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七生養護学校・性教育訴訟事件、学校側が勝訴。都議らと都の敗訴確定

東京都立七生養護学校の教諭らが、生徒に対する独自の性教育を不当に批判され精神的苦痛を受けたとして、都議ら3人と都などに損害賠償を求めた訴訟の上告審で、最高裁は双方の上告を退ける決定をした。これで都議らと都に計210万円の支払いを命じた一、二審判決が確定したことになる。(2013年11月28日)

更新日: 2015年10月29日

nasukoBさん

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▼養護学校側が勝訴し、都議らと都の敗訴確定

教諭らを批判した都議らの発言は侮辱行為で、教育への不当な支配に当たると指摘。都教委による厳重注意も違法と判断した。

▼七生養護学校事件とは

知的障害を持つ生徒への性教育の必要性に向き合い、工夫して性教育を取り入れていた

知的障害のある子どもの性に関する問題行動を防ぐには正確な理解が必要との考えから、性器の模型を使うなど独自の性教育に取り組んでいた。

「こころとからだの学習」と名付けられたこの授業は男性器と女性器の部位や名称を織り込んだ歌や人形を使った授業方法で注目を集め、同様の悩みを持つ他地域の養護学校からの研修も積極的に受け入れていた。

その学習は、教師や保護者も共に、丁寧に子どもたちと向き合いながら、実践されたことです。そのために、多くの教材が集められ、また、手作りされました。

この取り組みに対し、都議ら3人と石原都知事(当時)が激しいバッシング

東京都議会で土屋議員が質問で「行きすぎた性教育」とヤリ玉に挙げたのが昨年の7月2日、これに対し都知事、教育長がすかさず「あきれ果てる」「不適切」と答弁したのがことの始まりでした。

7月4日には都議、市議などと都教委が産経新聞記者を同行して七生養護学校に乗り込み犯罪捜査のような調査を行い、翌日の産経新聞で「過激性教育」、「あまりに非常識」と書きたてたのです。

都教委は教材を没収、校長を降格及び停職、教員らは厳重注意処分。実質的に中止に追いやられた

ある日、突然に都議が産経新聞社の記者を伴い学校に乗り込んで来て、多くの教材が没収されました。

そして、都教委は校長を平の教師に格下げし、多くの教師を処分し、他校に転校させました。まさに戦前の大弾圧ともいえる状況が展開されたのです。

それまで校長会などで大絶賛されていた「からだうた」の禁止、「家族人形」の使用禁止、性教育の禁止、これらは他校にも及びました。

当時の校長に対しては「教員の定数について虚偽の報告を行った」等の理由で教諭への降格並びに停職1ヶ月の懲戒処分を命じた。

また、授業に関わった教員ら31名に対しては厳重注意処分が下されたが、処分理由はいずれも問題視された授業内容とは直接関係の無いものであった。

今回敗訴した3人の都議

古賀俊昭都議

※画像は維新政党新風・神奈川県本部さんよりお借りしています。

田代博嗣都議

※画像はブログ『「東京都・足立16中人権侵害事件」とその後』さんよりお借りしています。

▼事件の経緯について

▼判決・事件への評価

今回の裁判で、視察と称してマスコミを引き連れて学校側を恫喝し、権力を振りかざし一方的に資料を押収した都議会議員3名の行動について、裁判所が「教育への介入で不当な支配に当たる」と認定したわけである。

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