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”宮崎駿監督の魂を見た”と話題の「陽なたのアオシグレ」って?

9月の宮崎駿監督の引退会見も記憶に新しい昨今。「次世代のアニメ界を担う逸材は誰か?」という話題が尽きません。そんな中、突如現れた石田祐康とは一体??『陽なたのアオシグレ』とは?

更新日: 2014年04月08日

ishitopさん

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石田祐康の新作「陽なたのアオシグレ」に宮崎駿の魂を見た!

物語や、テーマや、思想ではない。ただ、動く絵のちからが、ダイレクトに心を揺さぶる。
宮崎駿監督『風立ちぬ』が、大人のアニメーションであるとすれば、これは子供のアニメーションだ。

「フミコの告白」石田祐康の新作「陽なたのアオシグレ」に宮崎駿の魂を見た (米光一成氏)

陽なたのアオシグレ (2013)

伝える歓び。伝わる想い。
「フミコの告白」の石田祐康史監督、初劇場デビュー作品
恋が、空を翔ける。

あらすじ

内気な小学4年生(ヒナタ)は、クラスで人気者の女の子(シグレ)のことが大好きな男の子。でもシグレと話をすることもできないヒナタは、彼女のことを思い描きながら妄想する日々を送っていた。
そんなある日、突然シグレが転校してしまうことに・・・。悲しみに暮れるヒナタ、クラスメイトに見送られ去っていくシグレ。「僕はシグレちゃんに想いを伝えるんだ!」決心したヒナタは走り出す。石田祐康が贈る渾身のアクションシーンが満載の、疾走感あふれる胸キュンストーリー。

なんと監督は25歳の石田祐康さん!

石田祐康(いしだ ひろやす、1988年 - )は、日本のアニメーション制作者。
京都精華大学マンガ学部アニメーション科に進学し、2009年に発表した自主制作作品「フミコの告白」は、第14回文化庁メディア芸術祭アニメーション部門優秀賞など数々の賞を受賞。2011年に同大学の卒業制作として発表した「rain town」も第15回文化庁メディア芸術祭アニメーション部門新人賞などを受賞した。2011年~2012年現在は、大学の恩師である杉井ギサブローの紹介で映画『グスコーブドリの伝記』の制作に参加している。

監督の前作『フミコの告白』、youtube再生回数 260万回を突破!!

2009年に製作された短編アニメーション作品。京都精華大学マンガ学部の石田祐康をはじめとする学生の自主制作作品で、YouTubeやニコニコ動画で公開された。疾走感が評価され、文化庁メディア芸術祭アニメーション部門など数々の賞を受賞している。

舞台となった日野市で特別展!

京都で原画展開催!

文化庁メディア芸術祭で査委員会推薦作品に!

挿入歌は“スピッツ”!

監督インタビュー

最初のころは、子供たちが秘密基地で遊んでいるもにしてみようとか、ヒナタとシグレ以外にもキャラクターを出して三角関係にしてみよう、といろいろなアイデアを考えました。
でも、最終的にはシンプルな物語にしようと決めて、いろいろな要素をどんどんそぎ落としていく方向で物語をまとめました。

出典月刊ニュータイプ 12月号

短編の起承転結のバランス、最後にしっかり落とすことは意識しました。でも、最後のシーンには力を入れていて、実を言うと、短編にしては詰め込みすぎかな? という気もしています(笑)。欲を言えば、もうちょっと尺があってもいいかもしれない。短編であっても、もう少し尺があってもどちらでも作ることができる作品だったとは思います。

子供たちが楽しげにしてるような、爽やかなものをやりたいというテイスト的なものは決まっていましたね。
本当にシンプルな内容のものを、シンプルにやりきれたなと思います。最初にやりたかったことはできたかな、と。
もっと長尺だったり、複雑な作品を作るとなると、それ相応の考え方をしていなかくてはいけないなとは思います。
ただしばらくは、短編を作れるのなら短編のほうがいいです。ハイリスクハイリターンな長編に比べ、短編は身軽で自由なので。

ネット上でも話題に!

ブログ記事より

物語とかストーリーはすごくシンプルで、中盤から後半にかけての瞬発力とか爆発力とかがもうすごく楽しくて。
はじけるような感じだとか、気持ちいいスピード感だとか、そういうのがビシバシ伝わってきます。
例えば、CGだとかめっちゃ動いてるとかどうとかっていうのは、いや、もちろん今回の映画でも十分綺麗なんですけど、そういうのは機材とかにお金と時間をかければある程度クリアできるんじゃないかな、と素人ながら思ってて、だからそれよりも、この映画が持ってる、シズル感というか、例えば、柔らかそうだなあとか、食べたら美味しいそうだなあとか、シグレちゃん可愛いなあとか、飛んだら気持ちよさそうだなあとかっていうのに向かっていくのは、そういうものをもともと持ってないと駄目なような気がするので、石田監督はそれを持っておられる方なんじゃないかな、と僕は感じました。そういう世界を求めておられるのかも知れませんが。
言葉ではなかなか難しいんですけど、ブーンって飛んで、バーンってなる、みたいな笑
だから、子供たちのための、キャラものとか見てみたいです。キャラものの大冒険活劇とかすごく見てみたいです。

陽なたのアオシグレの感想 (まなべひろつぐ氏)

躍動感あふれるアニメーションとSPITZによる楽曲もみずみずしい「陽なたのアオシグレ」。
「アニメーション」の基本に立ち返りながら、新しい試みを表現している作品だと思います。

アニメは文化だ! Vol.40 11月9日公開のアニメーション映画 (町田有也氏)

ちょっと切ないことやささやかな幸せな気分は誰しもが味わったことはあるはず。そんなちょっとした感情を上手くすくいとり、ノスタルジックにファンタスティックに表現。後半の疾走はヒナタの感情の高ぶりとシンクロし、観客の心も疾走する。そのスピード感を楽曲が“後押し”する。
ヒナタはどうにか想いを伝えることが出来、そこでジ・エンドと思いきや・・・ラストは誰しもがそんな想いのひとつやふたつある、ある、な情景。気持ちが優しくもなり、ちょっとほろ苦くもあり、甘辛いような甘酸っぱいような、いろんな感情が湧き出てくる。作家の次回作が楽しみである。

「寫眞館」と「陽なたのアオシグレ」、心に響く短編アニメーション2本立て (高浩美氏)

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