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原作者・野坂昭如が語った ジブリ作品「火垂るの墓」の真実

これを観て泣かない人はいない、とまで言われるジブリ作品「火垂るの墓」。原作者の野坂昭如さんが後に語った、映画では描かれなかった真実をまとめました。

更新日: 2013年09月13日

nekofunkさん

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ジブリ作品としての「火垂るの墓」

野坂(原作者)自身の戦争原体験を題材に、浮浪児兄妹の餓死までの悲劇を独特の文体で描いた作品である。

戦争の生んだ悲劇をこれでもかと描き、「これを観て泣かない人はいない」とまでいわれた高畑勲監督の名作です。

悲しすぎて見てられないから二度と見ないでおこうと話すのですが、TVで放送されるたびにチャンネルを変えることができずに、結局最後まで見てしまう...そして、毎年号泣です。

原作者の野坂昭如に「わたしはこの映画を二度と見たくない」と言わしめたほどの悲しい物語。

この「二度と見たくない」という言葉には実は色々な意味が込められているのです。その意味とは...?

後に原作者が語った「火垂るの墓」の真実

文字にしたとたん、嘘が混じる。「火垂るの墓」は、ぼくの体験にもとづいてはいるが、実際の妹はまだ1歳4カ月、喋れなかった。 作中では4歳の妹が喋る。主人公の兄は、飢えた妹に最後まで優しい。

「ぼくはあんなにやさしくはなかった」と書き、自分を哀れな戦災孤児に仕立て、妹思いの兄のように書いた嘘が、野坂にはのちのちまで重荷になる。

わずかな米をお粥にして妹にやる。スプーンでお粥をすくう時、どうしても角度が浅くなる。自分が食べる分は底からすくう。実のあるところを食べ、妹には重湯の部分を与える。

幼い妹の世話は父や母のように出来ない、妹に食べさせるつもりの食糧まで自分が食べてしまい生後1年半の妹を死なせてしまったと現在でも悔やんでいるのです。

戦時中の状況を考えると仕方がないこととは言え、本人の心情は計り知れません。

妹が自分の手の中で死んでいったこと、亡骸を自分で火葬したこと、その骨をドロップ缶に入れていたこと、この辺りのエピソードは全部実話です。

また妹を喜ばせるために、蚊帳の中に蛍を放ったことなども実話。全てが創作というわけではありません。

原作では触れられていた‘清太の葛藤‘

小説だと清太が空腹に耐えかねて、節子のための缶ミルクを飲んでしまうという描写がある 反戦とか、お涙ちょうだいとか、被害者意識とかじゃない 懺悔なんだよ、この作品自体

これは反戦を訴えながら、反戦という狭い枠にとどまらず、生きていくことの奥の奥、人間の原罪を描ききった名作である! つらすぎて、2度と読みたくない!

さらに後の作品「わが桎梏の碑」で明かになった衝撃的な過去

『わが桎梏(しっこく)の碑』という本にくわしく書いてあります。自分は清太ほどやさしくなかったとくりかえし書いてますから。

『わが桎梏の碑』で、敗戦の混乱の中で衰弱死していく自分の妹を横目に自分だけ食べ、放置し、しまいには妹の太腿にさえ食欲を感じたと書いている。

飢えた妹はよく夜泣きした。野坂は泣き止ませるために頭を叩いて脳震盪を起こさせたこともあったという。妹に対する扱いは虐待に近かったことは野坂も認めている。

後に宮崎駿が語った作品の矛盾

巡洋艦の艦長の息子は絶対に飢え死にしない。 それは戦争の本質をごまかしている。それは野坂昭如が飢え死にしなかったように、絶対飢え死にしない。

海軍士官の息子なので、父親が戦死したとして相当な額の補償金が入り保護もあったはずです。しかも7,000円というお金を持ち(当時)病院で節子を見ることも出来ていた。

当時の7,000円は現在の700万円程度の価値らしいです。

(高畑監督は)「周囲の人々との共生を拒絶して社会生活に失敗していく姿は現代を生きる人々にも通じるものである」「特に高校生から20代の若い世代に共感してもらいたい」と語っています。

実際には飢え死にするはずのない「海軍士官の息子」という設定にあえてした理由は、「戦争の悲惨さ」だけでなく「社会から孤立した結果」を描きたかったからなのかもしれません。

実は書くつもりは無かった?「火垂るの墓」誕生ストーリー

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このまとめへのコメント1

  • y_hさん|2013.09.17

    同じ戦争を戦いながらも、国内で、生活を維持できた人々、死んでいった人々。
    その区別は合理的だったのだろうか?

    現代の日本でも、報酬を得るべき人が得ているのか?
    貿易で外貨を稼ぎ出している人々が、土地の不労所得の上で暮らしている人々より豊かな生活ができるべきだと思う。

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