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Twitterが「攻撃的投稿の禁止を明確化」した背景にあった、あまりにひどい暴言と攻撃の数々(実例)

実例(6ページ以降)は英語ですが、「言葉の暴力」への耐性がない方、かつてそれで心的外傷を受けている方には閲覧はお勧めしません。

更新日: 2015年11月11日

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この記事は私がまとめました

nofrillsさん

この記事がバイラルしている。

ツイッター、攻撃的投稿の禁止を明確化 - WSJ.com on.wsj.com/12Qbr1R

リンクをクリックして記事を読んでください。(以下、同)

出典kwout.com

ウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ: アメリカ合衆国、ニューヨークのメディア)日本版の上記の記事のページには、記者クレジット(記者名の記載)はあるが、いつもの記事とは異なり(or今月から変わったのか?)、「原文」へのリンクがない。「原題」も書かれていない。

(「攻撃的投稿」は、英語使ってる人ならすぐに offensive post/tweet のことだとわかると思う。)

ともあれ、この件、*記事に明示されているように*、米国での話ではなく、英国での話。下記参照。

ことの発端は、英中央銀行のイングランド銀行が先月、10ポンド紙幣の意匠に女性作家ジェーン・オースティンの肖像を採用すると決定した際、女性肖像の採用運動を展開していたフェミニスト活動家のキャロライン・クリアド=ペレズ氏に対するレイプ脅迫などがツイッター上で書き込まれたことだ。

文が若干長いし説明的なのでわかりづらいかもしれない。

イングランド銀行(以下、BoE)が新紙幣に使う肖像には女性も入れる(具体的には、作家のジェーン・オースティンの肖像を使う)ということを発表したのだが、この決定の背後にはフェミニストの運動があった。一種のロビイ活動だ。それを推進した団体の人がキャロライン・クリアド=ペレズ(クリアド・ペレス)さん。

英国の紙幣に女性の肖像が印刷されたのは、1975年から94年まで使われていた10ポンド紙幣に採用されたフローレンス・ナイチンゲールが最初で、現在の紙幣にも5ポンド紙幣にエリザベス・フライ(19世紀の社会活動家で、刑務所改善運動が有名)が使われている。

この紙幣が新デザインに切り替わるのだが、5ポンドにはウィンストン・チャーチルが登場することになり、となると女性の肖像がなくなるではないかということでクリアド=ペレズさんたちが「女性がゼロ」という状態になるのは避けてほしいと熱心に活動した。

その結果、BoEが選んだのがオースティンだった。

The pressure was increased on the new governor through protests, an online petition - signed by 35,000 people, and a threat of legal action.

The campaign was led by Caroline Criado-Perez, from Rutland, who was invited to speak to Bank officials about the situation earlier in July.

She described the expected announcement as "a brilliant day for women and a fantastic one for people power".

(すみません、こういう言辞、もうオナカイッパイなので日本語にはできません)

Freelance journalist Caroline Criado-Perez, who set up the petition on campaign site Change.org, said: "Without this campaign, without the 35,000 people who signed our Change.org petition, the Bank of England would have unthinkingly airbrushed women out of history."

She thanked the Bank for listening to her concerns, adding: "To hear Jane Austen confirmed is fantastic, but to hear the process will be comprehensively reviewed is even better."

Congratulations to Caroline Criado-Perez & campaigners for succeeding in getting much needed female representation on British bank notes

この決定を受けて、 Business Secretary(通商産業大臣に相当する)のヴィンス・ケイブルさんもこのようにお祝いのメッセージ。

で、このような「彼女たちの働きかけがあって新紙幣にも女性の肖像が登場します」的な何ということもないニュースに、阿呆どもが「フェミうぜぇ」という反応を、極めて下品な言葉に乗せて返した。しかも、Twitterで、執拗に……。

※この辺りから、私もリアルタイムで見ている(私がフォローしている英国の人たちのRTなどによる)。

Twitterの「新ルール」については、感想言う前に、RTする前に、頼むから原典と元文脈(クリアド=ペレスに対するひどい脅迫と、それを受けた逮捕)を見て、ほんとマジで。英語で検索すれば簡単に見つかるから。

「キャロライン・クリアド=ペレズ氏に対するレイプ脅迫」

I wrote a quick piece for @newstatesman about taking on the trolls. WE CAN DO THIS. ow.ly/nnm8d

本人がNewstatesmanという媒体に寄稿している文章の中に、どういう脅迫があったかが埋め込まれている。

(この人の文章、個人的にどうも肌が合わなくて苦手です。誤読してたり意味を取り違えたりしてはいけないので日本語化はしないようにします。ご自身でお読みください)

“Everyone jump on the rape train > @CCriadoPerez is conductor”; “Ain’t no brakes where we’re going”

※このツイートそのものはもう消されているけれど、こういうツイートがあったことは確認できます(つまりでっち上げではない)。下記参照。

@Baskerville87 "Everyone jump on the rape train" & "Give me a call when you're ready to be put in your place." - How can you defend this?

この話題で人と話している女性のツイートにあるコピペ。

“Wouldn’t mind tying this bitch to my stove. Hey sweetheart, give me a shout when you’re ready to be put in your place”

こういう言葉が、クリアド=ペレズさんのアカウントに @ をつけて、大量によせられたという。

Cant believe that after her great feminist triumph re bank notes @CCriadoPerez got this level of abuse on her TL. pic.twitter.com/OQapBP8Y6w

※画像をクリックしてご覧ください。呆れますから。(どうでもいいけど、私この暴言アカウント知ってる……極右か北アイルランド関連で見てるんだと思う。)

なお、実際にクリアド=ペレズさんに送られた数多くのabuseの一部は、本「まとめ」の最後に一括して掲示してあります(彼女が証拠保全してツイートしているもの)。

スピード感にあふれころころと話のかわるNSの文章でこれらの汚いメッセージについてクリアド=ペレスさんは次のように説明しています。

"The rape threats started on Thursday, and have continued for the past forty-eight hours. And this experience is by no means unique to me. Amid the abuse, I have received countless messages from women telling me of their experiences."

Except these ones are different. They’re not looking for attention. They are purely and simply looking to shut me, and any other woman who dares use her voice in public, “the fuck up”. And we shouldn’t give them what they want.

基本的に「女はすっこんでろ」、「女のくせに生意気な」という態度を「正しい」ものだと思っているsexistの連中が、「クソ生意気な女に痛い目見せてやろうじゃんwww」的に「ネットイナゴ」化した状態。騒いでた中には北アイルランド情勢や英国の極右を見てる私がよく遭遇する「差別上等」の系統のアカウントも。

Its about more than Twitter. The backlash against feminism aims to preserve the 'manosphere' gu.com/p/3hyhf/tw via @guardian

スザンヌ・ムーアさん(長い文章の中で「実際に女性がブラジルのTGのようにセクシーということはあまりない」的なことを数語書いたためにTGの人たちなどから「ステレオタイプ」「隠れ反動保守」とTwitterで猛攻撃を食らい、一時アカウントを閉鎖したことがある)。問題点を明確にしてくれる書き手のひとり。

この文章ではフェミニズムに対する「バックラッシュ」、90年代以降の英国の「ラッド (lad)・カルチャー」(ミドルクラス的な「品性」を見下す「労働者階級の男らしさ」の文化)、2000年代以降の右派(グイド・フォークスのブログなど)の活動と保守党お好みの「男社会」…英国での流れがよくわかると思います。

クリアド=ペレズさんに支援の声が集まる。

Awful to see @CCriadoPerez getting sexist abuse after bank notes victory. CPS guidance prosecuting social media msgs cps.gov.uk/news/articles/…

法律家筋きたー。CPS = 英国の検察庁。そこのガイダンスで「ソーシャル・メディアでのメッセージでの起訴について」

@CCriadoPerez I know this isn't practical "help" as such.. But just to say how much I deplore the abuse you're getting. Keep strong.

ピーターさんも法律家なんだけど、今夏休みで国外に出てるはず。一言、支援メッセージは送りたかったのでしょう。

For those who don't know, @CCriadoPerez is the woman who campaigned for women on banknotes, & is now getting endless sexist online abuse.

The Timesなどで書いている文筆家(コラムニスト)のケイトリン・モーラン。

Brilliant to see a swarm of good men and women supporting @CCriadoPerez. You are not alone love xxx

What's happened to @ccriadoperez is another demonstration of what @femfreq called "the gamification of misogyny" newstatesman.com/helen-lewis/20…

私はここまでつっこんでフェミニズム周辺をフォローしていないので今知ったのだけど、確かに「ミソジニーのゲーム化」という現象はあるのかも。

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