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国の真ん中に言語境界線?ベルギーの言語事情がすごい

ベルギーは北と南で違う言葉が話されてるって知ってましたか?ベルギーの複雑な言語事情をまとめました。

更新日: 2013年10月06日

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この記事は私がまとめました

doskoi24さん

ベルギーは南北で違う言語が話されている

ベルギーには「ベルギー語」というものがありません。

ベルギーには南北を分ける「言語境界線」が公式に設定されており、これより北のフランドル地域(人口の約60%)ではオランダ語が、南のワロン地域(同40%)ではフランス語が公用語となっている。

ドイツとの国境付近の一部ではドイツ語を公用語とする地域もあります。

教育システムやマスメディア、政治までも言語別に分かれている

3つの言語を使う住民は、風習や感情も違い、歴史的な関係もあり言語闘争が絶えない。

特に首都ブリュッセルの言語事情が複雑

ブリュッセルの複雑な言語事情を説明します。

首都ブリュッセルは、フランドル地方(オランダ語地域)に含まれますが、主にフランス語が公用語として使われている

公式にはブリュッセルはフランス語とオランダ語の2言語併用地域とされてますが、住民の8割はフランス系で、フランス語が圧倒的に強い地域となっています。

しかしブリュッセルの周りをぐるっと取り囲んでいるのは、オランダ語圏。ブリュッセルは「陸の孤島」ならぬ「フランス語圏の孤島」のような状態なのです。

これは日本で例えると、東京23区だけ英語圏で、それ以外の関東一円は日本語が公用語という様な状況です。

ブリュッセルではここ数十年来、一部の地区の治安が悪化してきている。これを嫌ったブリュッセル在住のフランス語話者たちが、ブリュッセル近郊のオランダ語圏の市町村にどんどん移住している。

日本で例えると、英語しか話せない東京23区住民が、日本語が公用語の埼玉や神奈川に住んで東京に通勤しているような状況。

こうしたオランダ語圏の市町村にフランス語話者が次々と移住する現象を、オランダ語話者は「フランス語化」と呼び、強く反発している。

どうして対立するようになった?

フランス語とオランダ語で書かれたブリュッセルの看板

1830年のベルギー独立当時の国際共通語はフランス語であり、またフランス語圏のワロンには豊かな石炭と盛んな鉄鋼業があったため、相対的にフランス語系住民の力が強かった

しかし次第に主要エネルギーは石炭から石油に代わり、鉄鋼業も衰退。それに伴い、サービス業や化学、自動車工業が発達したオランダ語圏のフランドルの発言力が高まった。

これは南北で激しい対立を生み、異なる言語集団に対する不信感も相まり、「言語紛争」と呼ばれる事態に発展しました。

現在ではフランドルの経済力が完全に勝っており、ワロンは高い失業率と代替産業育成の遅滞に悩まされています。

複雑な言語事情が原因で起こっている問題

出典yaplog.jp

ブリュッセルにはEUの本部があり、英語を話す住民も多い。

公園に「オランダ語を理解しない子供は入るべからず」といった看板が立つなどの“言語差別”も珍しくない。

ブリュッセルでの仕事の大半は3言語(フランス語、オランダ語、英語)を操れることが条件とされるため、地元民は市外からの30万人の通勤者に職を奪われる。

ブリュッセル市民の大半はフランス語しか理解出来ませんが、周囲を取り囲むオランダ語地域の人々はオランダ語とフランス語、さらに英語に堪能な事が多いようです。

オランダ語地域に住む人はオランダ語が話せないと不動産の新規購入が認められない

この他にも、フランス系住民がオランダ語地域に容易に住めなくする為の決まりが色々とあるようです。

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