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言葉を失うほど美しい旋律、イタリアン・ジャズの最高峰ピアニスト

欧州を代表するジャズピアニスト、エンリコ・ピエラヌンツィ。切なく胸を締め付けるような美しく洗練されたオリジナル曲と、ピアニストとしての高度な技巧で、幅広く人気のアーティストです。

更新日: 2017年07月24日

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エンリコ・ピエラヌンツィ

1949年 イタリア・ローマ生まれのピアニスト。

5歳でピアノを始め、10代後半に伊・フロジオーネ音楽院で作曲とピアノ学位を取得した後、ジャズに関心を抱き19歳でプロ入り

初リーダー作は26歳の頃で、ジャズミュージシャンとしては遅咲きでした。

父がギタリストで、ブルースやジャズの即興演奏を教わる

家庭の環境も彼の音楽性に大きな影響を与えたようです。

ビル・エヴァンスの美学を正統に継承するピアニストの最右翼

ピアノのタッチは力強いながらも、フレーズやコードワークは実にリリカルで繊細。確かな技巧とオリジナリティの高い演奏に定評があります。

多作でも知られ、ほとんどが彼のオリジナル作品

スタンダードのカバーはジャズミュージシャンとしては少ない方で、アルバム作品は多くが彼のオリジナルの曲で占められています。

イタリア本国では国宝級扱いを受けるくらいの重要人物

同郷の若手人気ピアニストであるジョヴァンニ・ミラバッシやアントニオ・ファラオ、ニコ・モレリなど多くのピアニストに多大な影響を与えています。

ヨーロピアンジャズの第一人者としての絶大な支持

彼の周囲に集まる才能も実に豊か。
晩年のビル・エヴァンスを支えたベーシストのマーク・ジョンソン(写真右)、数多くのジャズセッションに引っ張りだこの人気ドラマー、ジョーイ・バロン(写真左)など、アルバムやライブは毎回超豪華なメンバーとなる。

欧州ジャズ・ピアノの王道を行くスタイル

ヨーロッパの甘美なジャズに興味を持ったなら、まず外せない一人です。

創造性豊かな美しいパッセージが次々と織りなされる流麗なアドリブ・ラインは彼の比類ない才能

クラシックにも通じる正確無比な運指で繰り出されるアドリブは、とにかく胸が締め付けられるほど美しい。

他の追随を許さない叙情的なフレーズ、美しい音色は円熟の極みにある

力強くも繊細なピアノのタッチ、抒情的に奏でられる旋律。

ピエラヌンツィの繊細なタッチは「聞き惚れる」に値します

彼の音楽は物語性が強く、美しい映像が目に浮かびます。

伝統にのっとり自らの表現を追究したアーティスト、ピエラヌンツィの演奏は別格。やはり他の追随を許しません

イタリアをはじめヨーロッパやここ日本にも、ピエラヌンツィに傾倒したピアニストは多々いますが、やはりオリジナルである彼を超える存在となると、なかなか見られません。

真っ先に聴いておきたい3曲と、収録アルバム

ため息が出るほど美しいアドリブソロにやられる超名曲・名演。
アルバム"No Man's Land"に収録。

- 超絶的運指技巧とラテン気質の天性のリズム感は、今聴いても新鮮どころか、目が点になる凄さです。
- テクニックに溺れることなく,恐ろしく甘美なオリジナルを書く才能も持ち合わせた彼は,まさに伊ジャズに対する世界の認識を変えたピアニストと言っても過言ではない
- スピード感を失わずにメロディーは美しさを保ち、同時にちょっとした甘さを含む演奏
(ユーザーレビューより)

畳み掛けるようなマイナーコードの転調の連続が美しすぎる、ピエラヌンツィのオリジナル曲。
アルバム"Seaword"に収録。

- 彼独特のリリシズム溢れるメロディが存分に堪能できる。
- 全体を通底するのは、やはり気品漂うクラシカルな雰囲気だ。
- ピエラヌンツィが特別なピアニストということを証明している秀作
(ユーザーレビューより)

タイトルの"Thiaki"は、チアキと読みます。女性名ではなく、ギリシャの美しい島、イタキ島の古代名とのこと。
アルバム"The Chant of Time"、"Trasnoche"などに収録。

- めまいを催すような、めくるめく音の宴。
- アルバム前半は、これでどうだと言わんばかりの美しい曲が並んでいる。
- 彼女、彼氏へのプレゼントに最高。
(ユーザーレビューより)

演奏動画

フランスの重鎮ドラマー、アンドレ・チェカレリとの共演。

フォービートのスリリングなジャズもこなせるのがこの人の魅力でもあります。

ペルージャで行われるヨーロッパ随一のジャズの祭典、ウンブリア・ジャズでの演奏。

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