<1997年8月>

大学2年のお盆に実家に帰りました。
1年ぶりの帰郷です。
本当、久しぶりでした。
地元の友達と遊んだり、親の家庭料理を食べたり・・・。
高校時代とは違い、夜に酒を飲みに行って、かなりおそくまで遊びました。
友達も大学に進学したのもいれば、もう社会人になって働いているのもいて、色々
話をして盛り上がりました。

でも、もちろん借金の話はできません。
みんなからは「おまえは俺らの学年でも1番の出世頭なんだから、期待してるよ」
と、言われたら、絶対言えないです。

「おれ、パチスロのやり過ぎで50万近く借金があるんだ」

絶対言えないです。
「借金をしていること」は、今まで築いてきた「自分」を全て否定するものなのです。

親も、久しぶりに帰ってきて少し大人になっている子供を見て、嬉しそうでした。
近所にも「せがれが仙台から帰ってきてね」なんて、言っているのを見たら・・・。

「おれ、パチスロのやり過ぎで50万近く借金があるんだ。だから、少しお金を貸して」
言えないです。

1週間後、何事もなかったように地元・広島から仙台へと旅立ちました。

仙台に着いたその日、実家からダンボール一杯に大量の食料品が届きました。
「とりあえず、これだけあれば食べ物には困らないね」
母親からのメモが一緒に入ってました。

おそらく、人間にはやりなおすきっかけが何回かあるのでしょう。
今回の帰郷はまさしくその一つだったと思います。
でも、わたしはそれに気づかなかった。

「まだ、大丈夫。大丈夫」
なぜか自信だけはありました。

そして、また「ギャンブル」と「借金の生活」が始まりました・・・。
徹夜明けに消費者金融のATMに行って金を借りて、パチンコ店に並ぶ・・・。
負けたら、とりあえず大学に行って友達と飯を食って、バイトして・・・。
最悪の生活です。


ちなみに、先月作った「アイフル」から、地元に帰る旅費として10万円借りています。


<1997年8月現在>
 ・借入先:3件(武富士、DCカード、アイフル)
 ・借入金:55万円
 ・毎月の支払い:81,000円

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借金は身を滅ぼす、ギャンブル中毒者の借金人生★書籍化済★

名前:松下一樹(仮名) 生年:1976年生まれ  地元:広島 経歴:中学・高校と学業の成績は常に上位。部活はバスケット。大学は仙台の国立大学。。

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