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「デスゲーム」の変遷

色々な境遇の人々が命懸けのゲームに巻き込まれる「デスゲーム」モノ。長らく愛されてきたジャンルだが、流行している内容には大きな変遷があった!!

更新日: 2013年08月11日

tikuwa30さん

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初期…限られた範囲のフィールドでの、多人数での殺し合い

初期のデスゲームの特徴は、箱庭の様な限られたフィールド内での多人数での殺し合いだ。
人数は少なくても10人以上、多いものは中学3年1クラス丸々、42人なんてものもある。
主人公含むプレイヤーたちに特殊能力は無く、銃やナイフなど実在の道具での殺し合いがメインとなり、一般人が極限状態に放り込まれた時のリアリティを描くものが多い。
欠点としては、勝手に騒いで勝手に死ぬ無駄死にキャラクターが多くなってしまう事、キャラクター間のスペックの差が大きくなりすぎてしまう事、それによりリアリティが失われてしまう事等が挙げられる。

[長所]
・極限状態でのリアリティや人間の本質などを感じられ、考える事が出来る
・所持品や範囲が限られているため、戦略的な楽しさがある
・キャラクターが多くて飽きにくい
[短所]
・勝手に騒いで勝手に死ぬ、無駄死にキャラが多い
・キャラクターの能力が高すぎて、リアリティが失われてしまいがち
・キャラクター間の能力の差が激し過ぎて、先が簡単に読めてしまう

[あらすじ]
極東の国家「大東亜共和国」では、1947年より、全国の中学3年生のクラスからランダムに選ばれた50クラスに対し、「プログラム」と称する殺人ゲームを実施していた。
1997年、七原秋也ら香川県城岩町立城岩中学3年B組の42人は、修学旅行のバスの中で眠らされ、ゲームの舞台となる島「沖木島」へ送り込まれた。極限状態の中、クラスメイトによる究極の椅子取りゲームが始まる。

[総評]
デスゲームモノの金字塔。
極限状態での人間心理が描かれる。
キャラクターが多いため、何の為に出て来たのか分からないキャラクターも多い。
また、キャラクター間の能力の差が激しすぎてリアリティが損なわれている。

現在でもこのジャンルは受け継がれている

「初期」と書いたが、このジャンルが完全に廃れた訳ではなく、現在もこの様な話は多い。

[あらすじ]
『13DOGs GAME』…それは13人の死刑囚による、13日と13時間をかけた殺人サバイバル。最後の一人となって生き永らえた優勝者には「一般社会へ の復帰と自由&賞金1億円」が約束される。恋人一家殺害事件の罪で死刑宣告を受けた青山は、執行を前に目が覚めると見知らぬ街にいた。そこで初めて自分が『13DOGs GAME』に参加させられていると知る…。

[総評]
プレイヤーを特殊な人間である「死刑囚」にした事、初期装備を制限した事等により『バトル・ロワイアル』にあった違和感がかなり無くなっている。
全3巻と短いながら、伏線をきちんと回収し綺麗に終わっている所も見事だ。

[あらすじ]
明かされない原因によって文明が崩壊した後の北アメリカに位置する国家パネム。この国はキャピトルと呼ばれる都市の富裕層によって支配されており、キャピトルを囲む12の恵まれない地区はキャピトルの統制下にある。
第13地区の壊滅という結果を生んだキャピトルに対する叛乱への制裁として始まった年に一度のイベント「ハンガー・ゲーム」で、各地区から男女1人ずつくじ引きで選ばれる12歳から18歳までの「贄 (いけにえ)」と呼ばれる24人は、キャピトルが監視する下、野外の広大な競技場で最後の1人になるまでの殺し合いに参加させられる。

中期…能力者同士の、能力を使った殺し合い

中期のデスゲームは、初期のデスゲームに「能力バトル」の要素を付けくわえたものが多い。その結果、より少年漫画チック、アクション漫画チックになった。
キャラクター達も、一般人は少なくなり、能力者としての自覚を持ち能力を使いこなしている者が多い。
また、少年漫画化の結果、主人公も少年漫画の主人公の様な少年が多く、それ特有の脆さや身勝手さを持つ者が多くなった。
その他にも、神等の超常的な要素が付加されたり、場所の制約や制限時間が無くなったりするという、初期のデスゲームを基盤として、それを少しアレンジしたものが多くなっている。

[長所]
・能力要素が付加されたことにより、派手になり、見栄えが良くなった
・初期のものに比べて戦略の幅が増えた
・主人公がより身近で、共感し易くなった
[短所]
・「極限状態での人間」といったデスゲーム特有のものが失われた
・リアリティが失われ、単なる能力バトルの色を強めた
・少年漫画特有の主人公の理想主義や身勝手さにイライラする事がある

[あらすじ]
気弱で友達が少ない中学2年生・天野雪輝は、あるとき未来のわかる日記(未来日記)を手に入れたが、同時に「12人の未来日記の所有者同士で神の座をかけたサバイバルゲーム」に巻き込まれてしまった。

[総評]
「未来日記」という未来が解る特殊能力を駆使して戦う所や、神や並行世界、タイムリープ等オカルチックな要素が出て来る所等、初期のデスゲームとは一線を画するものとなっている。
また、主人公をはじめとした登場人物達は少年漫画チックになっており、主人公は「人を殺す」ではなく「敵を倒す」感覚でゲームに参加している。
主人公の稚拙で人任せで自分勝手な性格にイライラした読者も多いはずだ。

[あらすじ]
見知らぬアプリ「ダーウィンズ・ゲーム」を起動させてしまった高校生・カナメの前に、対戦相手のパンダ男現実に現れ…!? 生死を懸けたソーシャルゲームが始まった!!

[総評]
ソーシャルゲームというまだあまり手が出されていない物を中心に据える着眼点は良いが、キャラ付けが極端だったり、絵が固かったりといったマイナス部分が多くパッとしない印象。
まだ始まったばかりだが、ここから何処まで伸びて行けるかが明暗を分けそうだ。
現在はまだ中の下の凡百なデスゲームモノといった感じ。
この漫画を凡百と感じさせるほど、最近はこの様な能力バトル系のデスゲームが多い。

新人の投稿作品で多いのはこのジャンルの様だ

デスゲームモノとして投稿されるのもは、この様な形態のものが主流だ。

[あらすじ]
修学旅行中、乗っていた飛行機がハイジャックに襲われ、爆発。
死亡したはずの主人公、新堂京一だったが、次に気付いた時、
どことも知れない、不思議な世界に居た。
三枚のコインと紙切れ、ナイフを携えて。
紙切れに書かれている内容。
それは、ここで、コインを集めるため、殺しあえということなのか?

現在…ルールの簡単な「死のゲーム」に強制参加させられる

現在のデスゲームの流行は、今までの「プレイヤーVSプレイヤー」の殺し合いの路線から大幅に変わり、「主催者VSプレイヤー」のゲーム参加型の構図になった。
具体的に言えば、プレイヤーは主催者の主催するゲームに半ば強引に参加させられ、ゲームに参加しなければ死、ゲームをクリアできなければ死といった極限の状況の中でゲームをクリアしていくというものだ。
この様なゲームの性質の変化により、主人公側の性格も変化した。今までのデスゲームは主人公は完全にゲームを嫌っていたが、この様な話の主人公はむしろゲームが好きで、ゲームに積極的な態度さえ見せる事もある。
また、死者への弔いをきちんとする、生死観のしっかりした今まで無かった主人公も出て来た。

[長所]
・今までのデスゲームと違うので新鮮
・様々なゲームが出てきて飽きにくく、途中からでも入り易い
・自分で考え行動する魅力的なキャラが増えた
[短所]
・描く側の負担が大きい
・キャラ付けに失敗した時の作品へのダメージは、今までのデスゲーム以上

[あらすじ]
高畑瞬16歳、男性。幼い頃からもの静かでマイペースな彼は、自らの人生を退屈だと感じるようになっていた。だがしかし、唐突に訪れた日常との決別。それは神罰か、神からの贈り物か‥!?“だるま”が、“ネコ”が、退屈だった日々をブチ壊す!「生きる」ために、今までの俺を「殺せ」!!

[総評]
「だるまさんがころんだ」や「綱引き」等、誰もが一度はやった事があるものを殺人ゲームといて昇華させたのは見事。
人の命は本当に軽く一瞬にして死んでいき、その衝撃が大きな話題になった。
しかし同時にそれが「グロ中心の中身の無い物語」という批判も生み出した。

[あらすじ]
有栖(アリス)良平は、パッとしない日常にイラつき、「どこか知らない所へ行きたい」と願う落ちこぼれ高校生。退学した苅部(カルベ)、お調子者の張太(チョータ)といつものようにブラつく夜、突然巨大な花火が空を覆い、3人は別世界へ…やりきれない日常をえぐる、新感覚/異色サスペンス!

[総評]
単純明快なルールの簡単なゲーム、ミスをすれば即絶命と言うのが分かり易い。
ゲーム自体は特殊技術は必要なく、お金を掛ければ誰でも再現可能で、マンパワーで運営されるというのが上記の『神様の言うとおり』と異なっている。
死者を弔ったり追悼式をしたりするといった、死者のウェイトが重いのも珍しい。

紹介した作品

西暦一九九七年、東洋の全体主義国家、大東亜共和国。城岩中学三年B組の七原秋也ら四十二人は、修学旅行バスごと無人の島へと拉致され、政府主催の殺人実験を強制される。生還できるのはたった一人。そのためにはただクラスメイト全員を殺害するのみ――。現代日本を震撼させたジェットコースターデスゲーム

恋人殺しの罪で死刑宣告を受けた青山。だが執行当日、目を覚ますと“自由”と“金”を賭けた死刑囚同士の殺し合い「13DOGs GAME」に参加させられている事を知る…。

スティーブン・キングが絶賛し、
全米でシリーズ累計 5,000万部を突破したベストセラー・シリーズ待望の文庫化!

Amazon.com 史上もっとも売れたシリーズに認定!
全米NPR(ナショナル・パブリック・ラジオ)による「すぐれた児童書ランキング」堂々2位!
『ハリー・ポッター』と肩を並べる全世界大ヒット・シリーズ誕生
映画『ハンガー・ゲーム』は、全米週末興行成績歴代4位&4週連続No.1!
全世界72カ国で公開され、すべての国で初登場No.1を獲得。

日記が趣味の中学生・天野雪輝は、自分の携帯に未来の出来事が打ち込まれているのを見つける。だが、読み進んだ彼が見たものは、自らの死の記述だった!クラスメイトの少女・由乃を交え、空前のサバイバルゲーム勃発

見知らぬアプリ「ダーウィンズ・ゲーム」を起動させてしまった高校生・カナメの前に、対戦相手のパンダ男現実に現れ…!? 生死を懸けたソーシャルゲームが始まった!!

高畑瞬16歳、男性。幼い頃からもの静かでマイペースな彼は、自らの人生を退屈だと感じるようになっていた。だがしかし、唐突に訪れた日常との決別。それは神罰か、神からの贈り物か‥!? “だるま”が、“ネコ”が、退屈だった日々をブチ壊す! 「生きる」ために、今までの俺を「殺せ」!!

理不尽な「げぇむ」を生き延びろ!

やりきれない日常に苛立つ高校生・有栖(アリス)良平が悪友の苅部(カルベ)や張太(チョータ)とブラつく夜、街は突然巨大な花火に包まれ、気づけば周囲の人気は消えていた。
夜、ふらりと入った神社で告げられる「げぇむ」の始まり。一歩誤れば命が奪われる理不尽な難題の数々を前に、アリスの眠っていた能力が目覚め始める… 「呪法解禁!!ハイド&クローサー」の麻生羽呂が全くスタイルを変えて挑む戦慄のサバイバル・サスペンス、開幕!

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