1. まとめトップ

この記事は私がまとめました

元社員が解雇撤回と330万円の慰謝料を求め会社を提訴

秋田書店が雑誌の読者プレゼントの当選者数を水増しするなどした問題で、この問題を告発し、その後、解雇された元女性社員(28)が11日、解雇の撤回を求めて訴えを起こした。

「わたしは、読者を裏切る秋田書店が許せません。小さいころから憧れていた漫画編集者の夢を失いました」と、涙まじりに語った。

2007年ごろから読者プレゼントの担当をしていた女性は、会社が、読者プレゼントの当選者数を水増ししていた事実を知り、上司に不正をやめるように訴えたと話す。

内部告発後、ひどいパワハラが始まった

秋田書店に解雇された元女性社員は「言葉で『消えろ』とか、『もうお前は会社から出て行け』、『もう仕事はしなくていい』、『結婚して仕事を辞めたらどうだ』とか、言葉のパワハラ(を言われた)」と語った。

水増し掲載を知って抗議したところ、上司に「他人には口外しないように」などと言われ、その後も「編集者でいられなくしてやる」などの暴言でパワハラを受けた。このため女性は適応障害を発症し11年9月から休職、12年3月に懲戒解雇された。

「景品を盗んだ」という濡れ衣を着せられ不当解雇されたと主張

内部告発したこの女性は、2012年2月に懲戒解雇された。
解雇の理由は、「読者プレゼントを発送せず盗んだ」というものだった。

元女子社員は会社に「私は景品を盗んでいません。盗んだ証拠でもあるんですか」と訴えたが、会社側は「盗んだ証明をする必要はない。あなたが一番知っていることでしょう」と反論したという。

大澤孝征弁護士は「もし裁判になれば、ポイントは2つあります」と解説した。「元女子社員が景品を窃取した証拠があるのか、懲戒解雇という不利益な処分をする場合、弁明の機会を与えるのが原則で、女子社員に弁明の機会を与えたのか。いずれも会社にとっては不利な状況で、解雇撤回の訴えに留まらず、元女子社員に対する不法行為の裁判になる可能性があります」

女性は、事実無根だとして、11日午後、解雇の撤回と謝罪を求めて、秋田書店を提訴した。
秋田書店に解雇された元女性社員は「解雇されて生活の全てが一変しました。全力で裁判で戦っていく決意です」と語った。

始まりは8月の内部告発→消費者庁が措置命令を出すという異例の事態に

事の発端は8月だった。
秋田書店が、女性向けの漫画雑誌で、家電製品やファッション雑貨などの読者プレゼントの当選者を、実際より多く表示していたことが発覚した。

当選者名を発表する際には、架空の名前を載せるなど、あたかも実際の当選者がいるように装っていた。
消費者庁が、景品表示法に基づき、異例の措置命令を出す事態になった。

水増しという不正は組織的に行われていた

今回、秋田書店を提訴した元社員の女性は、読者プレゼントの水増しは組織的に行われていたと主張した。
秋田書店に解雇された元女性社員は「不正を指示した編集長は、今も編集長のままです。読者を裏切る腐敗した体質が変わらないかぎり、同じことが必ず、形を変えて起こっていくと思います」と語った。
女性は、不正に関わるうちに体調を崩したと話した。

そして、プレゼントを盗んだとする解雇理由について、秋田書店に解雇された元女性社員は「秋田書店は、わたし個人に不正水増しという罪をなすりつけて、懲戒解雇を行いました。おかしいことには、おかしいと声を上げます。不正を隠ぺいし、会社ぐるみで読者をだます体質の秋田書店を許すことはできません」と話した。

提訴された秋田書店は11日、「提訴については、訴状の送達を受けていないので、コメントできません。会社としては、訴状検討のうえ、原告に対して、しかるべき応答をいたします。元社員に対する懲戒解雇は、水増しの是正を主張したため解雇した事実はありません。また、解雇理由は正当なものです」とコメントした。

水増しを始めた理由は、不景気によりメーカーから無償の景品提供を受けられなくなったから

消費者庁は、同社が05年ごろから水増しを続けていたとみている。同社は「不景気でメーカーから商品提供が受けられなくなり、不当表示をするようになった」と説明。社内調査の結果、少年誌を含む他の雑誌に違反はなかったとしている。昨年4月に不当表示を取りやめたが、その時点では公表しなかった。「深くおわび申し上げます」としている。

ブラックジャックに憧れ、子供に夢を与える編集者になりたいという志をもって入社した

「子供や読者をだまし、夢を奪う不正はやめましょう」

 厚生労働省で11日記者会見した女性は、東日本大震災発生を受け、子供に夢や希望を与える漫画を作ることが大事だと考え、不正をやめるよう訴えていたと明かした。だが会社に思いは伝わらず、不正はその後も続いた。

女性は秋田書店の人気漫画だった手塚治虫の「ブラック・ジャック」が大好きで、同社に憧れて入社したという。女性は「ブラック・ジャックは、つらい時、苦しい時、読者に寄り添い、共に成長できる作品だった。私も編集者としてそんな作品を作りたかった」と涙をこらえた。今もメンタル不全を抱える。「秋田書店は今回の不正で誰が責任を取ったのか。裁判を通じ全て明らかにしない限り、同じことを繰り返すだろう」と訴えた。

景品がないのに読者プレゼントを実施して架空の当選者を発表。そんな子どもだましをホントにやる会社があるなんてオドロキ。しかもまじめな意見をあげた社員をパワハラでつぶす。サイアクね。→秋田書店の景品不正告発社員/解雇撤回求め提訴/東京地裁 jcp.or.jp/akahata/aik13/…

秋田書店「読者プレゼント水増し」で消費者庁から措置命令を受けて以降、秋田書店は、何の責任もとっていない。フツーの企業であれば、責任者の降格・減俸などの処分がおこなわれて当然の事態。責任をとらない企業体質と、不正に声をあげた若い女性社員をパワハラ解雇する企業体質は一体のもの。

1 2