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自決も辞さない千日回峰行はとてつもない荒行だった

比叡山の千日回峰行(せんにちかいほうぎょう)を2度達成した天台宗大阿闍梨(だいあじゃり)の酒井雄哉さんが死去。その生き方に学ぶ。

更新日: 2017年02月13日

wampoさん

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千日回峰行という
我々が想像もつかないような
荒行が、比叡山にありました。

そんな過酷な行を2度も
成し遂げた酒井さんが死去。
その偉業をまとめました。

(画像・比叡山延暦寺)

どのくらい凄いか

記録の残る織田信長の比叡山焼き打ち後、
2度の回峰行を達成したのは3人しかいない

※1300年の歴史の中で2人とも。

まずは「十二年籠山」を達成しなければなりません

そのために行者は、常に小刀を懐中に忍ばせ、行に臨む

さらに、死出紐(しでひも)も装備。

山中で自刃する体力も無い。自刃は怖い。その時のために腰に死出紐(しでひも)をまく。この紐で木に結び、首をくくる。
さらに手巾という白いハンカチのような布も携帯。この布を顔にかぶせ、そこで静かに眠りにつく。
この3種類の死に方を用意して、行者は行に臨む。

(参照http://sarobou.blog119.fc2.com/?mode=m&no=138

その内容

往復48キロの山道を1000日間、1日も休まず歩き続ける

奈良県・大峯山の頂上にある大峯山上本堂まで(30kmとも)

千日といっても連続して3年間という意味ではなく、7年間をかけて通算1000日の間行なわれます

※9年とも

ざっと紹介しましたが、実際は
スケジュールが細かく決まっています。
(冬の比叡山は雪に閉ざされるので
開山の間(5月~9月)に行う)

登山道ではなく獣道。
高い山を毎日フルマラソン…
時間がタイトなので睡眠時間もわずかに。
血尿が出るというすさまじさ。

体験した大阿闍梨のコメント

「5月の山頂は雪が降ることも珍しくなく、6月になると栄養失調になり、梅雨明けとともに猛暑、そして台風や雷のシーズンが訪れ、その頃は疲れもピークで血尿が出ます。加えて、40度近い高熱が出たこと、下痢が止まらなかったこと、心臓の具合が悪くなったこと、いろいろなアクシデントがありました。しかし、行の間は寺の敷地から出ることは許されませんから、医者に診てもらうことはできず、もちろん行を休むこともできません」

大峯千日回峰行大行満大阿闍梨
慈眼寺住職 塩沼亮潤さん

小学生の頃、酒井さんの行をテレビで見て
やりたいと思っていたそうです。
す、凄い。
(参照http://wedge.ismedia.jp/articles/-/943

終盤こんなプログラムも決行

9日間飲まず食わず眠らず横にならず。四無行という。
言うと簡単だけど普通の断食と違って水を一切取らない。

実際やると、2日で唇が切れ、4日で手に死斑が出て
体からは死臭が漂うという。

生きて帰る確率は五十%という危険極まりない行だ。

個人差もありますが、
水を飲まなければ10日間で
人間は死んでしまいます。
9日間はそのギリギリのライン。
過酷です。

(2007年堂入りする行者・左端)

2度達成した酒井さんの言葉

「回峰行で得たものは何もない。だけどおかげで今がある」

人生は積み重ねだから、
重ねて、重ねてひとつのものができるんだ。

いつも言ってるんだよ。おれ死んだらお葬式いらねえからって。ちょっと出かけて来ますわって、そういうのがええわな。

空前絶後の荒行を2度も
成し遂げた酒井さんのこの境地…。

生きる事への考えが改まる思いです。
荒行は我々には遠く及びませんが
日々精進したいものです。

お悔やみ申し上げます。

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