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町工場の人達が完成した「江戸っ子1号」が超深海7800メートルの生物を3D撮影

町工場の人達がを巻き込んで完成した「江戸っ子1号」が、超深海7800メートルの生物を3D撮影して無事に帰還しました。

更新日: 2013年11月26日

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鎌倉太郎さん

東京の町工場が中心となって開発した水深8千メートルの無人海底探査機「江戸っ子1号」を載せた海洋研究開発機構(JAMSTEC)の調査船が24日、神奈川県の横須賀港に戻った。探査機の3D(3次元)ビデオカメラで日本海溝の水深7800メートルの様子を撮影し、ヨミノアシロとみられる深海魚やヨコエビが泳ぐ姿を確認。JAMSTECによると、超深海の生物が3Dカメラの映像で捉えられたのは世界で初めてという。

潜水実験は21日から3日間行われ、探査機3機を房総半島の東に位置する水深8千メートル前後の海底に投下。今回の実験で、1平方センチ当たり800キログラムという水圧に耐えられたことから今後、実用化に向けた具体的な検討を進める。

「江戸っ子1号」とは

「江戸っ子1号」プロジェクトは,葛飾区の小企業「杉野ゴム(株)」の杉野社長が大阪の中小企業が行った人工衛星プロジェクト「まいど1号」計画に触発され,東京下町の企業を活性化したいということを目的とスタートした。彼は,未知の世界である「深海」を調査することのできる無人探査機をつくりたいということから,まず,話を海洋研究開発機構(JAMSTEC)に持ち込んだ。しかし,深海の無人探査機を製作するには,大きな技術力や資金力が必要であり,既に多くに機材が販売されている現状から断念せざるを得なかった。そこで,JAMSTECは,構造が単純だが実用的なシステムとして,
「往還型深海探査機」の開発を提案した。1)これは,超深海域でビデオを撮影し,採泥などを行う装置であり,耐圧容器に市販のガラス球を用いることで最も大きな技術的な問題を回避し,中小企業が持っている優れた技術力を結集することができると考えた。

,「江戸っ子1号」プロジェクトをJAMSTECが毎年募集する「実用化展開促進プログラム」に応募した。審査の結果,将来の製品販売などの事業化への取り組みが評価され,採択された。

江戸っ子1号のコンセプト:
「江戸っ子1号開発プロジェクト委員会」での検討の結果江戸っ子1号は,水深8000mの海底において3D画像の長時間撮影を行い更に採泥などの作業を実施し,自力で海面に戻ってくる装置と定義された。

最大水深を8000mとした理由:
(1)市販のガラス球容器が安全に取り扱える水深である。
(2)脊椎動物が7700mで確認されているがそれを超える。
(3)東日本大震災での震源域が「しんかい6500」の潜航深度を超えており更に大深度で詳細な調査が期待されている。
(4)日本海溝の最深部が約8000mである。

江戸っ子1号の動作シナリオは,以下のとおりである。
(1)100kg程度の吊り下げクレーンを装備した、小型船舶(釣船)で、実験海域に搬送2~3人程度で操作を行い、海中に投下
(2)機体は60m/分の速度で落下,落下途中も小型ガラス球に入れたビデオで撮影
(3)約4時間で8000mの海底に着底トランスポンダにより、海底に着底を確認する。
(4)5~6時間海底にてビデオ撮影(間欠動作で長時間にすることも考慮する)
(5)一定時間後に採泥装置を稼働させ、海底の泥を採取
(6)第2日目朝に錘切り離しをトランスポンダにより指示遅くとも正午までに海面に浮上(60m/分以上の速度で浮上)
(7)1時間以内に回収(GPSと衛星通信で位置確認)
(8)翌朝までに、データ回収、電池充電し、再投入

参考リンク

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