この本が書かれた時期はまだ「ケータイメール」が主流でした。しかし、スマートフォンやタブレットが爆発的に普及した結果、現在は「Twitter」や「Facebook」、「LINE」といったSNS(ソーシャルネットワーキングサービス)が主流になっています。

社会学者の若林幹夫氏は「ケータイ・メール(当時の表現のまま)は『要件』を伝えるツールではなく『ふれあい』を目的としたツールになっている」と述べています。なぜこのように若林氏は述べたのかというと…

SNSのメッセージというのは、「受信したら即座に返信しなければならない」ことが基本的なマナーとされています。この傾向は若い世代ほど強く、一日の時間の中で最も不安になるのが本来もっとも落ち着くはずである「入浴時」なのです。なぜならば、この時間はスマホや携帯電話を風呂に持ち込むことができないからです。

もし、ここでメッセージが来て即座に返信できなければ「タッチしてきた手を振り払う」ような振る舞いとして受け止められ、送り主は「メッセージが返信されない=友人ではない」と判断してその次の日からまったく口を利かなくなってしまう…ということになってしまいます。
ほんの一度だけメッセージを送らなかったという「些細な」出来事で実際の人間関係までギクシャクしてしまうため、それを極端にを恐れる人は、常に友人と繋がっていなければ精神崩壊を起こしかねません。そのため、「ケータイ依存症」といわれる病気になるわけです。

昔、テレビで「女子高生から携帯電話(私が高専の学生だったときに放送していた)を取り上げて1日生活させよう」という内容の番組が放送されていました。それを実施した結果、1時間ほどで女子高生が物凄い精神不安に陥りしばらくして大泣きしたため、そこで番組は打ち切りになりました。

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オフィス・宮島です。スクールカーストに関連した内容で、今の中学・高校で繰り広げられる人間関係の駆け引きと、山本七平氏が「絶対権を持った妖怪」と指摘した「空気」との関係から中学・高校での人間関係についてまとめました。

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