まず、この文章を読んでください。

●中野富士見中学校であったいじめ事件
「屈辱的な仕打ちを受けていたにも関わらず、むしろおどけた振る舞いで応じたり、ニヤニヤ笑いながら応じていた」と訴状に書かれており、この一文のため「いじめ」か「遊び」かの判断が1審と2審で異なったものになった。

●岡山であったいじめられていた生徒がいじめた生徒に仕返ししたケース
「冷やかしやからかいを受けていたにも関わらず、ほとんど抵抗を示さなかった」態度がいじめの認識があったかどうかの争点になった。

●2006年福岡県であったいじめ事件
同級生から「キモイ」「目障りだ」といわれ続けていたにも関わらず、決して笑顔を絶やさなかった。いじめていた側も「笑っていたからいじめになるとは思わなかった」と弁明している。

●2006年大阪府富田林市であったいじめ事件
同じ学校の生徒は「あれはいじめではなく、皆でやった「おちょくり」だった」と弁明している。

これを読んでピンときた方もいると思います。「いじめ」を「遊び」でカムフラージュすることにより、いじめ事件の賠償請求訴訟を起こした時の判決にも大きな影響を与えていることがわかります。実際に中野富士見中学校の事件では、このような判決が出ました。

第一審:悪ふざけの対象としてクラスの注目を浴びることに対する面映ゆさを感じた
    →いじめそのものを否定、首謀者2名を保護観察処分、被告人に400万円の賠償金支払い

第二審:拒否的態度を示した場合に予想される、より激しいいじめを回避するための迎合的な対応
    →いじめ回避を怠った学校の責任を認め、被告人に1150万円の賠償金支払いを命ずる

現在の子供たちは、判決に大きな影響を与えることをわかった上で、先に示した例のようにカムフラージュしている可能性が高いです。

いじめの被害者が屈辱的な仕打ちを受けているにも関わらず「笑顔」を絶やしていないのは、「いじめから自分の身を守る」のと「自分の尊厳を守る最後の手段」なのです!
そこは勘違いしないでください!

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