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五輪レスリング存続決定…伝統競技を襲ったまさかの試練と復活までの経緯

2013年2月にオリンピック中核競技からはずれ、一時は実施が危ぶまれたレスリングが、2020年東京五輪実施競技の最後の1枠に見事選ばれた。中核競技の除外から実施競技への復帰までの経緯とその理由をまとめた。

更新日: 2013年09月09日

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・「五輪の象徴」とも言われるレスリング

古代オリンピック競技であり、近代オリンピックでもほぼ必ず実施されていた伝統競技

レスリングは古代の五輪から行われてきた。近代五輪も第1回の1896年アテネ大会から、1900年パリ大会をのぞくすべての夏季五輪で実施されてきた。

昨夏のロンドン五輪で、日本が獲得した金メダル7個のうち4個がレスリング。

日本の「お家芸」としても知られる

・2月に中核競技から除外が決定、存続は極めて厳しいとも言われていた

2月に発表された中核競技からの除外は波紋を呼んだ

昨年のロンドン五輪で実施された26競技のうち、レスリングを除外することを決定した。

理事会はレスリング、近代五種、テコンドー、ホッケー、カヌーから投票で中核競技から外れる1競技を決め、レスリングは近代五種との決戦投票で敗れた。

レスリングの他、復帰を目指す野球と女子ソフトボール、空手、武術、スカッシュ、ローラースポーツ、スポーツクライミング、水上スキーのウエークボードの8競技のなかから、5月の理事会で候補を1または複数に絞り込み、9月の総会で決定する。

IOCでは大会の活性化のため、競技の入れ替えを進める方針で、理事会で評価の低いレスリングの存続は極めて厳しい情勢とみられている。

優先的に実施が決まる「中核競技」から外れると毎回他の競技と開催を争わなくてはならなくなる

2007年7月のグアテマラ市でのIOC(国際オリンピック委員会)総会で、IOCはオリンピック憲章を改定し、今後の大会で優先的に実施する「中核競技」を決定した。

中核競技から外れると、IOCが五輪活性化のために進める実施競技入れ替えの対象となる。

中核競技でない競技は、4年ごとに総会で過半数の支持を必要とする。過半数が得られなければ実施されなくなるので、他の競技と4年ごとに争い続けねばならない。

・そんな状況の中、5月には最終候補の3競技の1つに選ばれた

5月には最終候補の1つに残った

2020年開催の五輪の競技種目に日本のお家芸レスリングが最終候補のひとつとして残ることになった。

国際オリンピック委員会(IOC)は29日、サンクトペテルブルクで理事会を開き、2020年五輪で実施する残り1競技の候補にレスリング、野球・ソフトボール、スカッシュの3競技を選んだ。

レスリングは2月に25の中核競技から除外された後、ルール改正や組織改革などに取り組み、存続をアピールしてきた。

・そして今回、ついに実施競技に返り咲いた

9月8日、2020年夏季五輪最後の1競技に選ばれた

2月のIOC理事会で中核競技から漏れたレスリングの五輪存続が決まった。

国際オリンピック委員会(IOC)総会2日目は8日、東京開催が決まった2020年夏季五輪で実施する最後の1競技をレスリングと発表した。

国際レスリング連盟は分かりやすいルールへの変更、女性委員会の設置などの改革を進め、1896年の第1回大会で実施された伝統競技の存続につなげた。

・そもそもなぜ中核競技をはずされたのか?

IOCがまとめたロンドン五輪実施26競技の評価報告で、レスリングは低い評価だった。ロンドン五輪での人気度は10段階の5を下回り、テレビ視聴者数やインターネットのアクセス数、メディアによる報道も少なかったと判定された。

はっきりしているのは、これまで特に五輪残留にむけたロビー活動をしてこなかったことである。

国際レスリング連盟はそうした努力を怠ってきた。これまでもIOCから競技に対する改善を求められていたようだ。

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