○最後の謎 ベアトリーチェの心臓

赤字
「右代宮戦人。今から私が、あなたを殺します。」
「そしてたった今。この島にはあなた以外誰もいません。この島で生きているのは、あなただけです。島の外の存在は一切干渉できません。」
「この島にあなたはたった一人。そしてもちろん、私はあなたではない。なのに私は今、ここにいて、これからあなたを殺します。」
赤字

「第4のゲーム、第九の晩。そして、誰も生き残れはしない。」
「土は土に。幻は幻に。……虚構は猫箱に閉ざされることで、真実となる。」

「私は、だぁれ……?」
「幻は、幻に。……約束された死神は、魔女の意思を問わずに、物語に幕を下ろす。」

戦人しか人間が存在しないのに、戦人はこれから殺されるという。その正体こそEP1からの24時を迎えると誰も生き残れないという設定の正体なのだ。地下貴賓室の黄金の部屋の時計と連動している爆薬の事だ。

ベアトリーチェの心臓として出題される最後の謎のシーンで非常に重要な部分がある。磔にされたベアトは「今からすべてを晒すから殺してくれ」と懇願する。心臓を晒すからと。ここからのシーンが非常に重要で、できれば読み返して欲しいのだが、ベアトが両手を上に掲げると光が集まって来る。しかし右手から光が消え、右手を下げ、左手は上に掲げたままという描写がされる。この一連の描写部分について裏お茶会でラムダが「右手を下ろしたの気付いてた?」とベルンに言い、ベルンは「ああ、あれはそういう意味だったの」と言ってる。ラムダが続いて「まだあの子はどぎつい奥の手を隠してるわよ」と言ってるが、これらの部分から分かるように、ベアトリーチェの心臓とは厳密に言えば2つあるのが分かる。左手を掲げたまま出題された「私はだぁれ?」というのがその内のひとつである爆弾の事だ。直前に右手を下ろす事によってベアトは、心臓の片方である「同一人物トリック」を隠したのだと分かる。一連の描写はそういう意味で、ベアトリーチェの心臓というのは最後に全員を皆殺しにする爆弾と、紗音、嘉音、ベアトの同一人物トリックの2つの事を指すのだ。

これを踏まえれば、EP3の後半のベアトリーチェの心臓の意味が分かると思う。絵羽の銃の暴発によって目を負傷した朱志香は、南條殺害後に嘉音によって誘導されカーテンに隠れる。あの部屋をベアトが守り、エヴァによって最後心臓を晒されるが、あのシーンは南條を殺害したヤスが嘉音のフリをして朱志香を誘導し、最終的に絵羽によってヤスは射殺されるという部分の魔法解釈の描写と推測できる。なぜあそこにベアトリーチェの心臓が描写されたのかは、上記で説明した「ベアトリーチェの心臓とは同一人物トリックの事も指す」という部分に由来してると思われる。

・98年世界での南條の息子の話
縁寿が南條の息子を訪ねた時にカードの話が出る。ヤスが遺族に送った一億円のキャッシュカードだが、気になるのは南條の差出人名でわざと存在しない住所に送っている部分だ。確実に返送される事を目的にしていて、いつ返送されるのかは郵便局次第で不確定という話が出てくる。事件前に消印があり、縁寿たちは事件前に到着させたくなかったのではないか、と言っている。ではなぜ期日指定郵便にしなかったのかだが、これはヤスが確実な方法を嫌うからだ。ヤスはEP1の最初の園芸倉庫の時のように譲治に中に入られると死体が無い事を看破されてしまうような危険な綱渡りをしており、確実な方法を取らず危険をあえて冒している部分がある。それが、運命に身を任せ自分の運命をルーレットに託すという行為であり、バレたならバレたでその運命を受け入れるというヤスの気持ちなのだ。この郵便も事件後配達日に期日指定にすると確実に事件後に渡ってしまう。ヤスは事件後に配達される可能性と事件前に配達されてしまう可能性の2つが欲しかったのだ。事件前に配達され、それが事件前に右代宮家で話題になり、事件を起こせなくなってしまっても、それはそれで受け入れるという事なのだ。そういったあらゆる危険の中で奇跡的なルーレットの目が出る事を祈っていたのだ。南條の息子の話では銀行に入った時には緑ランプが20個は付いていたと言っており、その数から、爆薬で皆殺しをしてしまった場合に犠牲者に関連する遺族全員に謝罪のお金を送っていたものと思われる。

・紗音が語る黄金郷
事件部分の紗音が囚われているシーンで紗音が黄金郷に行った事があると語っている。嘉音が驚いてその詳細を聞くシーンだが、これはEP7で出てきたベアトに招かれたお茶会の事だと思われる。

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