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【シリア関連「フェイク」アカウント】「チョムスキー」を名乗るアカウントがツッコミに耐え切れず逃亡

私のところにも非常によくRTされてきていたアカウントが「フェイク」であることが判明、アカウントは大慌てでころころと名前を変えたあげく、「きさまらアサド支持者のためにうんぬん」、「大富豪の私だが、もうシリアのことなど知らない。これからはアメリカの貧困層のために働く」と言い捨てて逃げてしまいました。

更新日: 2013年11月28日

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この記事は私がまとめました

nofrillsさん

2年経過して、あの「アミナ」を思い出している……

シリア方面、ちょっと「えっ」という話が出ているのであとで掘る。 todo (アミナ、アゲイン?)

「アミナ」については下記参照。

「ゲイ・ガール・イン・ダマスカス」は、レズビアンのシリア人女性ブロガー「アミナ・アブダラ・アラフ」が、自分の日常を英語で綴ったブログです。……

「彼女」の勇気あるブログの力については、イギリスの大手新聞「ガーディアン」紙も「『ゲイ・ガール・イン・ダマスカス』はシリア内戦で英雄となる」という賞賛記事を書いています。(2011年5月6日付 電子版)

そして2011年6月、「アミナ・アブダラ・アラフ」が政府当局に拘束されたというニュースがネットで流れました。

「アミナ・アブダラ・アラフ」は自分のことをシリア人の父とアメリカ人の母との間に生まれたと書いていたため、アメリカ国務省も彼女の行方について調査を始めます。

ネット上には「アミナ・アブダラ・アラフ」を救え、というサイトが立ち上がるなど、ネットユーザーの間で支援の輪が広がって行きました。

しかし「アミナ・アブダラ・アラフ」は、シリア人でも、レズビアンでも、そして女性ですらありませんでした。

その正体はアメリカのジョージア州出身でイギリス留学中の40歳の男性だったのです。

……

ガーディアンだけ名指し…… (・_・) されていますが、大手メディアはあれこれみなさん釣られてたし、「現場感」では信頼性の高いGlobal Voicesも釣られてました。

自称「アミナ・アブダラ・アラフ」は報道の自由がない国に世界の目を向けさせようと、「ゲイ・ガール・イン・ダマスカス」を立ち上げたといいます。

この「ゲイ・ガール・イン・ダマスカス」事件は、中東の民主化運動が大きな勢いを得た要因のひとつは確かにインターネットであるけれども、一方でインターネット上の情報は確認が取れない不確かなものであるということ、そういう不確かな情報に基づいて多くのネットユーザーが行動を起こしたこと、そして大手の既存メディアですら厳格な裏取り取材もせずに間違った情報を報道してしまったという、そんな苦い事実を改めて市民につきつけた一大スキャンダルだったのです。

偽ブログ、「ダマスカスのゲイ・ガール」の件について興味がおありの方は、chirpstoryにまとめてあるものをご一読ください chirpstory.com/t/amina 全4ページ、通読するのに1~2時間くらいかかると思いますが、それでも私がこの件に費やした時間のほんの数分の一です。

※この件、ご質問などは上記Chirpstoryを一通り読んでからお願いします。

何が「アミナ」を思い出させているかというと……

@rozalinachomsky, a fake name with a fake bio, fake pic swears by God she was in #Damascus So stop bothering him/her pic.twitter.com/AJsFmjP42J

英語圏の著名な記者なども多くフォローしているこのアカウント。「シリア国内から、最新情報をお届けします」という体で、反アサド側が撮影しアップしている映像などを次々とツイートしていました。先日、ダマスカスで山の軍事拠点が爆撃されたときは一時避難するなどの小細工も弄していたような記憶があります。

Rozalina Chomskyというツイッタラー。

出典kwout.com

「ロザリーナ・チョムスキー」を名乗るTwitterアカウントは、シリアの蜂起が本格化したときには既に存在していたのですが、TwitterだけでなくGoogle+やBlogger, Flickerにもユーザーページを持っています(それらのページは中身はないも同然ですが)。

このように、「New York - Massachusettsを拠点とする」と名乗っている「ロザリーナ・チョムスキー」は、「国際的フィラントロピストで学者でアクティビスト。実業界の成功者の娘であり妻である。抑圧された人々を支持する (International philanthropist, scholar & activist. Wife & daughter of business magnates. I support the oppressed people)」とプロフィールに記しています。

「チョムスキー」という名字からは、言語学者にして政治活動家である「ノーム・チョムスキー」の存在が思い起こされるのですが、私が最初に「ロザリーナ」のツイッターでの活動について知ったときに興味本位で調べてみたところ、特に繋がり(血縁関係)があるという話は見つけられませんでした。

一方、「ロザリーナ」自身は「ノームとは親戚」ということを述べています。
https://twitter.com/sami_bahrain/status/354689610321895424

※王族とか同じ分野で活動している「一族」ならともかく、チョムスキーのような学者について、これ以上親戚関係は調べられないでしょう。

また、「ロザリーナ」は自身を「学者」であると説明しているのですが、論文などの形跡も私には見つけられず。これについては、「学者」としての名前は「ロザリーナ・チョムスキー」ではない(結婚して、別の名字で学者として活動している、あるいは「ロザリーナ・チョムスキー」というのは完全なペンネームである、などの事由)といったことも考えられなくはない……と、まあ、そんなこんなで、個人的には「疑わしいのでフォローせず、リストにも入れず」というふうに対応していました。

しかしシリアの「デモ弾圧」が完全に「内戦」と呼ばれる局面に移行したあと、「ロザリーナ」のツイートがRTされてくる頻度が増え、その中でRTしたことはあったかもしれないです。また、ひょっとしたら「シリア」のリスト https://twitter.com/nofrills/syria/members に入れていたこともあったかもしれません(ちなみに、このリストに入れていた人たちはずいぶんTwitterをやめてしまったっぽい。特に2012年に「FSAに武器支援を」とひたすら叫んでいた人たちがいなくなってしまった。あの人たちは一体何だったのだろう……)。

実際、「速報」系としてはかなり重宝するアカウントだったと思います。ただし、「今、ダマスカスでは……」みたいな発言はどーーも……という感じが濃厚で(「アミナ」でそれなりに懲りているのでよけいに)。

この「ロザリーナ」についての疑問は以前から……

@rozalinachomsky are you a real person or you only exist on twitter? there is no trace of you anywhere else!

「あなたは本当に実在する人なのか、Twitter上だけの存在なのか。他の場所では形跡がないが」

「ロザリーナ・チョムスキー」宛てのこの質問に、@fatimahhawwaが答えているが、これは、7月9日、10日あたりに「ロザリーナ」がアカウント名を変更したため。

「ロザリーナ」はこの数日で、立て続けにアカウント名変更

@ibrahimalsaafin I will talk today about my family & work for the Syrian people. I am a well-known woman. rozalina Chomsky is my maiden name

※しばらくは@fatimahhawwaでツイートしていた「ロザリーナ」が、日本時間で12日に日付が変わったあとに、また「ロザリーナ」はアカウント名を変更。今度は @kochandstern というアカウント。

このツイートは上のキャプチャ画像に含まれているものだけど、URLをコピーしてうちこんでみたらアカウント名とアバターが変わっていたという……。

これも @rozalinachomsky のアカウントでの応答。「ロザリーナ」がアカウント名を変更したために、@fatimahhawwa のツイートということになっている。

そしてこの @fatimahhawwa のツイートを今見ると……

instead of abusing me, what do you do for the Syrian refugees? did you send food, clothes & medicine to them? #syria

……このアカウント名になっている(2013年7月12日午前8時、日本時間)。アバターにも注目。

しかし、いくら何でもこのアカウント名はどうかと思いますよ。
https://en.wikipedia.org/wiki/Edward_I._Koch
https://en.wikipedia.org/wiki/Henry_Stern

@Brown_Moses @rozalinachomsky hmmm... "she" just called you a miserable dog. In arabic :) twitter.com/rozalinachomsk…

ちなみに、上記キャプチャ内のツイートにあるアラビア語はこういう↑意味だそうです。

この頻繁なアカウント名変更のきっかけとなったのが……

このキャプチャを取ったときは既に「ロザリーナ」はアカウント名を@fatimahhawwa に変更していたのですが、Twitterは浸透に時間かかりますから、こういうふうに「誰かがレスをつけている場合」は元のアカウント名に元のアバターで表示されることもけっこうあるんですよ。

で、ここで「ロザリーナ」は呑気に「ラマダン入り」についてのツイートをしたところで、 @Brown_Moses さんにツッコミを食らっているわけです。

このやり取りの前にも、@Brown_Mosesさんから「あなた、本当にシリアにいたんですか」というツッコミがありました。

.@Brown_Moses @rozalinachomsky Screenshot of the LinkedIn profile where "she" took the picture from. pic.twitter.com/mHkAD1SAEa

LinkedInに掲載されている「ビジネス・アナリスト」の「ロザリーナ・T」さんのプロフィール写真。Twitterの「ロザリーナ」のアバターと一致します。Twitterの「ロザリーナ」は「チョムスキーというのは結婚前の名前で、ノーム・チョムスキーは親戚筋」、「夫は大富豪」と主張しています。

@phillyharper @THE_47th @rozalinachomsky claiming to be a relative of Noam Chomsky and being married to a billionaire is absurd

「ノーム・チョムスキーの親戚で、大富豪と結婚しているなどとフかしているが、ばかばかしい」

MONTHS at the #Daraa FRONT LINES & not a SINGLE PHOTO to prove it - @rozalinachomsky #Syria @Brown_Moses

「確かに、ダルーアの最前線に何か月もいたはずなのに、それを証明する写真が1枚もない」

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