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8人のデザイナーで見る人気の北欧インテリア

最近、北欧家具の人気の高まりがよく話題にされ、インテリア雑誌などで目にされる方も多いのではないでしょうか。街中で見かけるそれらの家具・照明の生い立ちやストーリーについて知っていたら何かうれしいですよね。そこで有名デザイナーと彼らの生み出した製品について簡単にまとめてみました。

更新日: 2013年11月25日

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bbbcさん

そもそも北欧インテリアって何で最近人気なの?

デザインに過剰な装飾がないことから、日本の家でも部屋のインテリアとして違和感がないようです。また、和風の部屋に置いてもアクセントとして楽しめるなど、使い道の広さも人気の理由です。

北欧家具はシンプルで機能美を讃えたものが多く、日本人の感覚とマッチすると言われています。
また、長く使用することを前提として作られているため、飽きのこないようにデザインされているのも大きな魅力の1つです。

エコロジーやスローライフブームも手伝って、人気がますます高まって来ています。

昨今の環境問題や社会問題を反映させた、ものづくりを長きにわたって行っていることも評価されています。

リプロダクト家具とは、意匠権の切れたデザイン家具を、様々な家具メーカーが復刻版として生産した家具のことを言います。世界各国で愛され、そしてメジャーになった有名デザイナーズ家具たち。今では意匠権が切れ、古き良きデザインをリプロダクト家具として、安価で多くの方々が楽しめるようになりました。

名作とされる多くの北欧家具が意匠権の期間を過ぎていることから、リプロダクト家具・ジェネリック家具が増えていることも人気の要因です。

最近は取扱店も増えてきました。

デンマークのデザイナーたち

日本で紹介される北欧家具の中でも、代表的なものはデンマークのデザインによるものです。

アルネ・ヤコブセン

ヤコブセンが1951年デンマークのNOVO製薬の食堂椅子としてデザインした椅子です。
あのイームズに先駆け、1枚の三次元曲面の板で背と座がつながった椅子を世界で初めて製品化しました。
そのフォルムが蟻を連想させることから、「The Ant(アント)」の愛称で呼ばれることもあります。

オリジナルは3本脚ですが70年代に4本脚も登場しています。

1955年に発表された、ヤコブセンの代表作と言える椅子です。

北欧家具と聞いてこれを思い浮かべる人も多いのではないでしょうか。
アントチェアよりもゆったりとした座り心地で、より耐久性にも優れています。

ヤコブセン自身が設計したSASロイヤルホテルのために作られた椅子です。
背と座とアームが一体化されたシェルは硬質発泡ウレタン製で、当時としては画期的なものでした。
名前の由来は、もちろん白鳥が羽根を広げているようなフォルムからです。

金沢21世紀美術館のアートライブラリーの風景です。
ここではカラフルなスワンチェアを数脚並べて花のような配置にしています。

デンマークのモダニズムをリードした建築家でありながら、世界で最も有名な家具デザイナー。

建築としては、内装、家具を含めトータルにデザインすることを実践したSASロイヤルホテルが有名です。その際に、AJランプ、スワンチェア、エッグチェアなどデザイン史に残る名作を生み出しました。

ハンス・ヨルゲンセン・ウェグナー

数多くあるウェグナーの椅子の中でも最も売れたと言われる椅子です。
中国の明朝時代の椅子をヒントに、ディテールを更に突き詰めることで誕生した名作で、機械生産がしやすい形状で、インダストリアルデザインとしても優れています。

背板の合板がY字型であることから、Yチェアと呼ばれています。

ウェグナーのデザインした多くの椅子の中で、本人が最も気に入っていると答えた椅子です。
金属・革・木と3つの素材によって作られたいますが、注目すべきは笠木(背もたれの一番上にかけられた木)です。デンマーク国旗を思わせる「千切り」(木と木を接合させる際、補強のためにうめこむ板片)が素敵です。

ウェグナー自身は、PP701を自邸のダイニングチェアとして使用しています。

名前はウェグナーの友人フィン・ユールが、椅子が孔雀のような姿をしていることから名付けたものです。
白木の色だけで孔雀を作ることができるのは、木を知り尽くしたウェグナーだからこそですね!

家具一筋で北欧デザインをリードした巨匠。

若き日に木工職人として修行を積み、1936年にコペンハーゲン美術工芸学校に入学、 1941年にはアルネ・ヤコブセンの建築事務所で働いていたこともありました。

「座りやすさ」、「デザインの美しさ」が重視されていながら、クラフトマンシップ溢れるスタイルで、手がけた椅子は実に500脚以上と圧倒的です。

フィン・ユール

「世界で最も美しい肘掛けを持つ椅子」と言われるユールの代表作です。
製造は盟友ニールス・ボッターの工房。高度な木工技術が流麗でシャープなデザインを実現しました。
シートがフレームから浮いているように見える軽やかさが特徴です。

デンマークにあるフィン・ユールの自邸です。
奥にあるソファーは「ポエト」、その向かいにあるのが「チーフティンチェア」で、どちらもユールの代表作です。

名前の由来は、肘掛け部分が、ペリカンが翼を広げた時の形に似ていることからきています。
動物の名前を持つ椅子は数多くありますが、その中でもひと際ユニークな一脚です。

「家具の彫刻家」と称えられた、デンマークのモダンデザインを代表する1人です。

当時のデンマークでは、コーア・クリントの提唱するクラシックなイギリス家具のリデザインが主流でした。しかしユールはそれに異を唱え、自身の建築的発想と盟友ニールス・ボッターの精緻な木工技術で独自のデザインを築き上げました。

国連のニューヨーク本部にてインテリアデザイナーとしても働いていた経歴があります。

ポール・ケアホルム

ケアホルムの代表作です。
彼の敬愛するミース・ファン・デル・ローエのバルセロナチェアに想を得て、デザインされたものです。

ケアホルム自身も、自邸でこの同仕様の椅子を使っていました。

一組の同一パーツで構成するという構成要素の極端な限定にも関わらず、スタイリッシュに見えるコーヒーテーブルです。

このベンチソファの着想は、20世紀のデザインに大きく影響を与えたバウハウスから、またその元は古代ローマのカウチから来ているそうです。

2004年に改築されたニューヨーク近代美術館(愛称MoMA)の展示室にケアホルムのPK80が設置されています。

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