赤江)そうなんですか?

町山」もともとはそうなんですよ。黒沢清監督の映画あたりからどんどん怖い人になってって、『冷たい熱帯魚』で怖さの局地に行って、突き抜けて今漁協のいいおじさんやってますよね、『あまちゃん』で(笑)。

そういうね、すごい血まみれの映画を撮ったりしてるんですね、園監督はね。『シミズ』はなんていうか、すごく追い詰められてった男の子がね、人生の敗残者みたいな人たちと一緒に暮らしていく中で、立ち直っていくっていう話だけど、『シミズ』観た後ね、僕ね、関係ないですけど、新宿ゴールデン街に飲みに行ったんですよ、関係ないですが。

飲みに行ったらですね、『匕ミズ』に出てくるような人生の敗残者が迫ってくるんですよ、僕の方に向かって、笑いながら!

ヨレヨレのボロボロの汚い服で、顔もヒゲボウボウで、髪の毛もボサボサでね、歩き方もへろへろで、目が真っ赤でね、それで「町山ー!」って言いながら来るんですよ。そうすると、ほんと俺、こんな人知り合いにいないしとか思って、逃げようとしたら、「園子温だよー!」って言うんですよ。

赤江)えーー!

町山)『匕ミズ』観たその日の夜に、園子温監督につかまったんですよ、ゴールデン街で、僕(笑)。べろべろに酔っ払った園子温に。「園子温だよ!俺だよー!」とか言いながら来て、もうなんか映画から出てきたのかと思いましたよ、本当に(笑)。

あの映画の中に河原で暮らしている人たちいるじゃないですか、あの人達が画面から出てきたのかと思ってびっくりしましたけどね。

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