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マガジンSP班長(@betsumaga)新人漫画家へのアドバイス #新人作家の質問

マガジンSP班長から月例賞へ応募する新人作家へのアドバイス。

更新日: 2013年09月05日

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この記事は私がまとめました

nininieniさん

応募作品のページ数が多くなってしまったが短くした方がいいのかという質問への回答。
作品がどうしても長くなってしまう人の参考にもなるでしょう。
それと現役漫画家水上悟志の実体験。

ネームが90Pになってしまいました。

新人作家さんからご質問をいただきました。「ページ数が自由のマガジンの月例賞、MGPに応募するネームを作ったのですが、90Pになってしまいました。さすがに削ったほうがいいでしょうか?」というご質問でした。お答えします。#新人作家の質問

※ネーム=レイアウトを切っただけの下書きのようなもの。人によってどの程度書き込むかは違います。

90Pの作品で入賞した人もいる…が。

まず、90pあってもMGPで佳作や入選を受賞した人はいます。ご安心を。その上で、90pはやはり長いな、と僕は思います。編集者は読めても読者は読んでくれないページ数と言えます。今、マガジンでは半年に一度の大きな新人賞のページ数は60pまでという規定です。#新人作家の質問

内緒ですが、この規定は来年春からは「50p以内」に変更する予定です。(MGPの無制限はそのままですが)。この変更の大きな理由は、即戦力を期待する場である新人賞で60pものページ数で募集するのは、その新人作家自身のために、ならんのでは? という思いからです。#新人作家の質問

内緒なのにw

まさに、ご質問者の方も心配されていたように纏める力も重要だからです。だから、やっぱり少し縮めたほうが良いかもしれませんね。普通の新連載1話目より多いですからね。少し縮めましょう。目標は60p以内。#新人作家の質問

読切は読者に読み易くまとめる。

縮めるコツは三点です。新人作家さんが陥りがちなワナが3つ。一つ目はキャラを減らすこと。キャラが多すぎるとどうしても無駄な会話やコマが多くなります。また読み切りでかっこよく見せられるキャラはひとり。せいぜい二人です。よくしゃべるキャラが5人もいたら、多すぎです。#新人作家の質問

コツの二点目は、事件に入るのを早くすること。目安は7p目以内です。いきなり事件から始まってほしいくらい。新人さんの作品ではなかなか本題に入ってくれない作品、やっとワクワクしたなと思ったらもう20p過ぎてる作品がままあります。無駄な導入部は削り、話を進めましょう。#新人作家の質問

三点目は、単に1ページあたりのコマ数や情報量をもっと詰められないか見直すことです。一つにまとめられるコマはないか読み直してみましょう。また1ページの平均コマ数は5コマくらいです。つまり、1ページ絵や見開きも使うことを考えたら7コマくらい入れるページもあってほしい。#新人作家の質問

そんな感じで、ページ数を削ってみることをオススメします!実は、プロ作家はみんなやっている作業です。別マガでも毎月、原稿は45Pですが、ネームは一度50P~60Pで作り、それを削る作家がいらっしゃいました。そして今も絶大な人気を誇っています。週刊連載でもそうです。#新人作家の質問

班長の重要ポイント

審査基準については、あまりはっきり述べて、新人作家の自由を制限してもつまらないので、あくまで僕個人の重点ポイントしていくつかお伝えします。僕が才能あるな!と思う新人作家はこんな感じです。★背景を丁寧に描いている。★ギャグが面白い。★読んでて心がふるえた。続く #新人作家の質問

★読みごたえに比してページ数が少ない。★リアルである。★意外性がある。★見たことがないキャラクター。★読み終わった後、主人公の名前を覚えている。★聞いたことないけど、かっこいいセリフがある。などなどです! #新人作家の質問

あくまで個人のポイントとおっしゃっていますが、ほとんどの編集者はこの基準と大差ないでしょう。

班長のツイートに対する水上悟志の経験談

まとめ主が班長のツイートを知ったのは水上さんんがリツイートしていたから。
現役漫画家、それも読切の多作な水上さんの実体験に基づくツイート。

班長さんもおっしゃってたけど、長いページは新人のためにはならない。 沢山描けない、上達も遠ざかる、つらい、など理由は沢山あると思うが、もひとつ。 短いページ数の方が雑誌掲載のチャンスが多い。

掲載のチャンスは編集部の都合。 上達速度・労力・時間は描く人の都合。 そして、長い読切はそれを読む読者にもエネルギーを要求する。ということで読者の都合もある。 三者の都合により、長い読切は非常にリスクが高く、 新人にはオススメできない。

どうしても短くできない描きたい話があって、雑誌に場を用意できる余裕のある時に、載る。 でも、読んでくれる人は非常に限られてくる。アフタの四季賞みたいなブランド的信用度とかがないと 新人の長尺読切なんて、ほとんどの人は読んでくれへんで。

個人的には読切の尺は24pを強くオススメする。理由は4つ。 ・長尺よりも、描く労力が少なく生産力を上げることが出来る ・長尺よりも、構成力を磨ける ・長尺よりも、編集部の雑誌に載せる労力が少なく、チャンスが多い ・長尺よりも、読者の労力が少なく、軽い気持ちで読み始められる。

あと新人に言っとくが、読切よりも連載の方が10倍難しいぞ。 「連載さえ取れれば」とか思ってんじゃねーぞ!特に12年前のおれ!そんなだからあの時打ち切…じゃーな!

描く人読む人載せる人、皆が得する24。覚えとけ!(誰に

おれが読切を描く時は、読んだ人に「今の何pくらいだと思った?」って聞いてもページ数を当てられないようにしたい、と思っている。 24pなら32p相当の主観的ボリュームを。読切じゃないけどさみだれで一回70pの回があった時は、40pくらいの主観的読み進め易さを目指した。

マガジンSP班長 @betsumaga
マガジンSPECIAL(毎月20日発売)の班長。新人作家の作品をどしどし載せます!SPは全作品の1話目が無料で読めます。HP参照を! マガジンSP公式は@magazinespecial 別冊少年マガジン公式は@betsumaganews 僕のフォローはマガジン3誌の現連載作家さんのリストです。

水上悟志 @nekogaeru
漫画家です 代表作「惑星のさみだれ」(完結) コミックブレイド「戦国妖狐」(連載中) ヤングキングアワーズ「スピリットサークル」(連載中)

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