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九州のクマは本当に絶滅したの?最新調査で意外な事実が明らかに

2013年10月、最新の調査結果が一般に公開されました。

更新日: 2013年10月08日

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INFO-RAVENさん

日本のクマ

日本には北海道に「ヒグマ」、本州から九州には「ツキノワグマ」が生息しています。

絶滅したとされる九州のクマ

環境省のレッドリストで「絶滅のおそれのある地域個体群」に掲載していた「九州地方のツキノワグマ」はすでに絶滅していると考えられるため、2012年のリストから削除した

クマ調査を続けている研究者らは、九州での野生種の絶滅認定を冷静に受け止めながらも「探し続ける」としていた

相次ぐ目撃情報

写真家の栗原氏によると、2000年~2010年で得られた目撃情報を精査した結果、極めてクマ類である可能性が高い3件を含め計6件のべ8頭がクマ類である可能性が高い情報であった

ただし、いずれの情報も主観的で、確実な証拠はどこにもありませんでした。

科学的な調査が実施されることに

調査したのは「日本クマネットワーク」。

日本における人間とクマ類との共生をはかるために必要な様々な活動、調査・検討および情報交換をおこなうことを目的として作られた組織です。

祖母・傾山周辺域に1日10パーティ、総勢35名ほどの調査隊を出します。6月9日と10日の2日間にわたってツキノワグマならびに彼らが残した痕跡を探索

九州産と考えられるツキノワグマの標本からDNAを抽出・分析し、他地域のツキノワグマのDNAデータと比較

その結果は・・・

2013年10月5日、大分県で公開シンポジウム「九州のツキノワグマは絶滅したのか?」が開催された

7月から9月まで祖母山周辺で行われた調査結果によれば、21台の自動カメラにツキノワグマの姿は確認できなかった

日本クマネットワークは「生息していたとしても極めて限られた数」という見解をまとめている

「人間の乱獲のせいで、九州のクマ絶滅という結果を招いた、可哀相に・・・」と言いたいところですが、実は意外な事実も明らかに。

実は九州産のクマはいなかった!?

1987年に祖母・傾山山系でイノシシ猟中のハンターによって4歳のオスのクマが射殺された

これが最も古い九州のクマの確実な捕獲例だった。そのはずが・・・

北陸~中部地域から人の手により移入された個体、もしくは移入されたメス個体の子孫であることが明らかになったのです。

では、本当の九州のクマは?

この結果によって、九州産のツキノワグマの可能性がある最後に捕獲された個体は、はるか1941年の記録にまでさかのぼる必要ができてしまった

最新のDNA分析では、九州と西中国のツキノワグマは連続した同じ集団だった可能性がある

謎の多い九州のクマ

昭和初期にはすでに九州全体でみるとツキノワグマはほとんど生息していない状況で、祖母・傾山山系などの一部の地域にのみなぜかクマが生息していた

明治、大正の頃はたまに捕獲される程度で、江戸時代末期にはすでにクマの生息数が減少していた

九州のツキノワグマが減少した原因については、乱獲なのか生息地の減少なのか、またはまったく関係ない要因があるのか推測の域を出ない

九州のクマは他の地域のクマと比べて、謎多きクマなのです。

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