1. まとめトップ

歩行者にベルを鳴らしてはいけない。意外と知らない自転車の法律。

自転車のベルは、警音器であり、自動車のクラクションに相当するものである。「警笛鳴らせ」の道路標識がある場所では、ベルを鳴らさなければならない。それ以外には、危険を防止するためやむを得ない場合を除き、ベルを鳴らしてはならない。知ってましたか?

更新日: 2013年07月30日

20 お気に入り 133443 view
お気に入り追加

この記事は私がまとめました

ぴろももさん

歩道を歩いていると、自転車にベルを鳴らされることがある。「チリン」ぐらいはまあ許せるけど、「チリチリチリチリン…」と鳴らされると「うっさいわ!!!」と思うのは私だけではないはずだ。

実際に自転車のベルが元で死亡事件も起きている。

「ベルを鳴らしてもどかなかったので口論になり、腹が立ってやってしまった」
 千葉県警千葉西署は28日、自転車の通行を巡って口論となった男性を殴るなどして死亡させたとして、千葉市美浜区、自称アルバイトの少年(19)を傷害致死の疑いで逮捕した。

結論から言うと、理由なく自転車が歩行者に対してベルを鳴らすと、2万円以下の罰金を払わなければいけない。マナーとして鳴らしてはいけないのではなく、道路交通法で決まっているのだ。

◆道路交通法の警報器(今回の場合の自転車のベル)に関する法律の規定

(警音器の使用等)
第54条 車両等(自転車以外の軽車両を除く。以下この条において同じ。)の運転者は、次の各号に掲げる場合においては、警音器を鳴らさなければならない。

左右の見とおしのきかない交差点、見とおしのきかない道路のまがりかど又は見とおしのきかない上り坂の頂上で道路標識等により指定された場所を通行しようとするとき。
山地部の道路その他曲折が多い道路について道路標識等により指定された区間における左右の見とおしのきかない交差点、見とおしのきかない道路のまがりかど又は見とおしのきかない上り坂の頂上を通行しようとするとき。
2 車両等の運転者は、法令の規定により警音器を鳴らさなければならないこととされている場合を除き、警音器を鳴らしてはならない。ただし、危険を防止するためやむを得ないときは、この限りでない。
(罰則 第1項については第120条第1項第8号、同条第2項 第2項については第121条第1項第6号)

自動車と同じである。つまり、見通しの悪い場所や危険を回避する場合以外はベルは鳴らしてはいけないのである。鳴らした場合、第121条第1項第6号によれば、「2万円以下の罰金又は科料に処する」と書かれている。無闇にベルを鳴らして罰金。

道路標識に従ってベルを鳴らす場合と、危険を防止するためにやむを得ずベルを鳴らす場合以外には、ベルを鳴らしてはならない。

例えば、前方の自転車や歩行者に進路を譲らせるためにベルを鳴らせば、警音器使用制限違反に該当することとなる。

◆なるほどー。見通しのきかない道路や、危険を防止するためにやむを得ない場合にしか自転車のベルは使っちゃいけないんですね。じゃあ前に人が歩いてたらどうすればいいの?

「すみませ~ん。ちょっと、通して貰えますか。」などと歩行者の方に声を掛けて追越す

◆しかし黙認されていますが、法律では歩道は歩行者優先と決まっています。

第63条の4 普通自転車は、次に掲げるときは、第17条第1項の規定にかかわらず、歩道を通行することができる。ただし、警察官等が歩行者の安全を確保するため必要があると認めて当該歩道を通行してはならない旨を指示したときは、この限りでない。
1.道路標識等により普通自転車が当該歩道を通行することができることとされているとき。
2.当該普通自転車の運転者が、児童、幼児その他の普通自転車により車道を通行することが危険であると認められるものとして政令で定める者であるとき。
3.前2号に掲げるもののほか、車道又は交通の状況に照らして当該普通自転車の通行の安全を確保するため当該普通自転車が歩道を通行することがやむを得ないと認められるとき。

まず自転車が歩道を走っていいのは、ちゃんと規定がある場合だけということを知りましょう。

2 前項の場合において、普通自転車は、当該歩道の中央から車道寄りの部分(道路標識等により普通自転車が通行すべき部分として指定された部分(以下この項において「普通自転車通行指定部分」という。)があるときは、当該普通自転車通行指定部分)を徐行しなければならず、また、普通自転車の進行が歩行者の通行を妨げることとなるときは、一時停止しなければならない。ただし、普通自転車通行指定部分については、当該普通自転車通行指定部分を通行し、又は通行しようとする歩行者がないときは、歩道の状況に応じた安全な速度と方法で進行することができる。

つまり、あくまでも歩行者が優先ということです。前の人が邪魔だからといってベルを鳴らすのは違法です。歩行者の邪魔になる場合には自転車側が譲らなければいけません。

◆自転車に乗る方は歩道は歩行者が優先ということを頭に叩き込んで運転しましょう。

自転車が歩道を通行する場合は、車道寄りの部分を徐行しなければなりません。
歩行者の通行を妨げるような場合は一時停止しなければなりません。

【罰則】
2万円以下の罰金又は科料

歩道は歩行者優先です。自転車が歩道を通行するときは、車道寄りの部分を徐行(すぐに止まれる速度で通行すること)しなければなりません。また、歩行者の通行を妨げるような場合は、一時停止しなければなりません。

自転車のベルを鳴らして歩行者に道を空けさせたり、スピードを落とさずに歩行者を追い越したりするのはルール違反です。自転車側が、歩行者にけがをさせてしまう危険もあります。歩行者に配慮したやさしい運転を心がけましょう。

歩道は歩行者優先
自転車は歩行者に遠慮しながら走る
ベルは危ないとき以外は鳴らしちゃ駄目

1