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食べ過ぎ注意!銀杏中毒の危険性

今が旬の銀杏。秋の和食にはかかせない食材ですよね。そんな身近な銀杏ですが、実は食べ過ぎると人によっては中毒症状が出てしまう例もあるようです。

更新日: 2013年09月30日

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tiny_kuroさん

■銀杏の栄養価

ぎんなんの食用部分は殻の中の胚乳部分で、脂質、糖質、たんぱく質、ビタミンA・B群、ビタミンC、鉄分、カリウムなどを含みます。
 滋養強壮、強精効果のほか膀胱や肺をあたためる働きがあり、頻尿や夜尿症の改善、ぜんそくの治療、せき止め、たん切りなどに効果があるといわれています。
中国では、昔からスタミナ食や薬用としても知られ、ごま油に漬けたものは強壮食、また、空いりしたものは夜尿の薬としても有名です。

■食べ過ぎた時に起こる症状

ギンナンを食べ過ぎると1~12時間後に、腹痛・嘔吐・下痢・頻脈・消化不良などの食中毒様症状が出るほか、ひどい場合にはふらつき・痙攣・呼吸困難・意識消失・ショックなどを引き起こします。
最悪の場合、死に至ることもあるのです!

銀杏の食用による死亡の事例は、第二次大戦の前後に多く報告され、1960年代以降は減少していますが、最近でも症例報告は時々あり、2010年には成人女性が60個の銀杏を食べ、吐き気やおう吐などの中毒症状を認めています。

■子供はとくに注意!

全ての中毒患者さんの8割以上がお子さんで、特に3歳未満が多いと報告されています。

このギンナン中毒を引き起こすのは、圧倒的に “ 小児 ” が多いです。
小児(5歳未満)に多く、報告されている全患者の70%以上が10歳未満の子供です。
大人の場合には、かなり多量に摂取した場合に限られています。
大人は肝臓にMPNを解毒する酵素がありますが、小児は解毒能力がまだ発達していないためギンナン中毒になりやすいのです。
そのため、小児のギンナンの摂取は制限する必要があります。

■原因は?

ギンナンに含まれるチルビリドキシ(MPN)という物質が、ビタミンB6の欠乏を引き起こし、その結果、ギンナン中毒が現れると考えられています。
このチルビリドキシ(MPN)は、ビタミンB6に極めてよく似ているため、ビタミンB6の働きを邪魔して、見かけ上、ビタミンB6欠乏症状を引き起こします。
ビタミンB6には、体内での様々な生化学反応の酵素の働きを助ける作用があるのですが、そのなかでも神経伝達を抑制する働きがあるGABA(ギャバ)の生合成をチルビリドキシ(MPN)は阻害してしまうのです。
すると、神経伝達が抑制されず、中枢神経の異常興奮により痙攣などの症状を現してしまう・・・といわけです

■中毒が起こる量の目安

小児 =  7粒以上、
 成人 = 40粒以上 とされています

特に小児の場合は個人差があり、数粒でも中毒症状を起こしたという報告もあるようです。
子供はあればあるだけ食べることがよくあるので、お皿に始めから5つ程度までしかギンナンを盛り付けないようにしたほうが賢明ですし、料理の中の個数をよく調べたほうがいいと思います。

また、5歳未満の場合は、はじめから与えない方がいいと思います。

■中毒症状がでてしまったら

治療は全身管理と対処療法が主体となりますが、痙攣に対しては、ビタミンB6の活性を持つ、PLPという物質の注射が有効とされています。

もし、銀杏を食べた後になにかしらの症状が出た場合は、来るだけ早く病院に行って、銀杏を食べたことを医師に告げましょう

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