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ネット上の"二次創作"や"クラスタ"に関する違和感

あの子、またジャンル移動? あのコスプレイヤーさん、今年はやっぱりアレなのか…。なんで皆あんなハッシュタグを使いたがるの? 最近傍目から見ているとなんだか『?』が増えて来た同人ワールド。それについてちょっとまとめてみました。

更新日: 2013年08月07日

Kanreiさん

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心理学者マズローによると、人間の欲求には5つの段階があるという。
左図、上に成る程高度な欲求。
その中程にあるのが「所属欲求」その上に「承認欲求」が存在する。

所属と愛の欲求(Social needs / Love and belonging)
生理的欲求と安全欲求が十分に満たされると、この欲求が現れる。
情緒的な人間関係・他者に受け入れられている、どこかに所属しているという感覚
かつて飢餓状態であった時には愛など不必要で非現実的だと軽蔑していたことを忘れ、今や孤独・追放・拒否・無縁状態であることの痛恨をひどく感じるようになる。
不適応や重度の病理、孤独感や社会的不安、鬱状態になる原因の最たるものである。

承認(尊重)の欲求(Esteem)
自分が集団から価値ある存在と認められ、尊重されることを求める欲求 
尊重のレベルには二つある。低いレベルの尊重欲求は、他者からの尊敬、地位への渇望、名声、利権、注目などを得ることによって満たすことができる。マズローは、この低い尊重のレベルにとどまり続けることは危険だとしている。高いレベルの尊重欲求は、自己尊重感、技術や能力の習得、自己信頼感、自立性などを得ることで満たされ、他人からの評価よりも、自分自身の評価が重視される。
この欲求が妨害されると、劣等感や無力感などの感情が生じる。

不特定多数、お互いを知らなくても
同じ物を好きな人、集団を『仲間』と見做し、
そこに所属する事で安心感を得る。
更には「○○好きさんで繋がりたい」ハッシュタグでお互い話し合える仲間を求め、どんどん繋がりを築いて行く。

何かを好きになる動機にそのような「孤独を恐れ、○○が好きだという集団への所属を求める」欲求が極度に強く出てしまうと
その人物は常に流行りの、人の多く沢山の二次創作で溢れるジャンルへと鞍替えしてしまうのかもしれない。
全ての流れ者がそうとは限らないが、そう見えてしまっても致し方が無い。
「そこに本当に『作品に対しての愛』はあるのか?」
と、度々議論が発生するように。

現実と違って、ネット上では幾らか人間関係に余裕が保てる。
顔や体型等のツクリのデキは誰も気にしないし、
話したい時に都合があえば語れるし、
話さえ合えば現実よりも簡単に友人になれるし、
嫌になったら簡単に切る事ができる。

かといって、こちら側に自分の居場所を求めすぎるとなるとどうだ。

そして、流行りの作品の二次創作を展開するという行為は
実力は兎も角手っ取り早く『注目』を浴び、上手く行けばこんこんと評価を稼ぎ続ける事に繋がる。

その『評価』を『自分の評価を上げられる』という低い尊重レベルの目で見てしまった二次創作者も、流行に合せて創作を始める行為に走ってしまう。
そのような作り手は、流行する前からその作品が好きで作り続けていたような二次創作者にとっては、少ししょっぱい目で見ざるをえない事も。

無断転載、作者詐称を行う人間は
自分の絵を載せていないのに評価を求める時点で
「絵」ではなく「自分」を褒めてほしいという
何とも言えない動機が見える。
こういう絵が描ける自分でありたい、こういう絵師でありたいという欲求が歪んだ形で出た物と捉える事もできるが…

自分の作品でなくてもいい。
とにかく何でもいいから自分を認めてほしい。

□若き同人クラスタは青年文化の中に居る?

青年文化の特徴
・流行に支えられている(→アイデンテティが未確立だから)。
・青年層に特有の風俗的現象。
・既成の価値観に対する逸脱製・反抗性が強い。
・大人の商業主義の中で踊らされている。

青年は確固たる自己を持っていない。
アイデンテティが未確立の中間人である。
だからこそ流行に流され、同じ様なファッションをする。
すると安堵感が生まれる、仲間と共に帰属するべき場所を発見したような安堵感…

それはファッションだけではなく、作品の好みにも共通する事なのではないか。

何故なら、上記の様な若き青年の特徴を大人はよく把握しているからだ。
(だって大人はかつての青年なんだから。)
そして大人、商業主義は若者を食い物にする方法もよ〜く知っている。
流行を供給し続け、それに付随する商品を売りつけまくるのである。

それが、公式…流行の発生源である制作者側ならちょっと話は違うのかもしれない。
問題はそれが『全く関係の無い奴等が流行を利用して金稼ぎする』場合だ。

@salpxx そもそも版権元の利益を害する業者が版権元に営業妨害をしている事が問題です。私は好きな作品が食い物にされているのがおかしいと思っただけです。

この騒動は、『進撃の巨人』のコスプレ衣装の海賊版(無許可で『営利目的に』制作された物)を
進撃の巨人の公式アカウントに報告した方が叩かれ出した…という次第です。

・『自分の楽しみ』ではなく『利益』の為に海賊版を作って私腹を肥やす業者が存在する事が問題
・それを『自分達の楽しみ』であるコスプレを潰す行為だという勘違い
・公式ではなく全く関係のない業者にお金が行くにも関わらず、購入予定があった人もいた

『ファン』が食い物にされていた、『食い物にされやすいファン』が存在したという事実が明るみに出たお話。

■ものの愛し方

これらは全てのアニメ好き、ゲーム好き、漫画好きetc…に共通する事ではないかもしれない。
だがそれでも、最近このような傾向をやたら強く感じる様になってきた。

「変態化です!」 「乙女化です!」 「腹黒化です!」 「出たな二次創作でありがち三兄弟」

確かに、何かを好きになる事はそれだけで生きる事が楽しくなる、エネルギーを得られることだ。
作品を見返す度に興奮に包まれて、嬉しくなって、落ち込んだ気持ちも消えて行く。
それについて他の人と語る、共有するとなるとそのエネルギーも数倍に膨れ上がり、
明日を生きる力になる。
その時期にやっているたくさんの作品を一度にたくさん好きになれば、毎日生きるのが楽しくて仕方が無い。

だがその『エネルギー』『仲間』『居場所』だけを求めて、
『好きになるもの』を選択するようになると、
一度得た、とある作品の共通のファンであった友人を簡単に切ってしまう事にもなりかねない。
そしてその『好きなもの』すら、自分の好みに無理矢理歪曲解釈して、
原作のキャラクターとは月と鰹節程度にもかけ離れた『別物』になっているのに愛し続ける。
流行りが廃れたらとっとと次のキャラクターに乗り換える。
それは『愛』ではなく『消費』だろう。

何かを作る情熱は、褒められることで再燃する。際限ない情熱を持つ能力が無いのであれば、褒めてもらえる場所を探す能力か、自分を褒めて自給自足でコマを進める能力を持てば情熱は継続する

確かに、二次創作で創った物を好きな人から褒められる事は嬉しい。
褒められるともっと作りたくなる。それを繰り返し、どんどん技術が上がって行く。
それを繰り返し、もっともっとその作品を見つめるうちにたくさん魅力が見つかって来て、
もっともっとその作品の事が好きになり、ズッポリはまっていく。
素晴らしい事だしその人にとっても、作品のファンにとっても、その作品にとっても嬉しい事だ。

だがそれが『自分の為に』の割合、承認欲求が大きくなってしまうと、初心を忘れてしまい、ダークサイドに墜ちてしまう。
頻繁すぎるジャンル移動。トレパク。賞賛乞食。時にはランキング工作に走る人間も居る…

二次創作は権利的には『グレーゾーン』の世界。
それを愛する人達が、時に大々的に、時にコッソリと楽しむファン達の場である。
『好き』が前提として発生し、存在を黙認される世界なのだから、
その『好き』を忘れた状態でドップリと『自分の為に』浸かる様な事には、
全く関係の無い者から「金ヅル」扱いされ、利用されるような事にはならないようにしたいものだ。

※別に『流行りものが好きな人』を責め立てる訳じゃない。
 『流行に沿って、どんどん好きな物が増えて行く人』を叩く訳じゃないんだ。
 (生きてきた時間の長さだけ、作品に触れる機会は多いのは当然のお話。
  つまり、好きな物が増えるのもとてもあたりまえ。流行は皆に触れる機会が多くなる波だ)

 ただ、作品を語り合う仲間を交流の食い物にしないでほしいな、ってこと。
 大量消費の資本主義の中で搾取されるものにはなってほしくないな、ってこと。

 作品は『こういうことを伝えたい』という相手とのコミュニケーションが
 大切な要素として存在するのは真実だ。
 だけど、『こういうことを伝えたい』っていうのは先ず、自分の自我が、考え方が、
 自分がどういうものを好きだ、自分がどういう奴か、っていう自分の位置が
 ある程度は定まってないと、できない事だもの。

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このまとめへのコメント1

  • f47lavolpeさん|2013.08.13

    考えさせられますね…

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Kanreiさん

穿り返してます。