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大都会の言語なのに消滅危機?『上海語』とは

中国最大の都市、上海に「上海語」という言葉が存在するのを知っていますか?その上海語が今、消滅の危機に瀕しています。上海生まれ、上海育ちの人はたくさんいるはずの上海でなぜそんな事に?上海の言語事情をまとめました。

更新日: 2017年12月23日

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doskoi24さん

上海語とは

「上海弁」ではなくて「上海語」です。

上海では「上海語」といって、日本でいう方言レベルを超えた、上海市内でしか通用しない言語が話されています。

標準中国語(普通話)と上海語は、英語とドイツ語ぐらいの違いがあり、口語ではほとんど通じあいません。

例えば「彼は不在です」と普通話で言うのをカナ表記すれば「タープゥツァイ」ですが、これを上海語で言うと「イッバラヘェッ」となります。

全く違う!!

中国には上海語を含めて約80の方言があるとされているが、同国政府は「普通話」を共通語とする政策を展開している。

学校の授業は普通話で行われるので、上海の人も普通話を話す事が出来ます。

しかし上海語が公共の場で使われる事はほとんどない

上海の地下鉄の自動アナウンスは中国語と英語のみであり、上海語のアナウンスはない。上海の地名や駅名も上海語独自の読み方があるにもかかわらずである。

芸能面でも広東語や台湾語の映画やテレビドラマ、歌謡曲などは有名だが、上海語のドラマや映画は稀であり、歌謡にいたっては皆無に等しい。

上海以外の土地からやって来る労働者が増えたり、市が国際化に力を入れていることも、上海語をいっそう脇へと追いやっている。

上海語を今でも日常的に使っている人は、40代以上の上海人のみというのが現状のようです。

その結果、上海語は消滅の危機に瀕している

学校での共通語(普通話)教育やテレビなどの影響で、上海の多くの子供たちはすでに上海語だけを使ってコミュニケーションをとることが出来なくなっている。

銀行や病院のスタッフも上海語ができないので、上海語しかできないお年寄りたちの生活は大変不便になっている。

年配の上海人、特に公教育を受けたことのない高齢者は普通話を理解できないのです。

上海語を使った地方劇の劇団では、正しい発音の上海語を話せる若い劇団員を募集することが非常に難しくなっている

瀘劇や上海滑稽劇など上海特有の文化の継承も危うくなっています。

現在の上海語は影響力を失うと共に、多くの生き生きした言葉も消え、造語力が低下したという。

そんな状況を変える為、上海各所で様々な試みが始まっている

上海航空(Shanghai Airlines)では、市の観光名所を上海語で紹介する放送を始めた。

始めるにあたって、若い乗務員には上海語の発音訓練をする必要があったとの事。

ここ数年ではテレビの娯楽番組でも上海語を使う例が出てきており、中国でも学習書が多く出版されるようになっている。

上海の地元の人間たちは概ね歓迎の意を表し、地下鉄でも上海語の放送が増えてほしいとの意見を述べている。

上海語と普通話がうまく共存する社会になればいいですね。

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