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作りこまれた世界観が凄い…美術監督・種田陽平による三谷作品の舞台セット

「THE有頂天ホテル」「マジックアワー」「ステキな金縛り」「清洲会議」の4作品で三谷監督とタッグを組んだ美術監督・種田陽平。彼の細部までこだわり抜いた美術セットが、素晴らしすぎます。

更新日: 2015年10月24日

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ringo-mikanさん

豪華絢爛なホテル、美しくノスタルジックな街並み、荘厳で重厚な法廷…。日本のエンターテインメント界を代表するヒットメーカー・三谷幸喜の映画の魅力は、舞台となるセットなしには語れません。

本展では、映画撮影におけるセット製作のための資料や、実際に撮影に使用された装飾、小道具や模型などを展示する。

「種田陽平」って???

数々の話題作の美術を務め、日本を代表する美術監督の一人

三谷幸喜作品とのタッグをはじめ、クエンティン・タランティーノ、チャン・イーモウなどの海外の著名な監督からも絶大な信頼と高い評価を受けている

種田の手がける物語の舞台は、無国籍な架空の街、新宿歌舞伎町、日本の土着的な村、昭和30年代の炭坑町、ヨーロッパのとある港町、架空のホテル…と、じつに多種多様

有名な作品を多数手掛けているので、きっとどこかで目にしているはず!

脚本の段階から特定の役者を想定して書くことを「当て書き」と呼ぶが、「THE 有頂天ホテル」「ザ・マジックアワー」でコンビを組んだ三谷幸喜監督をして、「セットに当て書きをした」と言わしめた。

美術監督に全幅の信頼を寄せているからこそ!出来ることですね。

代表的な作品はコチラ

出典yaplog.jp

1996年、岩井俊次監督。

美術監督「種田陽平」を有名にした作品。
第20回日本アカデミー賞・優秀美術賞

架空の歴史上にある移民が集まった日本の街「YenTown」の雑多で多国籍風な世界観を見事に作り上げています。

1998年、リー・チーガイ監督。

第18回香港電影金像奨・最優秀美術監督賞、
第22回日本アカデミー賞・優秀美術賞を受賞

美術セットで完全に新宿歌舞伎町を再現!
薄汚れた裏側の街並みがリアルすぎます。

2003年、クエンティン・タランティーノ監督。

米国美術監督協会の最優秀美術賞にノミネート

主人公ユマ・サーマンが栗山千明やルーシー・リューと対決する青葉屋。
任侠の世界を演出しているのか、日本の座敷や日本庭園なども登場しまが、本物の日本とはちょっと違う外国人から見た「ニホンっぽい」仕上がりになっていました

他にも人気作品が多数!

死国/香港大夜総会/冷静と情熱のあいだ/フィラメント/フラガール/69sixty nine/いま、会いにゆきます/千年旅人/ほとけ/花とアリス/空気人形/ヴィヨンの妻 〜桜桃とタンポポ〜/悪人

他にもアニメ『借りぐらしのアリエッティ』やゲーム『かまいたちの夜2』の美術監督も務めています。

三谷作品で見せる美術の「こだわり」

2005年公開。

第61回毎日映画コンクール/優秀美術賞、
第30回日本アカデミー賞/最優秀美術賞ノミネート

このホテルの中を舞台に、映画が展開していきます。

注目すべきは、この映画のために建てられた豪華ホテルのセット。
「THE有頂天ホテル」では、1,325平方メートルの広さを誇る日本最大のステージ東宝スタジオ第8ステージいっぱいに、ホテルのエントランス、フロント、ロビーラウンジなどをまるまる造り上げてしまいました。

「THE有頂天ホテル」では、登場人物それぞれが織りなすドラマと共に、もう1つの主役“日本最大級のセット”HOTEL AVANTIを手掛け、調度品のひとつひとつにまで至るこだわりは必見です。

種田氏の指名により、各所に飾られてる花はあの有名な「日比谷花壇」が担当!細部まで見逃せません。

ロビーやラウンジ、客室などをセットで、従業員用の通路や地下、倉庫や裏口といったバックヤードは実在のホテルで撮影している。完成した作品を見るかぎり、両者の違いはわからない。

「それぞれの 登場人物とエピソードに合わせてテイストを変えてあります。イギリス風、フランス風、ミラノ風といった感じで。」
(「THE有頂天ホテル」パンフレット 美術 種田陽平インタビュー)

『グランド・ホテル』の出演者にちなみ命名された
4つのグランド・スイートルーム、たとえばバリモアスイートをリッツカールトン風に、ガルボスイートをパークハイアット風にするなどのこだわりもさることながら、この映画の特徴であるワンシーンワンカット撮影が可能な空間を美術によって提供していると言うところがスゴい

「映画を見に来てくれた方に、こんなホテルがどこかに本当にあるんじゃないかと思わせたい。『何処で撮影したんだろう?是非泊まってみたい!』と言う問い合わせが来て、『いや、実はセットなんですよ』となったら嬉しいですね」

種田氏のコメント

有頂天ホテルは本物のホテルで撮ってるんだと思ってた、外のシーン以外は。え、部屋とかも全部セットなの?美術ってすげぇ。ていうかスタジオどんだけでかいのwww 

種田さんの美術は、色合いとか陰影がそこはかとなく作り物っぽくて、そこが物語度を高め、異世界感を醸し出してるよね。有頂天ホテルの、ホテルセットとかも。

舞台ぽい喜劇が苦手な時期があり三谷監督の映画は観たことなかったけど…有頂天ホテル観た。種田さんの美術を隅々まで観る。木の柱のお花模様の掘りが素敵。美術の職人さんたちの技術もすごい!

2007年公開。

第32回日本アカデミー賞/最優秀美術賞ノミネート、
第3回アジアン・フィルム・アワーズ/最優秀美術賞ノミネート

物語の舞台になる港町・守加護(すかご)も三谷の頭の中にイメージされた架空の町。そのイメージにピッタリの町は現実にはない。ないものは作るしかない!町がゼロから作り上げられます。

まずはセットありきで、物語を執筆したそうです!

東宝スタジオの日本最大級スタジオ3つ(3スタジオ合計面積4426平方メートル)を使用し、巨大なセットで街並みを再現構築。エンディングでその建築工程が早回しで見られる

360度どこからでも撮影が可能!ってもう、それ街やん!

道路はスタジオに実際にアスファルトを敷いちゃったそうです。
古さを出す為わざとでこぼこに敷いてるんですよ。

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