<1997年2月~1997年3月>

この頃は大学のテスト期間中のため、パチンコ屋のバイトがあまりできないでいた。
当然、バイト代もいつもの半分くらい(4万円)しかもらえず、生活費が逼迫し、
家賃も滞納気味だった。

財布の中には、限度額いっぱい使っている「武富士」のカードが1枚入っている。
なんの意味も無いカード。
もはや「返済」の時にしか使わないカード。

「もう1枚カードを作ろう」
「今度は限度額の中でお金を出し入れできるようにしよう」

今考えると、そんな自分への言い訳を何度も考えていたかもしれない。

そして、手に入れた2枚目のカード、「DCキャッシングカード」。

このカードを簡単に説明する。
これは、毎月限度額5万円借りて、借りた分は翌々月1回払いの「キャッシング
サービス」と、毎月1万円支払う「ローンサービス」(限度額10万円)の二つ
のサービスが利用できる。

カードのデザインがちょっとかっこ悪いが、簡単に手に入ったので良かった(助
かった)。

しかし、カードが届いた日、ATMであっさり5万円借りた。
その5万円はパチスロであっさり飲まれた。
いつものパターン。

「支払日は翌々月だから、まっ、いいか」

3月になると、また5万円借りることができた。
そして、またパチスロに投入する。
朝早く起きてパチスロに行くのが、すごく楽しかった。
朝8時に起きられないと思うと、夜寝ないで行ったこともたびたびあった。
でも、そのときは楽しかった。

しかし、負けた日はすごく憂鬱になり、
「もう、パチスロはやめよう」
何万回も思った。紙にも書いた。
でも辞められない。
次の日になると、パチンコ屋に行きたくてしょうがないのである。

「病気」

この「DCカード」が「毎月5万円の返済」という重い障害だった、と気づい
た時、なんとなく将来が見えなくなっていた・・・。


<1997年3月現在>
 ・借入先:2件(武富士,DCカード)
 ・借入金:30万円
 ・毎月の支払い:65,000円

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名前:松下一樹(仮名) 生年:1976年生まれ  地元:広島 経歴:中学・高校と学業の成績は常に上位。部活はバスケット。大学は仙台の国立大学。。

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