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菅原孝標女のオタクっぷりまとめ

更級日記に出てくる物語への執念とかをざっくり抜粋。

更新日: 2013年08月30日

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meg310さん

そもそもどういう人か

今や(一部に)オタクとして有名

そもそもなんでオタクになったのか

彼女には不特定多数の人と付き合うチャンスが全くありませんでした。このことは後に宮仕えに出たとき他の人となじめないという社交性の欠如となって表われます(そうでなくとも宮仕えはたいへんなのに)。もちろんボーイフレンドなどできるわけもありません。

小さいころに親の転勤で言葉(方言の壁)と常識(身分の壁)の通じない場所に行って限られた人(身内+お世話係)とだけしか会わない生活でコミュ障に。

つれづれなる昼間、宵居などに、姉継母などやうの人々の、その物語、かの物語、光源氏のあるやうなど、ところどころ語るを聞くに、いとどゆかしさまされど、わが思ふままに、そらにいかでかおぼえ語らむ。

出典更級日記

「(田舎で)することもない時間にお姉ちゃんやお継母さんが読んだことのある物語の話をしてくれるけど全部覚えてる訳でも喋ってくれる訳でもないから気になってしょうがない!「源氏物語」とかいう話らしいけど…(´・ω・`)」

姉(や継母)の影響で源氏物語にハマったようです。

物語への(もはや)執念

いみじく心もとなきままに、等身に薬師仏を作りて、手洗ひなどして、人まにみそかに入りつつ、「京にとく上げたまひて、物語の多く候ふなる、ある限り見せたまへ」と、身を捨てて額をつき、折りまうすほどに

出典更級日記

自分で作った(刻んだ)仏像に向かって「都に帰りたい物語読みたい物語の沢山ある都に帰りたい帰してくださいお願いします(Φ△Φ)」

その甲斐あって? 13歳頃に都に帰れる事に。…ていうか薬師仏もそんな畑違いの願掛けされても困るだろう。

車に乗るとてうち見やりたれば、人まには参りつつ額をつきし薬師仏の立ちたまへるを、見捨てたてまつる悲しくて、人知れずうち泣かれぬ。

出典更級日記

「引っ越しの車に乗ろうとして振り返ったら毎日お参りしてた仏様が見えてなんか寂しい感じ(´・ω・`)」

しかもこの薬師仏、都に戻る時には置いて帰った模様。

ありもつかず、いみじうもの騒がしけれども、いつしかと思ひしことなれば、「物語求めて見せよ、物語求めて見せよ」と母を責むれば

出典更級日記

「(都に戻ってきたんだから)おかあさん早く物語読ませてよ買ってよ貰ってきてよ!ヾ(*`Д´*)ノ"」

数年間ほったらかしにして荒れ放題の家に戻ってきて片付けもすんでないのに。しかも離れて暮らしてた実母に久しぶりに会ってるのにそれか。

三条の宮に、親族なる人の衛門の命婦とてさぶらひける尋ねて、文やりたれば、珍しがりて、喜びて、御前のをおろしたるとて、わざとめでたき草子ども、硯の箱の蓋に入れておこせたり。

出典更級日記

母が勤めてた時のコネとかで都で流行りの物語を問合せたら「へぇーオタクの娘さん物語好きなの?じゃあ流行ってるオススメのあげるねー」と用意してくれた。

あげるってことは誰かがコピー(人力)してくれた訳で。
オタクを養生するのは周りの環境。

うれしくいみじくて、夜昼これを見るよりうち始め、またまたも見まほしきに、ありもつかぬ都のほとりに、たれかは物語求め見する人のあらむ。

出典更級日記

「マジ超嬉しくて一日中読んでたんだけど読み終わっちゃった(´・ω・`) 他にも読みたいけど誰に頼んだらいいんだろう…」

狭いコミュニティにいるから新刊(とかオススメ)回してくれる知り合いもいない。
欠乏すればするほど禁断症状。

かくのみ思ひくんじたるを、心も慰めむと、心苦しがりて、母、物語など求めて見せたまふに、げにおのづから慰みゆく。紫のゆかりを見て、続きの見まほしくおぼゆれど、人語らひなどもえせず。たれもいまだ都慣れぬほどにて、え見つけず。

出典更級日記

(いろいろあって仲の良かった継母がいなくなってしまったり仲の良かった人が亡くなったりして)
「寂しくてしょうがなかったんだけどお母さん(実母)が気を使って源氏物語をくれたの…(´・ω・`) 読んでると気が紛れるんだけどこんどは続きが気になって気になって気になって気になって気になってry」

心が弱っている所で更に物語にのめり込むようになったよう

いみじく心もとなく、ゆかしくおぼゆるままに、「この源氏の物語、一の巻よりして、皆見せたまへ」と、心の内に祈る。親の太秦にこもりたまへるにも、異事なく、このことを申して、出でむままにこの物語見果てむと思へど、見えず。

出典更級日記

「続きが読みたくて読みたくて読みたくてお参りした時にもこればっかりお願いしたんだけど叶わなくて(´・ω・`) 続き読みたい…」

だから仏様もそんなこと願われても困るだろう。
とはいえ、薬師仏も今回もあんまりにもしつこかったからか…

をばなる人の田舎より上りたる所に渡いたれば、「いとうつくしう生ひなりにけり」など、あはれがり、めづらしがりて、帰るに、「何をか奉らむ。まめまめしき物はまさなかりかむ。ゆかしくしたまふなる物を奉らむ」とて、源氏の五十余巻、櫃に入りながら、在中将・とほぎみ・せり河・しらら・あさうづなどいふ物語ども、ひと袋取り入れて、得て帰る心地のうれしさぞいみじきや。

出典更級日記

「おばさんが田舎から出てきたから挨拶に行けって言われたんだけど、行ったらものっすごくかわいがってくれた上におみやげくれたの! それがなんと源氏物語全巻!!!! マジ神! おばさんマジ神!!!!!!」

信じる者は救われる…?

源氏を一の卷よりして、人も交らず、几帳のうちにうち臥して、ひき出でつつ見る心地、后の位も何にかはせむ。

出典更級日記

「自分の部屋に引き篭もって誰にも合わずに源氏物語にどっぷり。どれくらい幸せって帝のお后様より幸せ(´∀`*)」

昼は日暮らし、夜は目の覚めたる限り、灯を近くともして、これを見るよりほかのことなければ、おのづからなどは、そらにおぼえ浮かぶ

出典更級日記

「朝から晩まで引き篭もって読んでたらついに覚えてきちゃったわ(´∀`*)」

現実逃避してみる

われはこのごろわろきぞかし、盛りにならば、かたちも限りなくよく、髪もいみじく長くなりなむ、光の源氏の夕顔、宇治の大将の浮舟の女君のやうにこそあらめ

出典更級日記

「今の私はまだ小娘で可愛くないけど、もうちょっと大人になったら絶対美人になると思うの! 根拠はないけど! (源氏物語に出てくるような)美人になるはず!!」

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