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【写真】森山大道に学ぶ—初心者のための路上スナップガイド—

世界的に高い評価を獲得している写真家の森山大道。彼の写真に対する姿勢・考え方は多くのアマチュアカメラマンにとっても大きなヒントになると思います

更新日: 2018年07月31日

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datamanさん

もりやま だいどう
写真家
1938年10月10日生まれ
大阪府池田市出身

「アレ・ブレ・ボケ」と形容される独特の作風は海外でも高く評価されている

日本写真批評家協会新人賞、日本写真家協会年度賞、第44回毎日芸術賞受賞、ドイツ写真家協会賞受賞など受賞歴多数

自称「街頭スナップ写真家」

50年間、街に立ち、路上のあらゆるものを撮り続けてきた

森山大道が語るスナップ写真の極意とは?

※スナップ写真=人物などの被写体を、自然な形や雰囲気の中で早撮りした写真

▼ カメラは何でもいい

もうずっとコンパクトカメラを使ってるけど、でもそれがなくても、撮りたくなったら、どんなカメラでもいいから目のまえにあるカメラで撮ります、たとえそれが「写ルンです」でもポラロイドでも大型カメラでも
これでなくてはなんてことはまったくないです

コンパクトでも一眼でもスマホでもいい

デジタルはダメだとか、僕の美学に合わないなんてことはない
最終的に良い1枚が写ればいい
写真家にとってはそれがすべてだ

フィルムでもデジタルでもいい

▼ モノクロでもカラーでもいい

写すぼくの実感として、モノクローム写真には、多分に世界を象徴化し抽象化する感じがあり、カラー写真には、どこか外界を世俗化し風俗化する趣がある

両方を使い分けることが大事

▼ オススメのカメラは

2013年4月発売

新型APS-CサイズCMOSイメージセンサー
高性能画像処理エンジン“GR ENGINE V”
ローパスフィルターレス仕様を組み合わせることで
高い解像度と階調豊かな色再現性、高感度画質の向上を実現した

シャッターレスポンスが速くて良い
暗がりがスカッと撮れるのがずいぶん違う
僕のように都市をスナップするものにはうれしい

GRを使う一番のモーメントは、パッと手に馴染むのが体感できるところ
ファーストインプレッションのようなものでパッとくるものがある
もう50年以上ストリートスナップを撮っているが、色々使った中でGRシリーズがストリートスナップに最も適している

▼ なるべく身軽に撮る

いろいろ持つともうダメなんです
だから、コンパクトカメラでっていうのもあるんですよ
(中略)
とにかく、ごろついたりかさばったり重いものはすべてダメ
(中略)
カメラバッグなんてとんでもないですね

▼ たくさん撮る

ただ僕がこれまで撮影してきた路上のスナップ写真というものは、とにかく圧倒的に量を撮らないと意味がないんですよ
僕のスナップ写真に対する考え方の一つとして、「量のない質はない」というのがあります

ストリートカメラマンは圧倒的な偶然に委ねているのだから、数を撮らないことには引っかかってこない

下手な鉄砲といいますが、スナップ写真はまさにそのとおりで、それ自体恥ずべきことではなくて誇るべきことです
(中略)
小手先の美学や観念で作られた写真なんて量が一蹴します

若いころは100mでフィルム1本位は撮っていたかな。
今はその気になってだいたい一日20本

1日720枚!(20本×36枚)

▼ 毎日通る道を撮る

学生なら学校への行程を、サラリーマンなら会社に行くまでの道程を、あるいはよく行く商店街を、そうした自分の日常で辿っている道を、まず徹底的に撮ったほうがいい
(中略)
だいたい商店街1本をしつこく撮れば、スナップのレッスンにとどまらず、写真全般のいいレッスンになる

▼ ひとつの道を往復で撮る

同じ道でも
逆光で見てさほど面白く見えなかった物でも、順光で見れば面白かったり……
大げさに言えば街の風景が変わってくる
そうするとまた、別のショット、別のイメージが撮れる
だから、商店街や通りを撮るときは、必ず往復すること
もし急いでいて、往復することができない場合は、必ず振り返る

▼ とにかく撮り続ける

たいして動かないで考えて、あのスタイルもこのパターンもイヤだとか分かったとか言ってやめてしまったら、そこでおしまいなんですね
やはり撮ることによって変わっていくしかないんです
ダメならダメでやりつづける、変えようという意志よりも撮る意志によって変わっていくことのほうがぼくは正解だと思う

あんまり頭の中でごちゃごちゃと考えたり、理屈をこねてる前に、撮っちゃったほうがいいよっていうことなんだ
理屈なんて、後からいくらでも付けられるんだからさ

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