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isdamさん

1977年、アメリカ、オハイオ州で3件の連続暴行事件が発生した。

被害者の証言から一人の容疑者が浮かび、採取された指紋も照合。逮捕されたのは強盗の前科があるウィリアム(ビリー)・スタンリー・ミリガン(26)だった。

ビリーは犯行を否定

しかし彼は、自分はやってないという。状況証拠をつきつけられても、弁護士に犯行の記憶がまったくないと訴えた。その後、ビリーは壁に頭をぶつけたり、素手で便器を割ってその破片で手首を切ったりと信じがたい方法で自殺を図る。拘置所では自殺を防止の為に彼に拘束服を着せたが、看守が見回りに来ると、彼はそれを抜け出し枕代わりにして眠っていた。弁護士のゲイリーとジュディーはビリーに精神鑑定を受けさせる事にした。

自分はビリーではない。

さっそく依頼を受けた精神科医のドロシーはビリーと面会する。しかし、その時ビリーは自分は「デーヴィット」でビリーは頭の中で眠っていると言った。最初は演技かと思っていたドロシーだったが4度目の面会で「ディヴィット」から「アーサー」という人格に変わるのを目前で見た時、ビリーは多重人格であると確信する。担当のパーニー・ヤヴィッチ検事立ち会いの元、精神科医のドクター・ハーディングの診断を受ける事になったが、二人の前で次々と年齢、国籍、性別さえも異なる違う人格が現れた。

多重人格が判明

ビリーは裁判を受ける能力がないと判断され拘置所から病院へと移送された。

なぜ多重人格になったのか

その後の診断でミリガンは少年時代に義父から虐待を受け、自己防衛の為に様々な人格を作り出した事が分かった。人格が複数生まれ、自分の与り知らぬところで時間が進んでいることにわけの分からなくなったビリーの人格は 17 歳の時にビルの屋上から飛び降り自殺を図る。しかし、飛び降りる直前にレイゲンが彼を止め自殺は失敗し、長い間眠らされる事となった。

24人の人格(のうちの11人)

●ビリー・ミリガン / ウィリアム・スタンリー・ミリガン Billy Milligan / William Stanley  
 Milligan 26歳 男
 核となる人格。他の人格の存在を知らず、自殺を図ったにも関わらず生きていることにより精 神不安定に陥る。
●アーサー Arthur 22歳 男
 上流階級のイギリス人。合理主義者で両手の指先同士を合わせて喋り、流暢なアラビア語を読 み書きできる。人当たりが良く知識もあるが、自らスポットに立とうとはしない。危険の無い 場所では彼が人格たちのリーダーとなる。知的な話ぶりとイギリス訛りによって半信半疑であ った判事らに多重人格者あることを確信させた重要な人物の一人。
●レイゲン・ヴァダスコヴィニチ Ragen Vadascovinich 23歳 男
 憎悪の管理者。彼の名前は "Rage Again" (再度の憎悪)からとられた。ユーゴスラヴィア  人。銃と弾薬の権威で、空手の達人、怪力の持ち主でアドレナリンの分泌を操ることが可能。 アーサーと対をなす人格で、刑務所を含め危険な場所では彼が人格たちのリーダーとなる。そ のため街のならず者たちとの交流も深く、状況によっては暴力による解決を認めている。スラ ブ訛りの強い英語を話す。
●アレン Allen 18歳 男
 唯一煙草を吸い、右利き。愛想が良い性格で、口先がうまく外部の人間との交渉を担当する。 肖像画を描く。母と親密。
●トミー Tommy 16歳 男
 喧嘩っ早い縄抜けの名人で、ビリーが義父から虐待を受け、縄で縛られた際に誕生した人格。 風景画を描く。電気の知識に長けている。
●ダニー Danny 14歳 男
 いつも怯えている。父親の虐待のせいで屋外を恐れている。静物画が得意。
●デイヴィッド David 8歳 男
 苦痛の管理者で、他の人格が受けた苦痛を負う役で何もわからずただ泣く。他の人格から愛さ れている。
●クリスティーン Christene 3歳 女
 イギリス人の少女。隅の子供。失読症。ビリーの中で最初に誕生した人格(実父がビリーの目 の前で自殺未遂をした際に誕生)。
●クリストファー Christopher 13歳 男
 クリスティーンの兄。コックニー訛りがある。ハーモニカを吹く。
●アダラナ Adalana 19歳 女
 レズビアン。孤独で内向的。詩を書く。強姦事件に関与したため後にスポットを追われる。他 の人格のために家事を行っている。
●教師 Teacher 26歳 男
 裁判で無罪が確定した後、アセンズ精神衛生センターの治療によって誕生した統合人格。統合 前の全人格の記憶をほぼ完全に覚えている。しかし、周囲・マスコミに追い込まれる中で安定 して教師が意識を支配するには長い年月がかかった。現在のビリーで 23 の人格が一つに統合 された人格である(ただし、ビリーによると他の人格はまだ脳内にいると発言している。統合 と言っても弱い統合であると推測される)。

アーサーに押さえ込まれている13人の「好ましくない者たち」。

●フィル / フィリップ Phil / Philip 20歳 男
 乱暴者。強いブルックリン訛り。犯罪を犯している(強姦事件の張本人)。
●ケヴィン Kevin 20歳 男
 犯罪を好む男。薬局強盗事件を起こし逮捕され、刑務所に服役する。その後強盗事件の張本人となる。
●ウォルター Walter 22歳 男
 オーストラリア人。生まれながらの猟師で方向感覚が抜群。
●エイプリル April 19歳 女
 ボストン訛りがある。義父に対する復讐心が強い。
●サミュエル Samuel 18歳 男
 正統派ユダヤ教徒で、全人格で唯一の神を信じる人格。
●マーク Mark 16歳 男
 自主性がない。働き者。他の人格に命令されなければ何もしない。
●スティーヴ Steve 21歳 男
 人々の真似をして喋る。常に人を嘲る。
●リー Lee 21歳 男
 悪ふざけを好むコメディアン。
●ジェイスン Jason 13歳 男
 癇癪を起こす“安全弁”。
●ボビー / ロバート Bobby / Robert 17歳 男
 夢想家。自信が無く現実的な行動力に欠けている。
●ショーン Shawn 4歳 男
 耳が不自由で蜂に似た音を出す。ビリーの中で 2 番目に誕生した人格(ビリーが幼い頃に花瓶 を落として割ってしまい、母に叱られそうになった際に誕生)。
●マーティン Martin 19歳 男
 俗者のニューヨークっ子。
●ティモシー / ティミー Timothy / Timmy 15歳 男
 花屋につとめるがそこでゲイの店長に関係を迫られ心を閉ざしてしまった。

人格が切り替わる瞬間

人格アレンの証言によると、脳内のスポットと呼ばれる一点を中心として各人格が立っており、スポットに立つ人格が意識を持つ。比較的安全である場所ではアーサー、刑務所内や検事署内などビリーにとって危険である場所では、レイゲンがどの人格をスポットに立たせるかを決めるという。なお、このとき各人格は、基本人格ビリーを起こすと自殺をする恐れがあるため寝かせたままだという。

多重人格のため無罪の判決。

ドクター・ハーディングはビリーの人格を1つにする治療の為にビデオテープに撮った違う人格の彼を見せる事にした。そうした治療を繰り返していくことで、人格が少しづつ統合され、ビリーが眠っている時間が減っていった。ビリーは多重人格によって事件を引き起こしてしまったと判断され無罪の判決が下された。

しかし、それだけでは終わらなかった。

多重人格について精神治療を受ける義務を課せられたビリーは様々な医師の治療を受ける。ビリーの人格を尊重し彼の信頼を得て治療を始めたコール医師は、ビリーの数多くの人格が新しく出現した「教師」という人格によってコントロールされていると判断した。

コール医師と「教師」との会話

コール医師は粘り強く「教師」と会話を続けながら他の人格を眠らせるように頼み、ビリーの中にあるたくさんの人格を徐々に一つに統合させていった。 治療の効果があって、ビリーの人格が突然変わることはなくなり、監視付きの外出が許され、母と妹と会うことも許された。

ビリー釈放に反対運動が勃発

1979年7月、『ビリー釈放か?』という記事が報道されると、釈放反対運動が起き、世論に押される形でビリーはコール医師がいるアセンズ治療センターから出され、監視の厳しい別の精神病院に移されることになった。ビリーは再び精神のバランスを崩し、それまで「教師」によって眠らされていた凶暴な「レイゲン」の人格が現れ、次々にこれまでの人格が目を覚ましていった。

7週間の結婚生活

1981年、そんな絶望的な状況のビリーに新たな出会いが訪れる。ビリーの以前の精神病院仲間の妹で、タンダという女性だった。ビリーの多重人格を理解する彼女に、ビリーの人格の一人「アラン」が好意を持ち、タンダと付き合い始める。1981年12月、2人は周囲の反対を押し切り結婚。しかし結婚してわずか7週目にして、タンダはマスコミの騒動に疲れたとの置き手紙だけを残し、ビリーの前から姿を消した。

ショックのあまり多重人格に異変が起こる

ビリーが絵を売って貯めていた貯金も一緒に消えていた。 世間からの非難と愛する人の裏切りにより、大きなショックを受けたビリーは食事を一切取らなくなり眠り続けた。その間に彼の中でとんでもないことが起こっていたのだ。絶食から34日目、「教師」が別の人格一人一人を説得し、深い眠りにつかせていったのだ。

多重人格の克服

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