その後、Youtubeに上がってるみたいに、「これを預からせてもらいます」ということと、「後でお返しします」っていうことももちろん言われてて、その後で住所とか名前を聞かれて、私は「それを言わなかったら、公務執行妨害みたいなことで逮捕されたりするのかな」とか、ちょっと怖かったから。あと、「これを渡さなかったら、またそれも犯罪になるのかな」とか、ちょっとそんなことを思いながら名前までは言ったんですけど、そのあと電話番号を聞かれたときに、ちょっと怖くなったんですね。「この人たち、本当は警察とかじゃなくて何かの団体で、家に集団で押しかけてきたり、嫌がらせの電話をすごく掛けてくるような人とかだったらどうしよう」と思って。

彼らはたとえば警察官だと言ったときに、警察手帳の提示とか、自分の名前とか、これこれの罪状に引っかかりますからとかの――。

ないです。

自民党の職員ですっていう人もいたんですね

いらっしゃいました。その方は青いジャンパーを着ていらして、「自民党」と(背中に)書いてあったので、その方はすぐに自民党の方だなと。

お名前は名乗られました。

名刺はいただいています。

「尾形さん」という風に言ってるんですね。

ええ。

それ以外の警察官らしき人たちは、名刺も出さない。

出さない。ええ、いただいてないです。

名刺も出さない、警察手帳も示さない、そして名前も名乗らない、所属階級等も名乗らない、それはちょっと怖いですね。警察って言っても、警察のように見える、なにかボディーガードのグループのようにも見えたり。警察だとしても、それはそれで権力行使の仕方がちょっと違うんじゃないかと怖い感じがしますよね。

そうですよね。とにかくその辺りで怖くなってきて、もうその場からいなくなりたくって。まず電話番号を聞かれてる理由を私が逆に「なんで教えなくちゃいけないのか」って言ったときに、「それはなんで?」っていうことを聞いたら、「このボードを預かったからお返しするときに連絡先が分からないと困るから」っていうその説明も、そういう風に説明されたんですけど、なんかそこら辺、もう怖くて仕方がないので、とにかくじゃあボードさえもらったら私はここから返してもらえるんだと思って、「じゃあボードを返してもらって、ここから出て行きます」というようなことは何回か言って、ただもうそのボードを持って預かった方がすぐにその場からいなくなってしまってて、すぐに返してもらえなかったので、そのまま逃げ帰ってきてしまったんですけど。

安倍さんの演説は聞くことができたんですか。

いえ、聞けなかったです。

そうですか。

でも、なんか本当にその時はパニックでもあったし、自分はなにかものすごく悪いことをしたんだなと思って、ああいうところに行って、こういうことをしたら、本当は逮捕されるような悪いことなのかもしれないと、そのときすごく思ったし、なんか子どもたちにも旦那にも申し訳ないなと思ったりして、情けない気持ちで逃げて来ちゃったんですけど。

それはもう表現の自由を(行使)しようという市民に対する、その一市民を大いに萎縮させるような非常に威迫的な警備であったということは言えるでしょうね。

そのときは本当ね、もう二度とあんなところに出かけないと思ったんですよ。あんな怖い思いをするなら、もう絶対こんなことはしないと思ったし。

なるほど。これはね、質問状が、警察庁長官あるいは福島県警本部長に弁護士の方々が作成して、さらに安倍さんと自民党の福島県支部連合会の方にも送っています。やっぱりこれは非常に重要な内容を含んでいると思うんですね。というのは、たった一人で演説会場に行ってこの演説の妨害行為をしようというような意図は明らかになく、表現行動ですよね、この「福島が好きだ」っていうこれと、それから「総理、質問です。原発廃炉に賛成?反対?」という質問に答えてもらえたらいいなあという思いで、騒ぎ立てていたわけでも演説ができなくなるようなことでもない。そして「賛成?反対?」と聞きたくなるのは、これは当然のことで、今るいさんは、県連と中央が言ってることが全然違うからどっちなのと。福島県民はこう言われてるけど、でも安倍さんを始め、中央ではこう言ってるんですから、どっちなのと。それから衆院選の前は、去年のね、「脱原発依存」と掲げてましたよね。とくに福島はすごかったですよね。

そうなんですよ。すごかったです。そこですごく拍手が沸き起こって、もうみんなやっぱり自民党を支持もしていましたし。

ころっと変わる。

そう、まさかああいうことになるとは多分、だれも思わないんですよね。

※ 続きます。

■ ウェブの反応

民主党を賞賛する気はないが。少なくとも民主党政権下で、首相の街頭演説で聴衆のプラカードを規制したという記憶はない。自民党は首相の街頭演説で、男性数名で女性個人が掲げたプラカードを没収した上に、女性の氏名住所電話番号を聞き出そうとした。そういうやり方に賛同する人は自民党に投票しよう

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このまとめへのコメント3

  • point_out_pu_leakさん|2013.07.09

    http://cocologsatoko.cocolog-nifty.com/blog/images/2013/07/07/7c91c2f3d373e6f98833da666f14cf86.jpg
    http://www.youtube.com/watch?v=nRpZiNR48Ds
    この問題は、元々、
    自民党が、
    再稼動と廃炉を両方約束するという矛盾した公約(↓)を掲げていることと、
    国民にはそういう公約であることを隠して感付かれないようにしていて、
    それをいいことに福島の候補がどっちをする気か答えないままでいる
    という、公約の出鱈目さから噴出した問題です。

    http://jimin.ncss.nifty.com/pdf/sen_san23/2013sanin2013-07-04.pdf#page=9
    「安全と判断された原発の再稼働については、
     地元自治体の理解が得られるよう最大限の努力をいたします。」

    http://jimin-fukushima.jp/policy/index.php#policy01
    「県内原発10基すべて廃炉の実現を!!」

    自民党がプラカードを奪い取ったのは、
    全く逆のことを両方約束する出鱈目な公約であることを隠蔽するためです。

    逆のことを両方約束することの重大さがあまり拡がらなかったのは、
    プラカードの内容が手書きだったために、
    第3者に、公約の矛盾と関係のない質問と勘違いされたからかもしれません。

    ■今度このプラカードを作るときは、
    上の2つのURL(自民党サイト内)にある公約の画像をそのまんま貼り付けて、
    自民党自身の書いたもの同士が相反しているとひと目でわかるようにすると、
    公約の矛盾の重大さが鮮明になるかもしれません。

    もう一度書きます。
    これ(↓)が2つの公約の画像です。
    http://jimin.ncss.nifty.com/pdf/sen_san23/2013sanin2013-07-04.pdf#page=9
    http://jimin-fukushima.jp/policy/index.php#policy01

    なお、
    「再稼動はすべて福島県以外で行って
     福島県内だけ廃炉にすれば、2つの公約は同時に実現可能」
    と言い張る人もいるでしょうが、屁理屈です。
    「県内原発10基すべて廃炉」の意味を、
    県境に近い女川(宮城)や東海(茨城)は再稼動してもいい
    という意味だと受け取れ、というのは無理があります。

  • jinseitanoshikuさん|2013.07.07

    takarayui さん、公選挙法は選挙妨害の意味をもっと限定的に扱っていて、公務員が職権を乱用して選挙運動の邪魔をするとか、大勢が集まって交通・集会の便を妨げるとかしない限り、選挙妨害とは見なせないようです。http://law.e-gov.go.jp/htmldata/S25/S25HO100.html

  • takarayuiさん|2013.07.07

    プラカードをあげた女性の気持ちはわかるが、これって選挙妨害になる行為なのではないかな? 公職選挙法に詳しいかたの意見が聞きたい。

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たかが中卒のまとめごときでむきになんなや…。