1. まとめトップ

トレパクってなに?トレースの問題点【同人・二次創作】

イラストや漫画の創作活動においてたまに騒がれている問題『トレパク』について調べてまとめました。やっていいトレスとやってはいけないトレスがあるって、知ってました?

更新日: 2016年07月29日

107 お気に入り 534586 view
お気に入り追加

この記事は私がまとめました

nilnilさん

―――――――――――――――――――――――――――――――トレースとは―――――――――――――――――――――――――――――――

『資料の上に別の紙を置いて透かし、それをなぞって写し取る行為をトレースと呼ぶ』
wikipedia「トレース(製図)」より

漫画制作では事前に描いた下書きを原稿用紙にトレースすることで原稿用紙が痛むのを防ぎます。
また、複数のオブジェクトを組み合わせた構図の絵を描く際に個別に描いたオブジェクトを並べトレースすることもあります。

トレースという技法自体はよく使われている合法的なものです。

トレスそのものは違法ではない。トレス元の資料を無断で使う事が違法なのだ。

出典ピクシブ百科事典「トレス」より

トレスしているというとすぐに悪いことだという人がいますが、トレス自体は悪くないんです。よくある技法なんです。

―――――――――――――――――――――――――――――――トレパクとは―――――――――――――――――――――――――――――――

トレースの際に用いる絵は「作者自身が描いたもの」または「著作権的に複写して問題のない資料」でなくてはいけません。

ここで著作権的に問題がある資料、要は他者の作品を使用してしまうとこれは著作権侵害となります。

詳しく書きますと、トレースは『複写』にあたり、私的使用以外の目的で著作権者の許可なく複写することはできません。

無許可でトレースし描いた作品を発表すること、さらにトレースをしたことを公表しなければ盗作したということになってしまいます。

※←の画像は海外の漫画家のニック・シモンズが行ったトレース問題を検証した画像です

違法なトレースを行った作品を、すべて自分のオリジナルだと主張することをトレパク、盗作というようです。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・合法的なトレース ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

トレースは著作権上、複製・改変にあたりますのでそれらが許されている画像はトレースしてもOK

たとえばflickr※や著作権フリーの写真を配布するサイトで提供されているような「加工自由」「著作権表記不要」(商用使用なら「商用利用可能」)のものが該当します。

※flickrにある写真すべてが著作権フリーな訳ではありませんのでご注意ください。

フリー素材(写真)と書いてあっても改変不可(トレースは改変に該当します)や著作権表記が必要なもの、商用不可なものは避けた方が良いです。

また、例外として写真自体はフリー画像でも、写真に写っているものに肖像権などがある場合はその写真は使えません。

自分で撮影した写真はいくらトレースしても問題はありません。

しかし、写真に写っているものが人物や芸術作品、TVの画面、建造物であった場合はそれらの肖像権などの関係で使用することができません。

動物や草花など、『著作権保有者がいないもの』や『自然のもの』でなくてはいけないですね。

人物や動物などはイラストなら絵柄などで創造性が出ますのでトレースするのは問題です。

お金やCDディスクなど規格が同じものが沢山あり、それ自体に著作がないものは、場合によってはトレスしてもまあセーフ、というものもあります。

※お金はリアルに複写して印刷するとまた別の罪になりますので注意。

===============================パクリトレースの検証方法                   ===============================

ただ他者の作品に似てるだけなのか、それとも意図的にトレースしたものなのかはパッと見では客観的な判断が出来ません。

最近は絵柄が似てる人が多いです(例:尾田栄一郎と真島ヒロなど)。イラストを見慣れていない人や専門知識がない人はただ似ているだけなのかトレスをしたものなのかの見分けがつかず、証拠もなく”パクトレだ!”というのは難癖扱いをされますしもし間違いなら大変なことになります。
その為、パクトレである確証を得るために検証をする必要があります。

トレースしたと思われる作品、されたと思われる作品を同じサイズにし、重ね合わせると画像のように輪郭線まで綺麗に重なります。
二つの画像それぞれを違う色に加工してから合わせるとわかりやすいでしょう。

偶然似てしまった時はここまで綺麗には合わさりません。

画像は目線や髪型は違いますが、顔の輪郭、頭の大きさ、首から肩にかけてがきれいに重なっていますね。

トレパクをした作品は、元の写真とサイズ比や角度などを変えている場合があります。

そういった作品を検証するとき、「サイズが違って角度が違ってアスペクト比が違うけどトレパクだ!」という主張はなんだか無理がありますよね?やり過ぎないように注意してください。

検証結果を公表する場合は、トレパクされた作品の扱いに気をつける

上の画像のように検証結果を画像としてアップする場合は、パクられ元の作品を”引用”するのですから無暗に加工をしてはいけません。また両者の作品名、作者名などは必ず明記し、検証のための画像引用であることをきちんと書いておきましょう。

―――――――――――――――――――――――――――――――トレパクとよく似た問題行為―――――――――――――――――――――――――――――――

模写

今回トレパクのことを調べていてよく出てきたのが「模写」というワード。
『これはトレスではなく模写だから叩かれる謂れはない』という言葉、なんだか違和感を感じますよね。それは「模写」という言葉の意味が食い違っているからではないでしょうか。

『美術において、他者の作品を忠実に再現し、あるいはその作風を写し取ることでその作者の意図を体感・理解する為の手段、方法。』wikipediaより

元の作品をまるっとそのまま書き写すことを指すことが多く、複製にあたるという考えもあります。

しかし模写にはあくまでも作者の意図を体感・理解する為、もしくは画力向上のための練習といった目的からなる手段であり、盗作するという意識で行われることは少ない。

模写であると明記していなくても作品そのままであれば見た人は模写だとわかります。(メジャーな作品に限ると思いますが)

トレパク問題で出てくる「模写」という言葉は上記のような高尚なものではなく、元の作品から一部のみを模写したような、『参考』『パクリ』というニュアンスが強いです。

トレパクは元の写真とトレパクした作品を重ねると細部までぴったりと合わさりますが、←の画像は元の写真のポーズや構図を参考に書かれたものであるため重ねても大まかな形しか合いません。

要は、トレースしたわけではなく見て書かれたものだが、構図やデザインをパクっているものを模写と呼んでしまっている場合がある。

ちゃんとした意味の「模写」であれば元の作品名を明記していれば問題はありません。
しかし一部だけマネしてパクっているようなものはNGです。

模写と似た言葉でオマージュやインスパイア、パロディといった言葉にも注意。

どれも元の作品に影響を受け、その作品を模した描写がある感じです。
模写と同じように尊敬の気持ちからするもので、上の写真(写真とジョジョと挿絵)も「この作品へのオマージュとして同じポーズにした」とかだったり、あのポーズが有名で何か意味のあるポーズだとしてそれを用いたパロディである、という明確な理由があるならセーフになります。

でもその元になる作品を知らなければただのパクリに見えてしまいますよね。そこが難しいところで、創作者の表現力、見る人の見る力が必要になってしまいます。

コラージュ作品(コラ画像)

現代絵画の技法の1つで、フランス語の「糊付け」を意味する言葉である。
ありとあらゆる性質とロジックのばらばらの素材(新聞の切り抜き、壁紙、書類、雑多な物体など)を組み合わせることで、例えば壁画のような造形作品を構成する芸術的な創作技法である。作品としての統一性は漸進的な並置を通して形成される。

wikipediaより

"複数の作品を組み合わせる"という観点でネットでは複数の画像(平面作品)を合成してつくる「コラ画像」というものがあります。

画像のように全く別々の漫画作品の画像を組み合わせ合成したものがほとんどです。

ほとんどのコラ画像が面白いモノ、見た人を笑わせることを目的として作られています。

画像のようにセリフを書き換えただけの「コラージュ」という技法から外れたコラ画像も多くあります。

また昨今では面白い画像を一部トレースし、実際とは違う人物がその場面にいるかのように見せるイラストも流行っています。(例:海水浴客など)
ネタトレスと呼ぶ人も多いようですが、こういった元ネタ画像を複製・改変する作品は違法トレース作品として一部のSNSでは禁止されています。

ふたばちゃんねる、2ちゃんねる、pixiv以外のSNSでは著作権を侵害している作品として一部通報・削除されているものもあるそうです。

1 2