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【うみねこのなく頃に】 真相考察,ネタバレ EP1の考察

うみねこのなく頃にをミステリー解釈で考察されていたのでまとめてみました。赤字は挟まれている部分全てです。

更新日: 2013年08月12日

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この記事は私がまとめました

誠の旗さん

事件の流れ

第一の晩に留弗夫、霧江、蔵臼、郷田、楼座、紗音の6人死亡。園芸倉庫にて魔方陣の落書き。

第二の晩に絵羽と秀吉がチェーンロックの密室内で死亡。源次と嘉音が絵羽達の部屋の異変に気付き、チェーンロック切断のために嘉音と熊沢の2人で行動する。なおチェーン切断時に発見時はなかった魔方陣が出現

続いて、ボイラー室での異臭騒ぎに嘉音と熊沢がボイラー室に行く。先行した嘉音が何者かに負傷を負わされる。南條の手当てのために使用人室に運ばれるが手当てのかいなく死亡

立てこもった金蔵の書斎で手紙が出現。源次、熊沢、南條、真里亞の中に犯人がいると疑われ夏妃にこの4人は部屋から追放される。のちに1階の客室で南條、源次、熊沢の死体が発見される。真里亞は犯人を目撃していた。ベアトリーチェがやったという。ベアトに命じられ壁に向かって歌を歌う

ベアトの肖像画の前に呼び出された夏妃は、戦人達発見時に額を打ち抜かれて死亡していた。銃声は1発で硝煙の臭いのする銃を自分で持っていた。

最後魔女を戦人達が目撃し、高笑いの中EP1終了

EP1のポイント

・魔女の手紙について
真里亞がベアトによって託されたという魔女の手紙の内容で非常におかしな部分がある事に気付いただろうか。特別条項の部分で、「利子の回収はこれから行いますが、誰かがこれを解いた場合、既に回収した分も含め全てお返しします」この部分だ。EP1で利子の回収とは右代宮家の人命まで含まれてるんじゃないかという話があった。この一文の全てお返ししますの部分だが、殺してしまった人間を碑文を解く事によって生き返らせるという意味になる。これはつまり、事件を狂言で行うという意味に受け取れる。EP1自体は狂言ではないが、ここの部分はEP7で語られるヤスの動機部分に非常に深く関係してるので覚えてて欲しい。

・真里亞の態度
事件の犯人が誰なのかという考察の時に、EP1は紗音が犯人という結論に基本的にはたどり着くと思うのだが、源次、南條、熊沢殺害時の真里亞の態度を考えてほしい。彼女はベアトが来たと言っているし、真里亞が意図的に嘘をつくような性格ではないと何度も言われている。なので、ここに紗音が来たと考えてしまうと、真里亞がなぜ紗音が来たと言わずにベアトが来たと言ったのか疑問が残る。それにTIPSでも紗音は園芸倉庫で死体で発見と書かれているので、人格として紗音は倉庫でヤスの中で殺されていて、実際に生き残っていたのはベアト人格だったのかもしれない

・お茶会での失言
EP1のお茶会の会話の中で譲治が「紗音の死に方は悲惨だったね」と言うと、紗音が「痛かった訳じゃありませんし」と言っている。

・サソリのお守り
夏妃が事件前日に朱志香にサソリのお守りを貰い、就寝前に内側のドアノブにかけている場面がある。ここは竜騎士07氏のインタビューによって解説がされている部分で、犯人は実際には夏妃の部屋に入ったのだが、このサソリのお守りを見て自身のルールに抵触してしまい殺せなくなってしまったと解説されている。ヤスの魔女人格に悪食島伝説の悪霊の設定を入れているため、ヤスは自分のルールを厳格に守るが故に殺せなくなってしまったのだろう。つまりここに「本来第一の晩で殺すはずの6名の内1名イレギュラーで殺せない人物が出てしまった」という事で、第一の晩の殺人で紗音が殺されたとしている部分に深く関連してくる。そして、このサソリのお守りの存在を知ってるのは砂浜にいた従兄弟組だけという部分にも注目だ。

考察

○第一の晩 園芸倉庫での6人殺し

第一の晩に留弗夫、霧江、蔵臼、郷田、楼座、紗音の6人死亡。園芸倉庫にて魔方陣の落書き。

「第1のゲーム、第一の晩。園芸倉庫に、6人の死体。」
「幻は幻に。……土には帰れぬ骸が、幻に帰る。」

この最初の部分だが、紗音の死亡は戦人が目撃していない。目撃したのは秀吉で譲治にも死体を見せていない。なのでこの6人の死体で紗音の死体が実際にあったのかは明確ではない。なので実際には紗音の死体はなく、秀吉と絵羽が犯人の共犯で嘘をついていたという事になる。

○第二の晩 絵羽夫婦のチェーン密室

第2の晩に絵羽と秀吉がチェーンロックの密室内で死亡。源次と嘉音が絵羽達の部屋の異変に気付き、チェーンロック切断のために嘉音と熊沢の2人で行動する。なおチェーン切断時に発見時はなかった魔方陣が出現

この部分はEP4で出た赤字も一緒に併記しておこう。

赤字
「二人は他殺である!」
「密室構築後に片方を殺害の後に自殺したのではない!」
「また、殺人は執行者、犠牲者が共に同室して行われた!」
「執行者が室外から殺害する手段は存在しない!」
赤字

「第1のゲーム、第二の晩。寄り添いし二人の骸は鎖で守られし密室に。」
「幻は幻に。……幻の鎖は、幻しか閉じ込めない。」

まず最初に、源次と嘉音が絵羽達の部屋の異変に気付き、その後チェーンロック切断時に嘉音と熊沢の2人で魔方陣を目撃したという一連の流れは嘘である。共犯である絵羽達と真犯人が今後の打ち合わせとでも言って中に入れてもらったあと、二人を銃で殺害。チェーンを切断した後、マスターキーで施錠。その後魔方陣を書く。戦人達が来た時にはすでにチェーンが切断されていたのを思い出してほしい。「チェーンがかかっていた」「魔方陣が突然出現した」これらは源次嘉音熊沢が口裏をあわせた嘘である

続いて、ボイラー室での嘉音の殺害について

○第五の晩 ボイラー室での嘉音死亡

赤字
「全ての生存者にアリバイがある!」
「さらに死者も含めようぞ!!」
「つまり、島の如何なる人間にも死者にも、嘉音は殺せなかった!」
「嘉音は自殺ではない」
「嘉音は事故死ではない!」
赤字

「第1のゲーム、第五の晩。杭に胸を捧げし少年の最後。」
「幻は幻に。……幻想の魔女と杭は、幻想しか貫けない。」

これらの赤字を見て判断できるのは「嘉音は死んでない」という事だ。赤字が誰にも殺せず自殺も事故死もしてない事を保障している。残された可能性は南條が共犯で嘘の検視をして嘉音が生きてるのに死んだと嘘を言ったという事だ。

○第六・七・八の晩 客間での南條・源次・熊沢殺人

赤字
「同室していた真里亞は殺していないぞ!」
「そしてもちろん三人は他殺だ!」
「身元不明死体について、その身元を全て保証する。即ち、替え玉トリックは存在しない!」
「源次、熊沢、南條は殺人者ではない」
赤字

「第1のゲーム、第六、第七、第八の晩。歌う少女の密室に横たわる3人の骸。」
「幻は幻に。……盲目なる少女が歌うは幻。密室幻想。」

最初の園芸倉庫で実際は死んでいない紗音、そして死んだふりで生き残っている嘉音、ヤスはこの時点で人目につかないように生き残っていて、客室にベアト人格で行って、共犯のこの3人のスキをついて銃で殺害した。真里亞がベアトリーチェが来たと言っている以上、紗音や嘉音でここに来たとは思えない。彼女は素直に真実を言ってしまうためだ。もしかすると、紗音と嘉音の人格自体をこの時点で抹消してしまってるのかもしれない。ベアトは普通にマスターキーを使って入ってきただけだが、真里亞はそれを目撃してなかったのだろう。真里亞が「どうやって入ってきたのベアト?」と聞いた時に「妾は魔法で入ったのだ!」とでも言ったに違いない。それが「盲目なる少女」であり、ベアトを盲信する真里亞の事を指している。

○玄関ホールでの夏妃死亡

赤字
「夏妃は他殺である!」
「身元不明死体は一切なく、生存者も全員がアリバイがある!」
「夏妃の額に埋まりし銃弾は、夏妃の銃から放たれたものではない!」
「夏妃を射殺したのはトラップじゃなく、ちゃんと銃を構えて引き金を引いてしっかり射殺したのよ!」
赤字

生き残ったヤスによって夏妃は殺された。銃でお互い同時に発砲、夏妃は殺された訳だが、ここで論争の種になっている「身元不明死体は一切なく、生存者も全員がアリバイがある!」この赤字の考え方だ。夏妃殺害に関する一連の赤字は、EP4のベアトと戦人の論戦時に出てくる。この時、戦人の使う青き真実と、ベアトの反論である赤き真実のやりとりの流れで「生存者」と「死者」の言葉の定義が、本来の言葉の意味とは違う意味合いを含んで使われているため、誤解の元になっている。まず戦人は事件の犯人を最初の園芸倉庫の6人の中の誰かだと疑って次のような青を使う。


青字
「犯人には、アリバイのない人間を想定する。それは死者だ! 最初の6人の死体の中には、顔面粉砕による身元不明死体が含まれる。これが実は偽装死体で、犠牲者のふりをして姿をくらました犯人Xが二人を殺したとの仮説は可能だ! そして犯人は密室殺人構築後、ベッドの下に隠れ、俺たち全員をやり過ごしたんだ!!」
青字

このように、戦人は「死者を犯人」だと考えている。これを受けてベアトは嘉音殺害時に、

赤字
「全ての生存者にアリバイがある! さらに死者も含めようぞ!! つまり、島の如何なる人間にも死者にも、嘉音は殺せなかった!」
赤字

という赤字を使うのだ。つまり、戦人が犯人を死者だと想定して青字を使ったため、ベアトは死者という言葉に「トリックで生き残ってる犯人」という意味を含めて赤字を語っている。このため「生存者=表向き生き残ってる人物」「死者=表向きは死んだとされているが、何らかのトリックで生き残ってる犯人」というふうに、言葉の定義が本来の言葉の意味と変わってしまっている。この状態で夏妃の論争に入るため、一見、夏妃の部分の赤字だけを見ると「生存者」という言葉に、犯人も含まれてるように見えてしまうが、犯人はここの場合では「死者」に定義されている。

EP1の事件の内容は大筋このような内容だ。
犯人:ヤス
共犯者:絵羽、秀吉、南條、源次、熊沢

なぜ夏妃は殺されたのか

碑文に見立てて事件が起こっているが、第8の晩の殺人で本来は事件が終わり、生き残った者は黄金郷に招くというのが例の碑文の内容だ。ではなぜ、生き残った夏妃は殺されたのか。夏妃は犯人からの手紙を見て客間にかんぬきをし一人で出かけている。このシーンで真里亞は夏妃の一連の動きをちゃんと見ていて、手紙を拾って一人で出て行ったと言っている。あの手紙というのは別に夏妃に宛てられた訳ではなく、本来は生き残った5人に向けて宛てられたものだと考えられる。という事はあの手紙の本来の趣旨として、生き残った5人に肖像画の前に来るように促す内容だったのではないかと推測される。手紙で呼び出したベアトが生存者に何をするつもりだったのかは不明だが、時間的に考えて24時をもう迎える頃で、結果的に全員死亡するのは間違いない。こういう儀式が終わった後に殺人が起こる場合、まずはTIPSの魔女の棋譜を確認してほしい。EP1の場合源次、熊沢、南條の3人の時点で第8の晩が終わっており、その後に第9の晩に魔女復活と書かれている。EP2で碑文が解かれれば事件は終わると語られているが、それと対極にあるのがこの「第9の晩」である。この段階に入ると魔女により皆殺しが確定し、誰も生き残る事が許されない。そもそもなぜこんなルールがあるのかというと、このうみねこ最大の謎である犯人の動機に関わって来る。碑文が解かれれば殺人は終わるという部分と第9の晩が来る前までに碑文を解かないと皆殺しにする。この2つは犯人が自身の目的のために設定してる絶対順守のルールであり、これを破ってしまうと事件を起こす意味自体がなくなってしまう。夏妃が殺されたのは、事件が第9の晩に達し、犯人の願う奇跡的なルーレットの目が出なかったせいであり、その場合生きる目的を失ってしまった犯人が黄金郷で思い人と結ばれるため、全員道連れに皆殺しをするのである。詳しい犯人の動機についてはEP7で詳細に語る。

エピソード内での事件の構成要素

EP1をざっと見ると事件の要素が「共犯」「嘘」「密室」で構成されているのが分かる。これは非常に重要なので覚えていてほしい。

エピローグで語られた事件のその後

このEP1はワインボトルに詰められたノート片で語られた物語と最後に明かされる。つまり、うみねこという作品内に存在する作品という事で作中作ですよ、という事だ。そして18人全員死亡と宣言されている部分にも注目してほしい。EP8までやれば分かるのだが、実際は絵羽と戦人が島から生還しており、18人全員死亡ではないのだ。実際に起こった事件の結果と、ワインボトルに詰められたノート片の物語の違いは、実際の島ではEP1のように最後まで何も解けず終わり、という結末とは違う展開があったのではないかと推測できる。

エピローグの真里亞の一文

これを読んだあなた、どうか真相を暴いてください。それだけが私の望みです。このような真里亞の言葉が最後描かれるが実際は真里亞の名前で物語を描いたヤスの言葉だ。事件の謎を解いてほしいと願いながら事件を起こしている、という部分を覚えていてほしい。この部分がうみねこの最大の犯人の目的だと言える。

真犯人について

考察を書くにあたって基本的に犯人の事を紗音だとか嘉音だとか個別の名前は挙げずに、基本的に「ヤス」となるべく書きたい。それは真犯人の正体を考える時に「人格」が非常に大事で、多くの人が犯人を紗音だと思い込んでいる誤解を避けるためで、EP1から順番にEP7まで読んでもらえれば分かる。この真犯人の名前をここで書くのは簡単なのだが、きちんとした説明をしてから明かさないと確実に誤解を受けるのであえてこうしたい。真犯人が誰なのかという明確な答えはEP7の考察の最後に明記してるが、大事なのは「何でそんな答えになるのか」という部分なので、便宜上そこに至るまでは、なるべく「ヤス」と表記したい。

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