<1996年9月>

下にあるのは9月の私の通帳明細。

      お支払い   お預かり    差引残高
08.09.12         250,000     271,263
08.09.13  50,000             221,263
08.09.14  30,000             191,263
08.09.14  20,000             171,263
08.09.15  40,000             131,263
08.09.16  20,000             111,263
08.09.17  70,000             41,263
08.09.17  25,000             16,263


9月17日の時点で気づく。
「あっ、大学の学費を使ってしまった!!」

9月12日に大学の学費25万円(半年分の学費)を通帳にいれたのだが、
1週間も経たずに残高が2万円を切っている。
しかも、すべてパチスロ(パチンコも少々)で負けていた。

「どうする?」
不安になる。
いや、不安というよりも、先が見えない。
「おれにどうやって25万円もの大金を稼げるんだ?」

学費の銀行引き落としは、9月27日。
リミットはあと「10日」

人生で初めて「お金の工面」をする。
1、パチンコ屋のバイト代が25日に入る。→10万円
2、ゲームやCDなどを売る。→2万円

※25万円-(10万円+2万円)=13万円

あと「13万円」・・・。

頭の中をよぎる、「サラ金」の3文字。
「でも、おれ学生だし。学生は借りられないんだよな」

その時アパートのポストに入っていた1枚のチラシ。

 『学生・主婦・フリーター 50万円まで審査無し』

「学生でも借りれるんだ」
このときは一瞬これを「神様」だと思った。助かったと思った。

しかし、僕は「地獄の入り口」に立っていたのだった。



<1996年9月現在>
 ・借入先:0件
 ・借入金:0万円
 ・毎月の支払い:0円


            
<1996年9月・PART2>

1996年9月。
大学の学費をパチスロで使ってしまい、途方に暮れる俺。
「13万円」がどうしても今週中に必要だった。
そして、ついにどうしようもなくなり、「借金」という安易な考えにたどりつい
てしまう。

そんなとき、1枚のチラシが目に入る。
 『学生・主婦・フリーター 50万円まで審査無し』

「助かった」と思い電話する。

俺:「すいません、チラシを見たんですが・・・」
男:「(無愛想に)何歳ですか?」
俺:「20歳です」
男:「学生?」
俺:「はい」
男:「いくら借りたいの?」
俺:「できたら15万円くらい・・・」
男:「(かなり無愛想に)今まで消費者金融とかで借りたことある?」
俺:「いえ、1度も無いです」
男:「じゃあ、今から動ける?」
俺:「あっ、はい。大丈夫です」
男:「どこにいるんだっけ?」
俺:「仙台です」
男:「じゃあね、印鑑と健康保険証を持って、今から言うところに行ってくれる?」
俺:「分かりました」
男:「着いたら、もう一回電話ください」

俺:「着きました」
男:「そこに『武富士』さんあるでしょ?」
俺:「はい」
男:「今、こっちでデータを書き換えておいたので、そのまま行ってもらえればお金
   を借りれますので」
俺:「えっ?お金を貸してくれるんじゃないんですか?
男:「いや、違いますよ。借りれる所を紹介するだけですよ」

今考えると、これは「紹介屋」といわれるものだった。
結果的に「30万円」の限度額を勝ち取る(?)ことができた。
そして、その「紹介屋」に「5万円」を振り込んだ。

「ま~、学費も払えたしOKとしよう」
かなり簡単に考えていた。

しかし、「武富士」さんと6年も付き合うとは夢にも思っていなかった・・・。

そして、加速度的に借金は増えていく・・・。


<1996年9月現在>
 ・借入先:1件(武富士)
 ・借入金:20万円
 ・毎月の支払い:15,000円

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名前:松下一樹(仮名) 生年:1976年生まれ  地元:広島 経歴:中学・高校と学業の成績は常に上位。部活はバスケット。大学は仙台の国立大学。。

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