<1998年1月>

1月1日。
今年は実家に帰らずに、一人で正月を迎えた。
深夜、近くの神社へお参りに行く。

「今年は、ギャンブルで勝ちますように」

そのまま朝まで起きて、いつものようにパチンコ屋に行く。
そういえば、昨日の12月31日もパチンコ屋に行っていたな。

バイト先(パチンコ屋)の店長と、仕事が終わった後よく飲みに行った。
色々と話をした。
女のこととか、学校のこととか、友達のこととか、将来のこととか・・・。
でも、「借金」のことだけは話せなかった。
「借金」のことを話すと、自分の全てを見られるようで怖かった。
親しい人に「おまえは借金をしている情けない男」と見られるのが嫌だった。
今までと同じ付き合いができなくなるんじゃないか。

「国立大学に通い、将来は一流企業に就職する男」
自分で勝手に貼った「レッテル」をはがすのが怖かった。
「国立大学生」という看板をとったら、何も残らない俺・・・。
本当は「借金まみれのギャンブル中毒」なのに・・・。

今思うと、このギャップに自分で苦しんでいたのだろうか?

自分を周りの人に解放することができれば、もっと早い段階で対処法が見つ
かったかもしれない。

1998年。
1月1日から「パチンコ・パチスロ収支報告書」なるものを作った。
いつ、どこで、なんの台に、いくら投資して、いくら勝った(負けた)かを
記入することにより、お金の流れを把握しようと考えた。

<パチンコ・パチスロ収支報告書>
日付   投資   回収
1月1日 35,000円   0円
1月2日 20,000円   0円
1月3日 22,000円   0円
1月4日 13,000円   0円
1月5日 20,000円   0円

ここで、この報告書は終わっている。
5日間で「11万円」も負けたら、どうでもよくなる。

これで、「アコム」も限度額いっぱい借りたし、また次のカードを作らないと
いけないな。

「今度も無事、カードが作れますように」

<1997年12月現在>
 ・借入先:4件(武富士、DCカード、アイフル、アコム)
 ・借入金:85万円
 ・毎月の支払い:96,000円

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借金は身を滅ぼす、ギャンブル中毒者の借金人生★書籍化済★

名前:松下一樹(仮名) 生年:1976年生まれ  地元:広島 経歴:中学・高校と学業の成績は常に上位。部活はバスケット。大学は仙台の国立大学。。

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