1. まとめトップ

最新研究からわかった音楽が運動にもたらす効果とは?

最新の研究からわかった音楽が運動にもたらす効果についてまとめました。

更新日: 2013年08月26日

sabakさん

  • このまとめをはてなブックマークに追加
8 お気に入り 37078 view
お気に入り追加

■音楽は合法ドラッグ?

「音楽はアスリートにとって合法ドラッグのようなものです」と、音楽が運動に与える効果についての専門家であるブルネイ大学のコスタス・カラジェオーヒス博士は述べる。

音楽が合法ドラッグというのは、普段音楽を聴きながら運動している人なら一度は頭をよぎったことがあるのではないでしょうか。

最近の著書『Inside Sport Psychology』において、博士はランニング中に音楽を聴くことでパフォーマンスが15%も向上すると主張している。

たとえば15%筋力を上げるのがいかに大変かを考えれば、音楽を聴くだけでパフォーマンスが15%も向上するというのは素晴らしいですね。

運動中に音楽を聴くと、疲れるのが遅くなり、主観的に感じる疲労の量が少なくなった。そして音楽は、体力とエネルギーの効率を向上させた。

音楽を聴きながら運動をすると疲れが紛れるのと同時に力が漲ってくるのを感じますね。

研究を積み重ねるなかで、低-中レベルの強度の運動中に音楽を聴くと、持久力の明らかな向上につながることがわかった。

疲れが紛れることで、より長時間動けるということでしょうか。

■"音楽の力"の限界

音楽は、中程度の強度の運動においては疲労の生理的フィードバック信号を妨げるが、高強度の運動においてはその効果は薄かった。すなわち、無酸素性閾値を超えるような激しい運動では、主観的に感じる疲労の量は減少しなかった。

考えられる理由の一つとして、高強度の運動時には身体の反応が神経システムを支配するので、そこから気をそらすのはより困難になるということが挙げられる。

たしかに全力で100Mを疾走しているときに音楽を聴いても効果はなさそうです。

ランナーは2つのタイプに大別される。そのひとつは、走っているとき内側に向かって集中する「アソシエーター」タイプ。一流アスリートの多くがこれに当てはまる。一方、「非アソシエーター」タイプの人、もしくは「アソシエーター」と「非アソシエーター」の中間くらいの人は、身の回りで刺激や気を紛らわせるものを探す傾向にある。

「アソシエーター」タイプの人は、外界からの刺激に影響されづらく、気をとられないので、音楽から得られるメリットはあまりありません。一方、「非アソシエーター」タイプは、音楽のテンポが速くなれば走るスピードも速くなる、といったように、音楽により運動パフォーマンスの向上が期待できます。

皆さんはどちらのタイプでしょうか。

■具体的にどんな音楽がいいのか

再生速度が10%速い曲を渡された参加者は、より長い距離を進み、ペダルの回転数や心拍数も上昇した。しかし、ワークアウトを楽と感じたわけではなかった。

テンポの速い曲は、エクササイズの辛さは軽減してくれないようです。ただし、運動へのモチベーションは高まったと考えられます。つまり「音楽のテンポを速くすると、運動に対するモチベーションが上がり、エクササイズの辛さを受け入れやすくなる」と言えそうです。

速いテンポの曲といっても、闇雲に速ければ良いというものではない。最適なテンポは120~140BPM(1分間に120~140回)、また目標とするテンポ(たとえば130BPM)に向けて次第に楽曲のスピードが速くなる曲は、大変良いそうだ。

120~140BPMというテンポは、たいていの商業的ダンス・ミュージックやロックのテンポと一致し、またワークアウト中の人の平均的な心拍数ともおおよそ一致する。

カラジェオーヒス博士が120~140BPMの曲の具体例として挙げる"Salt N Pepa - Push It"

エチオピア人の金メダリスト、ゲブレセラシェがアップ時に好んでかける曲。ちなみに、テンポは135BPM。

■音楽を聴きながら運動をするときの注意点

もしあなたが1時間を超えるランニングの間ずっとヘッドフォンから大音量で音楽を聴けば、健康面でも安全面でも問題となるでしょう。そうした場合は、あなたがブーストを本当に必要とする終盤まで音楽を聴くのをとっておくと良いでしょう。

どんなドラッグでもそうですが、あまりに多用しすぎれば、その効果が薄れてしまうのです。

音楽に頼りすぎても駄目ということですね。

1





sabakさん