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実は意味があった? “夢”の意外な役割とは【睡眠の不思議】

当たり前のように見る睡眠中の「夢」。すぐに忘れてしまったり、良いところで終わってしまうなど、分からないことが多くそのほとんどが未だに解明されていません。ただ今も世界のいろんな研究機関で「夢」について調査が進められています。今回は今分かっていること・考えられていることをまとめました。

更新日: 2013年10月01日

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【夢の役割とは?】その2:心の痛みを抑える・感情を整理する

一晩寝たら忘れる、一晩おいて頭を冷やそうという言われるように、寝ることは感情の整理につながる考えられています。この場合、時間の経過が大切なのではなく、レム睡眠が大きな役割を果たしているようです。

夢を見ることで、心に痛みを覚えるような記憶のつらさが軽くなるのかもしれないという。一種の「夜間セラピー」のような役割を果たすという

研究で、心をかき乱すような写真を見てから眠りについた人の脳をスキャンしたところ、レム睡眠時に感情を司る部分の活動が低下していることがわかった。

「夢を見る期間」といわれるレム睡眠の間はストレスに関係する脳内の化学物質のレベルが大きく下がることが分かった

【夢の役割とは?】その3:起こりうることへのシミュレーション

人は無意識のうちに、これから起こりうることや想定することに対してシミュレーションを行います。夢を見て、さまざまな情報や感情を整理し、現実と向き合うための訓練をしているのもかもしれません。

人間の夢は脳が外部的な刺激を受け止めて正常に処理してゆくための機能を身につけるためのシミュレーションの役割を果たす

疲れたから眠るのでなく、眠りは夢を見て現実のための訓練を行う時間。

夢は体験や記憶を反芻し、内容のシャッフルを伴うもの。これによって、さまざまな出来事への対処方法をシミュレーションしているのではないかという説がある

動物も夢を見ると言われています。猫が睡眠中に走るような動きをしたりする場面が多く目撃されています。

夢の研究は、猫の実験によってより深く解明されていきます。猫は、夢の中で餌を獲るシミュレーションを行っているらしい、とわかってきたのです。猫は眠っている間に昼間や過去に得た情報を整理し、具体的に使える情報に組み立て直す作業をしていて、それが「夢」だというのです。

【夢の役割とは?】その4:想像力(創造力)を養う

カリフォルニア大学の精神医学者サラ・メドニック氏が行った研究によると、レム睡眠を含む仮眠を取った人は、創造性を測る単語テストの結果が良好だったという。

記憶の改善以外にも睡眠には、未来に想像を巡らせる力を養い、正しい方向性を見いだせるようになる効用もある。 「人は未来を想像するときに、過去に経験した事柄を結び付け直している」

米ナショナルジオグラフィック ニュースの取材に対しての、ハーバード大学の精神医学者ダニエル・シャクター氏の言葉

▼ 夢の内容は、時代や暮らす場所に左右されにくい?

夢の内容は時代や地域によって変わるのでしょうか?世界の多くの地域から夢のサンプルデータを集めた研究によると、地域によって夢の内容に大きな変化は見られなかったそうです。ただ犯罪が多い国では攻撃的な夢を見る人の割合が増えるとのこと。

2002年、約1200人の大学生を対象に行なった「よくみる夢」の調査結果によると、彼らがよくみるのは「追われる夢」「落下する夢」「学校生活の1コマの夢」「性的体験の夢」でした。

1950年代の同年代の若者の夢と比べてみると、この50年間で社会が大きく様変わりしたにもかかわらず、若者がよくみる夢はまったくといっていいほど同じだった

▼ 世界中が注目!「夢の解読」を日本の研究チームが進めている

研究チームの神谷康(ゆきやす)神経情報学研究室長は「夢の内容を客観的に、高精度で推定できる仕組みを構築できた。想像や幻覚の解読にも使える」と話す。

夢を見ている時にも、画像を実際に見ている時と類似する脳活動パターンが生じている

脳の活動を解析することで、7割以上の高い確率で的中させることができた。心理状態の可視化や精神疾患の診断など幅広い応用が期待される。

▼ 研究内容の詳細が分かりやすく記されています

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このまとめへのコメント1

  • y_hさん|2013.10.02

    夢と学習の関連について。

    ニューラルマシン(模擬神経回路)による人工知能の挙動を見ていると、
    特定の神経細胞に判断処理が集中してしまい、ネットワーク全体の性能が、
    ごく少数の神経細胞に依存してしまう現象がしばしば起こる。
    個々の神経細胞の能力は低めに設定されているため、
    当然、この現象が起こると、ネットワークの学習性能が頭打ちのなってしまう。

    そこで、特定の少数の神経細胞に偏っている負荷を、
    周辺の神経細胞にも分担してもらうことができれば、
    ネットワーク全体の性能が回復することが予想される。

    その方法として、「ある程度の学習を行うたびに、
    ランダムなノイズに近い情報を流し込み、
    神経細胞ネットワークの楽な、自然な繋がりを回復させるフェーズを
    設けたら良いだろう」と思い、「睡眠フェーズ」を作る案を自分は考えた。

    処理が集中している神経細胞の周りの神経細胞も偶然に同期して発火したら、
    処理に組み込まれて、処理をより多くの細胞で行うように組みなおす。
    すると、多くの神経細胞で同じ処理を行うようになるため、
    さらに複雑な判断が集中したら、同じ処理を担っている神経細胞の中で、
    さらに役割分担をすればよい。
    神経細胞に、ごく近傍は協同して発火し、遠くなら抑制しあうような特性を設ければ良さそうだ。

    自分はこの工程をニューラルネットワークの「ぼかし」と名づけた。
    夢は、このぼかしの産物ではないか、と思っている。

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