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もう一人の巨匠・高畑勲監督のこだわり抜いたアニメ作品の数々

高畑勲監督のこだわり抜いて作られた懐かしい作品の数々

更新日: 2018年11月19日

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kazooneさん

宮崎駿とともに世界のアニメーションに影響をもたらした高畑勲

スタジオジブリといえば、宮崎駿監督の存在も欠かせないが、忘れてはいけないのは、スタジオジブリは宮崎監督、高畑監督の二人で創立されたスタジオだということ。

『風の谷のナウシカ』制作よりはるか以前、今から50年前に高畑監督と宮崎監督は出会い、かくも長期に亘り苦楽を共にしてきた。

宮崎駿の思想哲学に多大な影響を与え、他にも富野由悠季や押井守の演出にも影響を与えたと言われている。

▼懐かしの主な高畑勲作品▼

『太陽の王子 ホルスの大冒険』(1968年)

病弱な父親と、人里離れた浜辺で暮らしていたホルス。ある日、ホルスは狼の群れに襲われるが、たまたまそこで昼寝をしていた岩の巨人モーグに助けられる。そのお礼にモーグが以前から苦しんでいた肩のトゲを抜いてやるが、そのトゲは“太陽の剣”と呼ばれる剣だった。モーグから太陽の剣を譲り受けたホルスは「その剣を使いこなすことができたなら、おまえは人々から“太陽の王子”と呼ばれて尊敬されるだろう」と告げられる。やがて父親は「人間の世界に戻れ」と言い残して他界。遺言に従って相棒の小熊とともに旅立ったホルスは、モーグや謎の少女ヒルダの力を借りて、魔王グルンワルドと対決することになるのだが…。

完成までに3年の歳月を要したという劇場用アニメーションで、宮崎駿と高畑勲が出会い、日本のアニメ映画に初めて作家性が持ち込まれた記念すべき作品とされる。

無名だった高畑監督を演出に指名した先輩・作画監督の大塚康生、場面設計の新人・宮崎駿、原画の森康二や小田部羊一ら全スタッフが一丸となって、かつてない臨場感に溢れた世界で人間の内面まで描き革新的アニメーションを目指した。

『パンダコパンダ』(1972年)

ミミ子はおばあちゃんとふたりきりで暮らしている女の子。ある日、おばあちゃんが法事で田舎に出かけることになり、ミミ子はたったひとりでお留守番をすることに。そこへ現れたのは、なんとパンダの親子。やんちゃ坊主の子パンダ・パンちゃんとお父さんのパパンダは、そのままミミ子の家に居候。ミミ子もパンちゃんのママになって大はりきり。ところが、実はパンちゃんとパパンダは動物園から逃げ出してきたパンダで…。

上野動物園のパンダ人気に沸く1972年、原案・脚本・場面設定を宮崎駿、演出を高畑勲、作画監督を小田部羊一、後に『アルプスの少女ハイジ』や『母をたずねて三千里』でタッグを組んだ3人によって劇場用アニメーション映画として制作された。

大きな身体で悠然と構えていて、いざとなったら頼もしくて、いつも優しくミミ子たちを見守っていて、時には大きな口で相手を威嚇したり、真っ白な歯を見せてニッと笑うパパンダは、「となりのトトロ」に登場したトトロの元祖?!

『アルプスの少女ハイジ』(1974年)

両親のいない少女ハイジは親戚をたらい回しされた末、アルプスで牧畜を営む偏屈な祖父に預けられる。やがて祖父と絆を強め合うハイジだが、彼女は財産家の娘クララの遊び相手としてフランクフルトに連れていかれた。年上で足の悪いクララとハイジは、次第に強い友情を結んでいくが…。

高畑勲・小田部羊一ら、本邦アニメ界の巨匠が集結した名作アニメ。日常描写を丁寧に綴る作法の確立は、後のアニメ界に多大な影響を与える。

テレビアニメ初のスイスとドイツのロケハンが行われ、キャラクターや舞台設計に活かされた。

『母を訪ねて三千里』(1976年)

イタリアのジェノバに住む少年マルコはアルゼンチンに出稼ぎに行った母親から音信が途絶えたのを不安に思ったマルコは一人、母親に会うための旅に出る。いろいろな人に出会いながら成長し、そして出会った人にも影響を与えていく。

出稼ぎにアルゼンチンへ行ったまま消息を絶った母を求めて、単身イタリアから旅をするマルコ少年の苦難の旅路を描いた作品。原作はデ・アミーチスの『クオーレ』の中の短編『アペニン山脈からアンデス山脈まで』。

高畑監督は、前作のハイジについて「大人の理想を反映させた良い子過ぎる」と反省し、主人公マルコをあえて大人に媚びない自立型の少年に設定し、周囲には善良なだけでない大人の事情を抱えた人々を配置した。

『赤毛のアン』(1979年)

おしゃべりで空想の世界に心をはばたかせる少女、アン・シャーリー。 ある春の日、カナダ東部のプリンスエドワード島に暮らす老兄妹マシュウとマリラの元にやってきた。農作業の手伝いができる男の子が欲しかった2人は、最初、このそばかすだらけの赤毛の女の子にとまどいを見せるが、ここにおいて欲しいと強く望むアンを引き取る決心。期待に胸をふくらませ、アンのグリーンゲイブルズでの生活が始まる。

脚本・監督は高畑勲、場面設定・画面構成は宮崎駿と、若き日の二人の才気がほとばしる意欲作であり、二人がタッグを組んだ最後のTVアニメ。

1908年に出版されたカナダの作家ルーシー・モード・モンゴメリの小説をアニメ化した同作は、「セリフ中心の原作を忠実にアニメ化するのが大きな挑戦だったという。

『セロ弾きのゴーシュ』(1982年)

ウダツのあがらぬ職業楽士ゴーシュは、内気で劣等感が強く、いつも楽長にしかられていた。仲間との交流もない彼は毎晩、家を訪れる動物たちを相手にセロを弾いてやる。いつしか動物たちとの対話の中から、彼の心はほぐれていき、町のコンサート発表会ではソロを弾くまでに、腕をみがき、人間としても成長していくのだった。

オープロダクションが監督に高畑勲を迎え、5年の歳月をかけて自主制作した珠玉の作品。

オープロの演出依頼を引き受けた高畑監督は、宮澤賢治原作の疲れた中年イメージの主人公を「数日で成長出来るのは青年期だ」という独自の解釈で、清楚な青年の成長譚に仕上げて行った。

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