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知らないと怖い!! 解熱鎮痛薬(NSAIDs)不耐症 過敏症

身近な解熱鎮痛薬。「いつも飲んでいる薬だから安心!?」ある日突然、あなたもNSAIDs(Non-Steroidal Anti-Inflammatory Drugs)(解熱鎮痛薬)不耐症 過敏症になる可能性があります。疑われる症状が出た場合はすぐに医療機関を受診しましょう。

更新日: 2014年10月31日

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orionkazuさん

◆NSAIDsとは

非ステロイド系消炎鎮痛薬(Non-Steroidal Anti-Inflammatory Drugs)の略語で、エヌセイズと呼ばれる。

抗炎症作用、鎮痛作用、解熱作用を有する薬剤の総称で、広義にはステロイドではない抗炎症薬すべてを含みます。

◆病院で処方される主なNSAIDs

•アスピリン(バファリン®など)
•ロキソプロフェン(ロキソニン®など)
•ジクロフェナク(ボルタレン®など)
•インドメタシン(インダシン®など)
•メフェナム酸(ポンタール®など)
•スルピリン(メチロン®など)
•アセトアミノフェン(アンヒバ®、カロナール®など)
•その他

◆市販薬の主なNSAIDs

•アスピリン(バファリンA®など)
•イブプロフェン(イブ®など)、
•エテンザミド(ノーシン®,新セデス®など)
•イソプロピルアンチピリン(セデス・ハイ®など)
•アセトアミノフェン(タイレノール®、小児用バファリン®など多くの市販薬)
•その他

◆NSAIDs(解熱鎮痛薬)不耐症、過敏症とは

プロスタグランディン合成酵素阻害(=シクロオキシゲナーゼ阻害)作用を持つNSAIDs(解熱鎮痛薬)全般に対する過敏症状を指します。

◆COX1阻害作用に応じて生じる非アレルギー学的過敏症状

NSAIDs不耐症は、NSAIDsのもつCOX1阻害作用(≒解熱鎮痛効果)に応じて生じる非アレルギー学的過敏症状であるため、その構造を問わず、COX1阻害作用を有する全てのNSAIDsが原因となりうる。

いまだその機序や診断法は無いため、適切な問診と(専門施設で行う)負荷試験で診断するしかない。

◆症状は喘息と蕁麻疹および血管浮腫など

原因となるNSAIDs使用後、数分から数時間を経て、頚部、顔面、四肢などに蕁麻疹が出現する。血管浮腫は、口唇と眼瞼に生じやすく、蕁麻疹よりも通常遅れて出現し、数日持続する。

広範囲な皮疹、ならびに気道症状や消化器症状は、重篤な症状の始まりであることが多く、早急な処置が必要である。

原因となるNSAIDsは内服薬や坐剤が多いが、全ての剤型(注射剤、貼付剤、塗布剤)で起こりうる。

◆NSAIDsアレルギーとは

単一(1種類)のNSAIDに対するアレルギーを指し、NSAIDs不耐症には含まれません。

◆NSAIDs不耐症は突然発症する

過去のNSAIDs使用歴とその際の副作用の経験について問診する。NSAIDsは総合感冒薬ではなく、効果の強いNSAIDsを具体名を挙げてたずねる(たとえばバファリンなど)。ただしNSAIDs不耐症は、初回使用例に認めるだけでなく、過去にNSAIDsを安全に使用できた例でもおきうる(後天的過敏体質のため)。

◆早期発見と早期診断のポイント

解熱鎮痛薬を使用してから、数分から半日以内に、蕁麻疹、もしくはまぶた、唇、顔、口内の腫れ(血管浮腫)がおきた場合は、この副作用の可能性が十分あります。重い副作用の方ほど、原因薬使用から副作用がでるまでの時間は短いことがわかっています。

蕁麻疹は通常、24- 48時間以内で消えることが多いのですが、血管浮腫は、翌日にさらに悪化し、数日持続する場合がよくあります。皮膚の副作用以外に、咳、息苦しさ、腹痛、吐き気、のどの狭くなる感じがおきる場合があり、このような場合は、重い副作用(ショックなどのアナフィラキシー)につながりやすく、早急に医療施設を受診してください。その際は、使用した薬と服用時間を医療関係者に必ず伝えてください。

◆NSAIDs不耐症患者(皮疹、喘息型)における各種NSAIDs類似薬の危険度

● 危険
COXⅠ阻害作用の強いNSAIDs全般(内服薬、坐剤、注射剤が主体、ただし貼付剤も要注意)

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