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核実験によって絶滅した、知られざる奇妙な生物群『鼻行類』

多くの動物学者に衝撃を与え、世間を騒がせた驚くべき動物群、鼻行類(別名:ハナアルキ)についてまとめました。その驚きの生態と、彼らが人知れず絶滅していった悲劇の理由とは──。

更新日: 2017年03月22日

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独自の進化を遂げた動物群、鼻行類とは

海綿体でできた4本の長い鼻で歩く「鼻行類」の一種。

太平洋上のハイアイアイ諸島で独自の進化をとげた14科189種もの哺乳類

鼻行類、別名「ハナアルキ」。
モグラやハリネズミの系統から分化し、外界から隔絶された島で独自の進化を遂げたと推測されている動物群です。

鼻の部分が独自に進化し、その鼻を足のように使って移動を行う

軟骨や海綿体組織で形成された鼻を持ち、多くの種が名前のごとく鼻で移動を行います。鼻の発達とは対照的に彼らの後肢は退化しており、種によっては四肢すべてを完全に失ったものも。

1957年までは南太平洋のハイアイアイ群島に生息していた

後述の理由により絶滅するまで、南太平洋の熱帯の群島に生息していました。

転ぶのを防ぐために鼻で体を支えたのが、この特異な進化の発端ではないかとされています

生息地であるハイアイアイ群島の地面が滑りやすかった、という環境が、この独自の進化につながったようです。

1942年にスウェーデン人探検家エイナール・ペテルスン=シェムトクヴィスト (Einar Pettersson-Skämtkvist) によって発見された

ペテルスン=シェムトクヴィスト氏は第2次大戦中に日本軍の捕虜収容所から脱走し、ハイアイアイ群島のひとつハイダダイフィ島に流れつきこの動物たちを発見しました。

『鼻行類』著者ハラルト・シュテュンプケによるスケッチ。
この本により、鼻行類という動物の存在は世間に知れ渡った。

鼻行類の生息していたハイアイアイ群島

太平洋戦争中の1941年に、スウェーデン人探検家エイナール・ペテルスン・シェムトクヴィストによって発見された南太平洋の島嶼

この群島自体が1941年まで発見されていなかったために、特異な生物「鼻行類」の発見も遅れてしまいました。

極めて特色ある生物群を有しており、なかでもこの島にしか棲息していない哺乳類である鼻行類は、その独特の生態や形態的特徴から動物学史上最大の発見とも評される

ガラパゴス諸島のように、独自の生態系を持っていました。

約1億年前の白亜紀後期に、かなり大きな大陸から分離した残存部ではないかと想定されている

固有かつ、特異な生物群を有することから、この群島が世界から隔離されたのはおよそ1億年前という大昔の出来事であると考えられています。

島々には原住民フアハ=ハッチ族が素朴な生活を営んでいたが、漂着者が外部から持ち込んだ流感により、一人残らず死に絶えた

捕虜収容所から脱走したシェムトクヴィストが上陸して以降、鼻行類研究者らが持ち込んだ流行性感冒によって700人あまりの原住民は全滅してしまっています。

ハイアイアイ群島の悲劇、鼻行類の絶滅

ハラルト・シュテュンプケの遺稿『鼻行類』には、膨大なスケッチとともに鼻行類の詳細な研究記録が記載されている。

1957年にハイアイアイ群島から200km離れた地で秘密裏に核実験が行われ、その影響によって地殻の歪みが発生し、ハイアイアイ群島に棲息する生物もろとも海面下に沈んだ

ドイツ人博物学者ハラルト・シュテュンプケの著書『鼻行類』刊行(1961年)によって、これらの生物群が世界に知られる直前の出来事でした。

核実験による絶滅は,奇跡の「鼻行類」発見よりわずか20年後のこと

ハイアイアイ群島には研究機関があり、鼻行類の各種標本も採集されていたらしいですが、全て核実験とその影響による島自体の水没により貴重な資料等全てが消失してしまっています。

鼻で歩行するほ乳類、というハナアルキのジャンルはにわかには信じ難いものの、熱烈なファンが存在するジャンルで、一部にカルト的な人気を誇っています

絶滅した奇妙な哺乳類=鼻行類は、いまでも多くの人の探究心を掴んで離しません。

様々な鼻行類

骨格と筋肉の発達した鼻脚で跳躍して移動する。

粘着力のある鼻汁をたらすことで魚を釣り上げる。

最大1.3mに達する大型種。4本の鼻で歩き、2本の鼻で植物を引き抜いて食べる。

原始的な形態を留めるムカシハナアルキ科の一種。

耳を羽ばたかせて飛ぶ鼻行類の一種“ダンボハナアルキ”の筋系解剖図。

他の種は、鼻を使ってナメクジのようにはいずるもの、移動せずに鼻を地面につけたままで暮らし尾から出す分泌物で小さな昆虫をおびき寄せて捕食するもの、水中に住んで長く伸びた鼻を呼吸器に使うもの、関節のある鼻を使って跳ねまわるもの、大きな耳でハチのように羽ばたきながら飛びまわり長い鼻で蜜を吸うもの、逆立ちをして4本の鼻を地面につけ歩きまわるもの、6本の鼻を周囲に長くのばして広げ昆虫などを捕食をするものなど、形態から生活様式まで多岐にわたる

大きさも、シャコ貝に寄生するごく小型のものから、体長2m以上のものまで幅広い動物群だったようです。

参考リンク

ドイツ人博物学者ハラルト・シュテュンプケの著書。

ハイアイアイ群島が核実験によって沈んでしまったとき、現地調査をしていた著者も同時に行方不明になってしまった。
しかし著者が出発前にそれまでの調査結果を友人の動物学者ゲロルフ・シュタイナーに手渡していたため、それらの遺稿をシュタイナーが編集し刊行に至った。

※注意事項※
このまとめは、生物系の世界三大寄書とされるハラルト・シュテュンプケ名義の著書『鼻行類』に基づいています。
原書の趣旨に従い、事実であるかのようにまとめていますが、フィクションです。
ご了承ください。

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このまとめへのコメント9

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  • y_hさん|2013.12.02

    人類に絶滅させられた生き物は多い。
    もしも、あの世があって、彼らも、あの世へ行っているとしたら、
    人類はあの世でどのように扱われるだろうか?

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