○EP4ラストの背景赤字

赤字
「早く私を殺してください」
「妾を止めてみ」
「お前が帰ってこなければ」
「いっそ、生まれたくなかった」
「誰も愛せ のですか」
「お願いです どの結末で 私の物語に 私を殺して」
「さもなきゃ」
「お前が死ね」
赤字

ヤスの動機に深く関連するこの赤字の考察に行こう。まず「早く私を殺してください」だが、これは譲治とも戦人とも結ばれず、爆弾によって全員皆殺しにするしかなくなったケースでのヤスの気持ちだと推測できる。この段階に進んでしまったらヤスはもう生きていたくないだろう。死を願う気持ちは分かる気がする。

続いて「妾を止めてみ」だが、これは「妾を止めてみろ」だろう。事件においてベアトを止める手段は2つある。それは碑文を解く事と事件の真相を解明する事だ。この2つの方法は同時にヤスの願う奇跡的なルーレットの目でもある。

「お前が帰ってこなければ」これは戦人が帰ってこなければ紗音と譲治が普通に幸せになる事が出来たという事だろう。

「いっそ生まれたくなかった」恋の出来ない体で生きてきたヤスにとって恋愛が出来ない事自体が絶望的な事であり、そもそも譲治や戦人と付き合うという事自体がヤスの中では可能性として低かったのだろう。譲治と付き合っていた時にも、譲治の語る子沢山の未来像に怯えていたのかもしれない。

「誰も愛せ のですか」これは「誰も愛せないのですか」だろう。ヤスは今まで語って来たように、ルーレットによって自身の恋に決着を付けようとしてたのは間違いないが、そもそも自分の「恋の出来ない体」に対して深く絶望してる状態だ。その状態で譲治と付き合っていて、譲治に自分の体の事は告白していない。ヤスがなぜ奇跡的な低確率なルーレットの目に自分の運命を託しているのかという部分は、そうまでして奇跡的なルーレットの目が出たのならば、きっと自分の「恋の出来ない体」の事も相手が受け入れてくれる奇跡が起きるに違いないと思ったからだろう。

「お願いです どの結末で 私の物語に 私を殺して」この部分はこの先の「さもなきゃ お前が死ね」の部分が爆弾による皆殺しを指してると考えられるので、「さもなきゃ」という接続詞を考えると、ルーレットの3つの目の内の「戦人が事件の真相に至り、戦人とベアトが結ばれる」の事を指してるのではないかと思う。つまり「お願いです。どの結末で終わったとしても、私の物語に決着を付け、私を殺してください」となるのではないだろうか。この「私を殺してください」というのは、魔女幻想を打ち破り、魔女を殺し、人間であるヤス本人の正体に至ってください、という願いなのだと推測できる。

これらを踏まえて、ヤスの立場になって告白文を作ってみようと思う。上記の赤字はEP4のバルコニーでのシーンの後に出てるので、ルーレットの目としては「爆弾による皆殺し」が確定してしまった段階だ。それを踏まえて読んでほしい。

私の計画していた事件はついにこの段階に来てしまいました。譲治様とも戦人様とも結ばれる事が出来なくなってしまいました。しかし、これも全て私が望んだルーレットの目のひとつ。早く私を殺してください。もう私は生きていたくない。私の願う奇跡は起こりませんでした。戦人様さえ帰ってこなければ……いいや、それはもう言いません。このような体で今まで生きてきて、私にも恋愛が出来るという微かな希望を抱いて生きてきました。でも、このような結末になるのなら、いっそ生まれたくなかった……私は誰も愛せないのですか。誰とも恋が出来ないのですか。私には恋をする資格が元々なかったのですか……お願いです。私の計画するこの事件でどのような結末になってしまったとしても、どうか私の物語に気付いてください。約束を思い出してください。私は事件に全てのメッセージを込めました。もし奇跡が起きるのならば、魔女幻想を打ち破り、魔女の正体が私であると気付けるはずです。魔女を殺して私に気付いてください。それが出来ないのならば……爆弾で島もろともふきとばし、あの世の黄金郷で幸せになりましょう。どうか私の真実に気付いてください。

どうだろうか。ヤスの気持ちになって上記の赤字を踏まえて告白文を作ってみたのだが、これならヤスの動機にも一定の理解が出来るのではないかと思う。もちろん許される行為ではないけども。

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