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解体か保存か?「震災遺構」をめぐり被災地が揺れている

東日本大震災から2年8ヶ月以上が経過しましたが今も復興への取り組みが続いています。震災の記憶を風化させないために被害を受けた建造物、「震災遺構」を残すべきか、壊すべきかで多くの被災地の自治体が揺れています。

更新日: 2013年11月14日

hy02さん

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復興への取り組みが続く被災地

宮城県石巻市、漁港周辺の震災ガレキはほとんど姿を消しています。

震災から2年8カ月。被災地では、住宅再建に向けた土地区画整理事業や高台造成などの事業がようやく始まった

復興の現状について、「当初、およそ47万人に上った避難者はおよそ28万人となり、ほとんどが仮設住宅などに入居しているが、入居戸数は減少し始めており、住まいの再建への動きが進みつつある」

政府は12日の閣議で国会報告する復興状況を閣議決定し復興の現状を述べました。

震災の記憶をとどめる建造物「震災遺構」とは?

解体が決まっている宮城県南三陸町の防災対策庁舎

震災によって壊れた建物など、被災の記憶や教訓を後世に伝える構造物。東日本大震災の被災地では、津波で被災した建物などの保存を求める声があがり、県や市町村で検討が続けられている。

遺構(いこう)は、過去の建築物、工作物、土木構造物などが後世に残された状態、言い換えれば過去の人類の活動の痕跡のうちの不動産的なものを指す。

残すか壊すか〜被災各地で揺れている

岩手県大槌町では、議論を重ね旧役場庁舎の一部を保存する方針を決めました。

震災を風化させないために残すのか、惨事を思い出させないために撤去するのか、賛否が渦巻くなかで被災自治体は揺れている。

解体か保存か。あの日から2年半以上が経過し、被災各地で津波の威力を物語る震災遺構が今、岐路に立たされている。忌まわしい記憶は消し去るべきか、後世に伝えるべきなのか-。

*宮城県気仙沼市では大型漁船の保存を断念

震災の津波で気仙沼市の市街地に打ち上げられた巻き網漁船「第十八共徳丸」。
9月から解体作業が始まり、すでに作業を終えています。

気仙沼市鹿折地区に津波で打ち上げられた大型漁船「第18共徳丸」は、市が保存を断念。

市は「震災遺構」としての保存を目指していたが、地元では「つらい被災体験を思い出させる」と撤去を求める声が強く、船主が解体を決めた。

津波によって、港から750メートルも離れた市街地まで運ばれた。ガレキや他の漁船が取り除かれて、周囲が更地になった今も、大きすぎて移動できなかった第18共徳丸だけが残っていた。

海から離れた場所まで打ち上げられた漁船の中で最も大きいものとして、話題を集めた。震災観光のルートにもなり、市外から人が訪れる理由にもなっていた。

*岩手県宮古市では被害の残るホテルを保存へ

津波に襲われた跡が今も残っています。

岩手県宮古市田老地区には、「たろう観光ホテル」がある。同ホテルは1986年に建てられ、6階建てで津波被害は3階までに集中した。2階まではフロア全体が落ち、3階の床も大半が抜け落ちた。

田老地区は“万里の長城”ともいわれる海抜10メートルの防潮堤で全国的に知られ、津波防災の象徴だった。しかし、東日本大震災の巨大津波は「防災のシンボル」を軽々と越えた。

津波の記憶を語り継ぐ取り組みも始まっている。田老地区では宮古観光協会の主催で、防潮堤とたろう観光ホテルを舞台に防災教育を実施。

津波で下層階を打ち抜かれた『たろう観光ホテル』の松本社長は、機会があるごとに、無事だった上層階で撮影された津波来襲時の映像を、その同じ部屋で観覧・解説する上映会を開いている。

国の支援を求め保存整備を急ぐ

宮古市は復興庁に提出した復興交付金の事業計画で、「たろう観光ホテル」の保存工事費と外構工事費として2億5000万円を申請。土地・建物の取得費約7900万円を市が負担して、保存整備を急ぐ。

維持費などが復興交付金事業に認められさえすれば、市は事業費の一部負担や全国に寄付を募ることも検討。将来は利用者を5万人と見込み、入場料で施設維持費を賄うなど、資金を自ら捻出する姿勢も示している。

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hy02さん

スポーツ、エンタメ、IT、ライフハックなどを中心に気になったことをまとめています。